アジャイルじゃなくてDevOpsと言えるのか!? - ツールよりも敢えてプロセスを -
「DevOpsにアジャイルは必要ですか?」
最近、頻繁に受ける質問です。
昨今、Docker・Chef・Ansible・Kubernetesなど、DevOpsを実現するためのツールの成熟とその活用事例が着実に増えつつあります。また、これらを紹介する書籍やオンライン記事も急増しています。
一方で、ツールに比重を置きすぎたり、ツールの導入・改善にばかり着目してしまうことで、本来実現すべきビジネス価値の創出(プロダクト改善)や、フィードバックによる成長といった側面(プロセス改善)が軽視されていないか?と言う疑問も感じています。
当セッションでは、DevOpsを「プロセスを促進する自動化技術基盤」と捉え、アジャイルの各種プラクティスと組み合わせることで、プロダクト開発の効率化、チーム・メンバーの学習・成長、およびステークホルダーとの協働を実現できることを、具体的事例に基づいてお話させていただきます。
Outline/Structure of the Talk
- DevOpsが出来るフレンズとは?:5分
- ツール偏重の風潮
- 実はプロセスが必要
- DevOpsとアジャイルの共通点:10分
- Lean
- XP
- 自動化技術基盤によるプロダクト・プロセスの改善:10分
- プロダクト開発の効率化
- チーム・メンバーの学習・成長
- ステークホルダーとの協働
- 事例紹介:10分
- 結論:5分
- 質疑応答:5分
Learning Outcome
- DevOpsを活用し、サイクルタイムの短縮とフィードバックの改善を自力で実践・リードできるようになる。
- 業務効率化だけではなく、チーム・メンバーの学習・成長およびステークホルダーとの協働を実現できるようになる。
Target Audience
DevOpsのツールは活用できるようになったが、サイクルタイムの短縮およびフィードバックの改善は実現できていない方。
Links
『Shake up the Culture with Automation!』
2016年7月に台湾で開催された「DevOps Summit 2016」で行った、キーノートスピーチの資料です。
『DevOps Summit 2016への登壇と、Yahoo! JAPANでのDevOpsの取り組みについて』
上述のイベントに関する詳細レポートです。
『CIサーバを制圧せよ! - プロジェクトメトリクスと自動化技術の活用よる混乱の収拾と「最強」の組織の育成』
「Agile Japan 2015」にて発表した、DevOps基盤構築の際のプロセス改善の事例と知見のまとめです。
『Technology-Driven Development: Using Automation and Development Techniques to Grow an Agile Culture』(論文)
自動化技術基盤の構築・活用が、業務効率化だけではなく、チーム・メンバーの学習・成長およびステークホルダーとの協働に繋がった事例を紹介しています。
schedule Submitted 6 years ago
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Tomoharu Nagasawa - あなたが欲しいのはDevOpsですか?それともビジネスの成功ですか?
60 Mins
Keynote
Beginner
DevOpsが日本でも取り上げられるようになり数年が経ちました。
DevOps Day Tokyo の開催も、Developers Summit Summer での基調講演も、2013年の出来事でした。その後、DevOpsと呼ぶかは別として機敏な企業で実践され、書き下ろしの書籍や翻訳書も増えてきました。
DevOpsもバズワードの仲間入りを果たし、メディアもベンダーもDevOpsをキーワードとしています。手段やツールに焦点が当たる中、バズワードに振り回され、迷い道に導かれる方も増えてきたと感じます。
このセッションでは、エバンジェリストとして ITの現場の苦悩と、ビジネスの現場の期待を背負ったDevOpsについて見てきた経験から、できるだけビジネスの視点でDevOpsに取り組むにあたって持つべき指針や姿勢について俯瞰して見ていきたいと思います。
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Toshiyuki Ando / Mitsunori Seki - 開発環境もみんなでメンテ‼︎ DevOpsっぽい環境 on Azure をモブプログラミングで作ってみるよ
Toshiyuki Ando(ないよ)NECソリューションイノベータ株式会社Mitsunori SekiAgile Consultant / ManagerIPA Agile WGschedule 6 years ago
45 Mins
Demonstration
Beginner
なにするの?
全員で1つの同じコンピュータを使って仕事をするモブプログラミングという開発手法で、
「ゼロから始めるDevOps(youtube)」で紹介されている以下の内容を含むパイプラインを、
VSTSと、WebApps、Load Testを使って構築します。- GitHubにあるC#で作られたWebアプリケーションをビルド
- WebAppsを使ったWebサイトをInfrastructure as Codeで構築
- Webサイトにビルドしたアプリケーションをデプロイ
- Webサイトに対して負荷テストを実施
モブプログラミングって何?
Hunter社のWoody Zuill氏らが作り上げた、全員が同じ時に、同じ場所で、同じコンピュータ上で仕事をするソフトウェア開発手法です。
(モブプログラミング - Woody Zuill氏とのインタビュー より。一部改変)
その様子については動画 A day of Mob Programming - YouTube が詳しいです。
日本でも最近チャレンジされている方が増えてきているようです。
- モブプログラミングを試してみてわかった事|ネスケラボ
- モブプログラミングやってみたら最高だった #MobProgramming ジムには乗りたい
- (なんちゃって)モブ・プログラミング(もどき)でスキル伝授をしてみた
なぜ開発環境にしたの?
1開発環境って、1,2人がもくもくとメンテしてる感じですよね。
でも、それを続けてると、立ち入り禁止区域みたいになるじゃないですか。誰それさんがいないから、ビルド止まったままですとか。あんまり嬉しくない状態ができたり。
開発環境だって、プロダクションコードと同じように、みんなでメンテできた方が良いですよね。でも、それ、どうやんの? ってところで、モブプログラミングなんです。
全員で同じコンピュータ、同じスクリーンをみながら構築すれば、開発環境に関するあれこれをその場で全員が学ぶことができるわけです。
みんなで開発環境をメンテする第一歩にぴったりだと思いませんか? -
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Michael Ducy - Monoliths, Myths, and Microservices
45 Mins
Talk
Beginner
Moving from a monolithic based architecture to a more microservices architecture can be fraught with challenges. We'll talk about some of these challenges and some common myths associated with trying to strangle the Monolith. We'll also talk about config management and automation's critical role in helping you move to a microservices architecture, and how our monolithic approach to automation changes in the new world. We'll discuss scalable microservices that are autonomous, able to self-organize, handle their own service discovery and choreography, and be able to recover from a variety of failure modes.
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Tsuyoshi Ushio - Value Stream Mapping で決めるリードタイム削減の魔法
45 Mins
Workshop
Intermediate
DevOps を始める最初のステップとして、大変有効なValue Stream Mappingの具体的な進め方について解説いたします。Value Stream Mappingによって、皆さんのプロジェクトの無駄や、自動化可能箇所を発見、共有することができ、リードタイムの削減に大変貢献いたします。特に日本で必要なステップやステークホルダの巻き込み方、ファシリテートの仕方まで踏み込んで解説いたします。
講演者は、Value Stream Mapping を多数実施した経験そして、第一人者のMary Poppendieck との共演で学んだこと、他国の動向も含めて楽しく解説していきたいと思います。
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Keisuke Nishitani - Application Life Cycle Management in a Serverless World
45 Mins
Talk
Intermediate
AWSが提供するAWS LambdaやAmazon API Gatewayといったサービスを利用したアプリケーション開発において、サーバレス、つまり従来ユーザの手の届くところにあったサーバ群がなくなったことでデプロイ、モニタリング、デバッグといったこれまで当たり前に行ってきたタスクに対してどう取り組めばいいか悩む方が多いです。そもそもサーバレスなアプリケーションのテストをどのように行うべきか悩んでいる方も多いでしょう。加えて継続的インテグレーション(CI)や継続的デリバリ(CD)をどう実現すればいいのかなど開発・運用していく上での悩みはつきません。
本セッションではこういった声にお答えして、基本的なテスト手法や考え方からAWSで用意されているDevOpsのためのツールやサービスを使ったCI/CDの実現方法などを説明に加えてデモを通じてお伝えします。 -
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Takao Oyobe / Hiroaki Ono / Tatsuya Sato - 朝まで生DevOps 〜現場実践者の集い〜 (Panel)
Takao OyobeアジャイルモンスターHoloLab Inc.Hiroaki OnoSoftware DeveloperRakuten, Inc.Tatsuya SatoSoftware DeveloperHololabschedule 6 years ago
45 Mins
Others
Beginner
巷で噂のDevOps。
ところが、
- DevOpsってなんだろう?
- ぶっちゃけそんなにみんなやってるのかな?
などいまさら聞けないDevOpsが皆さんの中にきっとあるはずです。
今回はDevOpsをテーマに熱いパネラーと共に朝まで徹底生討論をします。このセッションは参加型パネルディスカッションです。
実践できている人もまだできていない人も現場の話をしにきませんか?パネラーは随時追加していく予定です。パネラーとして参加されたい方もご連絡下さい。
もちろん当日の飛び込み討論も歓迎です。もしかしたらあのDevOps有名人も!?DevOps Days Tokyo2017に参加しようか迷っているそこのあなた!
あまり詳しくなくても実践できていなくても、興味さえあればきっと大丈夫なので、このセッションをきっかけに一緒にDevOps Days Tokyo2017に参加してみませんか? -
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Seiji Kawakami - DevOpsの導入に有効だと思われるプラクティス達
45 Mins
Talk
Beginner
スタートアップや、WEB系の企業では当たり前になりつつある、アジャイルやDevOpsの概念の導入が、
大企業ではなかなか浸透しないのはなぜだろう?
いま、KDDIでDevOpsという概念の導入を取り組みを試行錯誤している中で、
これは効果が出ていると思うプラクティスをご紹介いたします。
すでに実践している人には当たり前、でもやったことが無い人、そしてDevOpsのOpsに属する方たちは、
意外とわかったつもりでわかってない、気づいていないことがあるかもしれません。 -
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Tsuyoshi Ushio - 今度こそわかる!DevOps プラクティス(技術系)の具体的実現方法
45 Mins
Demonstration
Intermediate
DevOps を導入してリードタイムを短くしたり、フィードバックサイクルを短くしたい。でも具体的にどうしたらいいのだろう?本講演では、このような声にお応えして、DevOps 技術系プラクティスを解説しながら、具体的なデモを踏まえてどのようにDevOps プラクティスを実装すればいいのかを解説いたします。技術プラクティスのみに集中するため、DevOpsの概要や、導入手法などは他のセッションをご参照ください。CI / CD, Feature Flags, Canary Testing 等々を生で体験して持ち帰ることができるチャンスです。お見逃しなく!
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Tsuyoshi Ushio - 日本企業に本物のDevOps をインストールするための完全攻略マニュアル
45 Mins
Talk
Beginner
世界の中でも最もAgile / DevOps を企業に導入するのが難しいといわれる国日本で DevOps を導入するための全テクニックを公開します。現在はウォータフォール型開発を実践されている方にも、初めから、わかりやすく、かつ具体的に解説いたします。
さらに、今年の2月に行われたマイクロソフト本社の最新のDevOpsツアーの様子、そこからの学びもお話しいたします。この講演は、私の16年間のAgile / DevOps へのトランスフォーメーションの経験の集大成であり、今後はこのような講演をする機会はあまりなくなると思われます。本気でDevOpsを御社に導入されたい方は是非ご覧ください。
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Alex Papadimoulis - DevOps for Japan
45 Mins
Talk
Beginner
DevOps represents a simple idea: increase collaboration across teams while automating processes. Although the concept is relatively new to Japan, American IT organizations have been trying to implement DevOps in recent years: many have found success, while others have seen failure.
One of main causes of failure is adopting the wrong culture. Although companies like Netflix and Etsy dominate the DevOps conversation, most enterprises do not have the same problems to solve, nor do they employee the same types of engineers. Thus simply, attempting to emulate Netflix will often yield failure.
It’s similar in Japan; the culture of Japanese IT organizations are quite different from western companies, and attempting to emulate western DevOps practices will often result in failure and other setbacks. Thus, in order to be successful with adopting DevOps practices, those practices must first be adapted for Japan.
In this talk, I’ll compare and contrast the unique cultural differences in Japanese IT organizations and discuss how you can adopt DevOps practices that specifically address those.
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delete delete / delete delete - リーンスタートアップ・DevOpsとスマートなエンジニアリングの葛藤
delete deleteAgile Consultant / ManagerIPA Agile WGdelete deleteAgile Consultant / ManagerIPA Agile WGschedule 6 years ago
45 Mins
Case Study
Beginner
モノからコトへ。「作るシステム」から「使い続けるシステム」へ。昨今、顧客が求める価値に向かい、素早く継続的にサービスを提供しつづけるためには「リーンスタートアップ的な手法」や「DevOps」はかかせません。その一方で、クラウド技術の発展に希望を持ちつつも、従来型のアーキテクチャ設計は依然、事前の土台がためが必須です。「やりたいコト」と「用意しなければならないモノ」。この間に生じるズレや葛藤は、プロダクトオーナーの悩みの種となっています。
本セッションでは、私がこれまで支援してきた事例の中で、企画サイドや開発サイドがこの悩みに対しどのように動くべきだったのか、私なりのふりかえりを交えつつ、みなさんと考察を深めていきたいと思います。
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Hiroshi Yamaguchi - 我が家のDevOpsとぼく
20 Mins
Talk
Beginner
DevOpsのサイクルを作りたいと考える方は多いと思います。
しかし、いざ作ろうとしてもアジャイル・自動化・Infrastructure as Codeなどと取り組みたいことが多く、改善がなかなか進まない事があると思います。
また、世の中にあるツールの利用事例を真似をしようにも、利用している技術や環境のギャップから導入ができない事もあると思います。
このセッションでは、私達のチーム(Hadoopの運用チーム)で実際に行った事例を基に、何から始めると改善が進むのかを紹介します。
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Ian Henry - Orchestration vs Choreography: Why Autonomous Systems Win at Scale
45 Mins
Talk
Intermediate
As microservices and distributed systems become more common, real automation is harder to manage with plain old configuration management and orchestration. What we really need for these systems to be safe and operable is for our software to behave autonomously in self-coordinated ways: Less like orchestration, more like choreography. In this talk we'll demonstrate how this approach can make push-based application release automation a thing of the past. Self-coordinated approaches are the only ones that can lead to true, zero-downtime continuous deployment at scale, even for complicated topologies of interdependent microservices. The Habitat open-source project and its built-in service discovery and peer coordination for realtime configuration management shows us how we can take the drama out of release management. Expect to see real-life demos during this talk.
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Ippei Suzuki - DevOpsパネルディスカッション:2017年は日本にとってアジャイルトランスフォーメーションの年?
45 Mins
Panel
Beginner
今年こそは、と毎年DevOpsの機運に期待が寄せられつつも、米国、欧州での動きと比較してまだまだ本格始動していない、というのが毎年の印象でした。その中で、近頃、日本の大手エンタプライズ系の企業でのDevOps導入への関心の高まり、今までに無い変化を生む可能性を秘めています。
パネルでは、日本国内で長年DevOpsの普及に尽力されているプロフェッショナルの方々にご登壇いただき、日本ならではのDevOpsのあり方、どの様な事に留意する事がエンタプライズにとって重要ななのか、について熱く語っていただきます。