あなたのチームは「終わりのない改善」に疲れていませんか?
【問題 vs 私たち】で考えることが大事!というのは、DevOpsを進めているようなチームであれば当り前のことでしょう。
日々、立ち向かう【問題】を「どう解決するか?」ということに頭を悩ませ、チームでよりよい解決策を考えて改善活動を継続的に行っているかもしれません。
ところで、
立ち向かっている【問題】が、本当に今あなたのチームが立ち向かうべき【問題】か?
その【問題】が解決できた時にチームが辿り着けるゴールはなにか?
と考えたことはありますか?
- 【問題】に対して効果的なTry/Actionが出せない
- 【問題】に立ち向かい続ける改善のサイクルは回しているが終わりがみえない
- 立ち向かう【問題】が見当たらなくなってしまった
と悩んだことはありませんか?
様々なチームの支援を行っていると、次のような光景に出会うことがあります。
- 目についた【問題】と次々に戦い続けていて、チームがレベルアップした実感が持てずに改善疲れをしている
- まだチームで【問題】に立ち向かうプロセスが出来上がっていない段階でラスボスのような巨大な【問題】と戦って疲弊している
- 次に立ち向かうべき【問題】が見つけられず、改善活動やチームの成長が停滞している
こんな時は【問題】を「どう解決するか?」を考える前に、チームが立ち向かうべき【問題】が「なにか?」を見極めることが大切です。
DevOpsを進めるチームによくある【問題】を例に、【問題】を捉えなおすことによっておきる嬉しい変化についてお話します。
また、チームで【問題】に立ち向かうプロセスをどのように構築していくか?についても言及します。
あなたのチームが【問題】に立ち向かいながらレベルアップし、楽しく改善を進めていくヒントを持ち帰っていただければ嬉しいです。
改善疲れから抜け出し、チームが自信をもってレベルアップした!と実感できる活動にシフトしていきませんか?
Outline/Structure of the Talk
- 【問題】を捉えなおすことによっておきる嬉しい変化
- チームで【問題】に立ち向かうプロセスの構築
Learning Outcome
- 【問題】の捉えなおし方
- 【問題】を捉えなおすときのファシリテーション
- 【問題】にチームで立ち向かうプロセスの作り方
Target Audience
チームで問題に立ち向かえていない、効果的なTryやNextActionが出せない、改善が進んでいる気がしない、ずっと同じ問題を抱えている…いずれかに悩んでいる人
Prerequisites for Attendees
あなたのチームが実際に立ち向かっている【問題】を思い浮かべながら聴いていただくと、より悩みを抜け出す糸口に出会える可能性が高くなります。
schedule Submitted 3 years ago
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Ikuo Suyama - Effective Mob Programming
20 Mins
Talk
Intermediate
モブプログラミングとは...
「同じことを、同じ場所で、同じ時間に、同じコンピューターで」
私たちはモブプログラミング(以下モブプロ)を「デフォルトの働き方」として採用し、一年間ほとんどすべてのタスクをモブプロで実施してきました。
これら自分たちのチームのモブの実践と、様々なチーム、ときには海外でモブプロを経験し、その行動を観察するうち、モブプロを実践するときに共通して見られるいくつかの行動を発見しました。なぜモブプロなのか
書籍「Effective DevOps」によると、DevOpsは4本の柱からなる文化であるとされます。
4本の柱とはすなわち、- コミュニケーション
- アフィニティ
- ツール
- スケーリング「同じことを、同じ場所で」全員で実施するモブプロは、開発チームのコミュニケーションを促進し、そして開発チームを超えてビジネスや運用チームとのアフィニティを高め、信頼を醸成する最良の手段の一つであると言えます。
実際に僕たちのチームでは、モブプロをきっかけにチームのコミュニケーションが改善され、いまでは自己組織化された機能横断的なチームを実現しています。
'効果的な' モブプログラミング
モブプログラミングは「全員で1つのことをやる」という性質から、
「効率的に働く」つまりリソース効率の最大化、単位時間あたりのアウトプット総量の最大化をめざすのではなく、
「効果的に働く」つまりフロー効率を最適化し、単位期間あたりの仕事の成果(Outcome)を最大化するための手段であると言えます。自分たちのモブを観察するうち、成果を出せているときとそうでないときそれぞれに特定の共通した行動が見られることに気が付きました。
これらの行動のうち、良い影響を与えるものを増長し、悪い影響を与えるものを最小化するため、意図的にチーム内でのモブにおける役割を定義しました。
このロールの組み合わせによって、モブにおける「フォーメーション」あるいは「カタ」として名前をつけ、いくつかのカタログを作成しています。本セッションでは僕たちのチームで発見したモブプロの「カタ」を紹介し、カタを通して効果的にモブプロを行う方法について議論します。