エンタープライズDevOps
ビジネススピードの最大化を狙うエンタープライズDevOpsではITILやISO20000等の運用系の活動との統合も重要な課題です。従来型のITサービスマネジメントからビジネスの永続性を保証する事を満たす最低限の情報(MRI:Minimum Required Information)を扱う、軽量化されたITサービスマネジメントにしなければなりません。エンタープライズの運用の活動を含めた全体最適としてのDevOps2.0 について日本での事例を含めながら、その全体像を解説します。DevOps2.0 は2016年12月16日~17日に中国・北京で2000人規模で開催されたGPOS2016で発表されました。日本では、2017年1月25日に600人規模のISACA(情報システムコントロール協会)の勉強会で公に発表されました。
Outline/Structure of the Talk
DevOpsについて様々な書籍が出版されていますが、ITILやISO20000といった運用の礎であるITサービスマネジメントについては考慮しなければならないと、記載されいるに留まっています。DevOps2.0 の定義と、ITILやISO20000といったITサービスマネージメントと全体最適させる為の、軽量化されたITサービスマネジメントについて解説します。
さらに、Agile開発からDevOpsへ発展させるポイントについて日本での事例を交えて紹介します。
Learning Outcome
DevOps2.0 の定義が分かります。
軽量化されたITサービスマネジメントについて理解できます。
AgileからDevOpsへ発展させるためのキーポイントが分かります。
Target Audience
マネージャー向け、一般
Links
DevOpsの定義のWhite PaperのDL
軽量化されたITサービスマネジメントのWhite PaperのDL
schedule Submitted 6 years ago
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Tomoharu Nagasawa - あなたが欲しいのはDevOpsですか?それともビジネスの成功ですか?
60 Mins
Keynote
Beginner
DevOpsが日本でも取り上げられるようになり数年が経ちました。
DevOps Day Tokyo の開催も、Developers Summit Summer での基調講演も、2013年の出来事でした。その後、DevOpsと呼ぶかは別として機敏な企業で実践され、書き下ろしの書籍や翻訳書も増えてきました。
DevOpsもバズワードの仲間入りを果たし、メディアもベンダーもDevOpsをキーワードとしています。手段やツールに焦点が当たる中、バズワードに振り回され、迷い道に導かれる方も増えてきたと感じます。
このセッションでは、エバンジェリストとして ITの現場の苦悩と、ビジネスの現場の期待を背負ったDevOpsについて見てきた経験から、できるだけビジネスの視点でDevOpsに取り組むにあたって持つべき指針や姿勢について俯瞰して見ていきたいと思います。
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Tsuyoshi Ushio - Value Stream Mapping で決めるリードタイム削減の魔法
45 Mins
Workshop
Intermediate
DevOps を始める最初のステップとして、大変有効なValue Stream Mappingの具体的な進め方について解説いたします。Value Stream Mappingによって、皆さんのプロジェクトの無駄や、自動化可能箇所を発見、共有することができ、リードタイムの削減に大変貢献いたします。特に日本で必要なステップやステークホルダの巻き込み方、ファシリテートの仕方まで踏み込んで解説いたします。
講演者は、Value Stream Mapping を多数実施した経験そして、第一人者のMary Poppendieck との共演で学んだこと、他国の動向も含めて楽しく解説していきたいと思います。
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Keisuke Nishitani - Application Life Cycle Management in a Serverless World
45 Mins
Talk
Intermediate
AWSが提供するAWS LambdaやAmazon API Gatewayといったサービスを利用したアプリケーション開発において、サーバレス、つまり従来ユーザの手の届くところにあったサーバ群がなくなったことでデプロイ、モニタリング、デバッグといったこれまで当たり前に行ってきたタスクに対してどう取り組めばいいか悩む方が多いです。そもそもサーバレスなアプリケーションのテストをどのように行うべきか悩んでいる方も多いでしょう。加えて継続的インテグレーション(CI)や継続的デリバリ(CD)をどう実現すればいいのかなど開発・運用していく上での悩みはつきません。
本セッションではこういった声にお答えして、基本的なテスト手法や考え方からAWSで用意されているDevOpsのためのツールやサービスを使ったCI/CDの実現方法などを説明に加えてデモを通じてお伝えします。 -
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Alex Papadimoulis - DevOps for Japan
45 Mins
Talk
Beginner
DevOps represents a simple idea: increase collaboration across teams while automating processes. Although the concept is relatively new to Japan, American IT organizations have been trying to implement DevOps in recent years: many have found success, while others have seen failure.
One of main causes of failure is adopting the wrong culture. Although companies like Netflix and Etsy dominate the DevOps conversation, most enterprises do not have the same problems to solve, nor do they employee the same types of engineers. Thus simply, attempting to emulate Netflix will often yield failure.
It’s similar in Japan; the culture of Japanese IT organizations are quite different from western companies, and attempting to emulate western DevOps practices will often result in failure and other setbacks. Thus, in order to be successful with adopting DevOps practices, those practices must first be adapted for Japan.
In this talk, I’ll compare and contrast the unique cultural differences in Japanese IT organizations and discuss how you can adopt DevOps practices that specifically address those.
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shingo.miyazawa - 計測なき DevOps に成功はない! 計測が重要である理由と New Relic を用いた計測方法の紹介
20 Mins
Talk
Beginner
DevOps において、監視、計測というものは非常に重要な要素の一つです。なぜなら、DevOps により、より短いリリースサイクルと高い品質を両方維持する必要があり、それは計測によってしか実証できないからです。
監視というとサーバー(インフラ)監視、パフォーマンス改善の特定の分野(例えば、フロントの改善など)にのみ焦点を絞って語られることが多く、ソフトウェア全体から見た視点での解説はあまりないように感じます。
個々の視点ではなく、DevOps に必要な5つのドライバー(イノベーションとビジネスの成功、顧客体験、アプリケーションパフォーマンス、スピード、品質)を一緒に監視し、追跡する必要があります。
このセッションでは、これら5つがどういったものか?KPI は何のか?どういった監視、計測が必要なのか?を解説します。
具体的にそれらをどのように計測するかを、世界中で使われている監視サービスの New Relic を使って紹介します。
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Shotaro Suzuki - Hybrid CI/CD on Microsoft Azure Stack TP3
45 Mins
Demonstration
Intermediate
モダンなクラウドアプリケーション開発において重要なのは、ポータビリティです。そのために必要な技術要素として、PaaS、Serverless computing、Microservices、そして Hybrid Cloud 環境における Container などが挙げられます。特に Azure Stack の場合には、Hybrid Cloud 環境において DevOps を実践する場合の共通項等もそこには見出せます。 例えば、開発・テストを Public Cloud で行い、本番・ステージング環境としてオンプレミスに配置するというケースも多いでしょう(その逆ももちろんあり)。多国籍企業が、多くの法律や規制が異なる国々において、共通のグローバルアプリをデプロイする場合にも Hybrid Cloud は使えます。同時にデータの取り扱い、レイテンシー、等も考慮しないといけません。重要なビジネス価値を産むためにも、Public Cloud へのエッジを持たせるべきで、それが Hybrid Cloud です。
一例として、Azure と Azure Stack では、全く同じようにアプリ開発と配置ができますし、Hybrid Cloud 環境でそのまま同じ DevOps のアプローチが可能です。それは同じアプリケーションモデル、セルフサービスポータル、そして、API があるためです。Visual Studio による統合された配置エクスペリエンスが可能で、Jenkins 等 OSS 及び Visual Studio (VSTS)による統合された CI/CD パイプラインもあります。また、OSS・商用いずれも多くのソフトウェアソリューションが購入可能なAzure Market Place は Azure Stack でも利用可能です:多数の Linux ディストリビューション、Docker コンテナ、Mesos、Cloud Foundry 等が順次 Azure Stack 上で稼働予定で、これにより可搬性に優れた OSS の PaaS アプリや膨大な開発・テスト環境を単一のサーバーに乗せることができます。
TP3 が出たばかりの Azure Stack 上で、マイクロソフトの PaaS である Azure Web Apps、Mobile Apps、Container、そしてファミリー企業の製品である Pivotal Cloud Foundry 等を使い、CI/CD ツールと組み合わせた、Hybrid CI/CD の考え方とフローについて、デモをご紹介しながら進めて行きます。
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Jay Hotta - Observability(可観測性)を取り入れた社内文化の始め方
45 Mins
Talk
Beginner
既にDevOpsという言葉ができて9年になります。(https://en.wikipedia.org/wiki/DevOps) これまでに社内文化としての開発系の話、自動化の話、インフラの可搬性の話などが中心に話されてきました。しかしながら、運用を開始したら絶対に無視できない、インフラの可観測性、監視のベストプラクティスについてはあまり議論されてきませんでした。
Formula 1 を見ていても分かるように、どんなに素晴らしいマシンを開発しても勝てるとは限りません。ピット作業が速く確実なのは当たり前で。レースの勝敗は、一定期間続くそのレースををどのように走りきるかで決まります。逐次変わるマシンの状況や路面の状態をリアルタイムで計測し、ピットで常に可視化、レース展開の戦略にいかに活かすかではないでしょうか?
DevOpsのゴールは、企業としてのF1レースに勝つことではないでしょうか?今回のセッションでは、運用で勝つObservability文化について話したいと思います。 -
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Hiroshi Yamaguchi - 我が家のDevOpsとぼく
20 Mins
Talk
Beginner
DevOpsのサイクルを作りたいと考える方は多いと思います。
しかし、いざ作ろうとしてもアジャイル・自動化・Infrastructure as Codeなどと取り組みたいことが多く、改善がなかなか進まない事があると思います。
また、世の中にあるツールの利用事例を真似をしようにも、利用している技術や環境のギャップから導入ができない事もあると思います。
このセッションでは、私達のチーム(Hadoopの運用チーム)で実際に行った事例を基に、何から始めると改善が進むのかを紹介します。