「ふりかえりアレルギー」だった私がFun Done Learnをここまで好きになった理由
これまで私は、Scrum Fest Sapporo 2022にて「Fun Done Learnのうた」を発表し、RSGT2023にて音源を公開してきました。教育番組をイメージしたこの楽曲は、ありがたいことに「中毒性がある」「耳から離れない」といった声を多数頂きました。
一方業務では、顧客との共創ビジネスの立ち上げを行っています。スクラムやアジャイルに縁があまりなかった顧客と円滑にふりかえりをするために、Fun Done Learnが楽しくできるふりかえり専用のプロダクトを作り2年以上ほぼ毎日Fun Done Learnを行っています。
それくらいFun Done Learnが好きな私ですが、実はかつてふりかえりに対して大きなアレルギー反応を抱えていました。
この「ふりかえりアレルギー」を持っていた私が、Fun Done Learnに出会い2年間で私の心境がどのように変化したか?顧客をFun Done Learnにどのように巻き込んでいるか?を説明します。このセッションを聞くと、Fun Done Learnの良さはもちろんのこと、一歩前に進むきっかけがわかるかもしれません。
Outline/Structure of the Talk
- 「ふりかえりアレルギー」だった私
- 転職後、毎日のFun Done Learnで感じた効果とふりかえりに対する意識の変化
- Fun Done Learnがここまで好きになった理由
- Fun Done Learnをやる時に気をつけていること
- 「Fun Done Learnのうた」の2番に込めた楽しくなかった出来事への向き合い方
- 「Fun Done Learnのうた〜ふりかえりカンファレンス2023 version〜」
Learning Outcome
- Fun Done Learnの事例がきける
- Fun Done Learnをやってみたくなる/Fun Done Learnを今までと違う視点でふりかえられる
- 「ふりかえりアレルギー」を解消するヒントが得られる
- 曲作りに興味が沸く
Target Audience
Fun Done Learnのうたが頭から離れない人、Fun Done Learnの魅力がイマイチわからない人、一歩前に踏み出す勇気が持てない人
Prerequisites for Attendees
特になし
GitHubのレポジトリのFun Done Learnのうた を聞いておくとより楽しめると思います。
schedule Submitted 8 months ago
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Ikuo Odanaka - こうしてふりかえりは終わってしまった〜ふりかえりが停滞するメカニズムと息を吹き返すためのいくつかの方法〜
45 Mins
Talk
Advanced
ある日のふりかえりでの一幕。
ーー今日は、あまりふりかえりで話が盛り上がりませんでしたね。
ーー最近はアクションもあまりでてこないし。
ーーもしかしたら、今の私達にはふりかえりは必要ないのかもしれませんね。
ーーですね!チームが成長した、ってことで!
ーーじゃあ、次回からふりかえりは月一回にしましょう。
このように、ふりかえりの効果が出ない→タイパが悪いから開催頻度を下げよう、というような状況と出くわしたことはないでしょうか。
この状況に陥ってしまうと、ふりかえりは停滞し、やがてふりかえりを止めるという意思決定につながっていきます。なぜなら、期間の長いふりかえりは短いふりかえりよりも難易度が高いからです。短いふりかえりがうまくいかなくなっているにもかかわらず「タイパが悪いから」と高難易度の長期間ふりかえりに切り替えてしまうことで「ふりかえりがうまくいかない」スパイラルに陥るのです。
このセッションでは、そうなってしまうメカニズム、そしてそこから脱却するための方法について解説していきます。
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Ayana Yokota - シリコンバレーのチームで経験したふりかえり - 共通点とギャップ
20 Mins
Talk
Beginner
2022年9月よりアメリカに移住し、シリコンバレーで異文化体験をしながら働いています。
今のチームに入ってから2週間に1度行っているレトロスペクティブにおいて感じた過去の経験との差、そして文化が違っても共通していることに目を向けながら体験や学びをお話しします。
先にネタバレをすると、海外だからといってものすごく驚きのあるギャップはないと感じています。だからこそ得られる気付きに着目する予定です。
- ふりかえりに使っているツールおよび手法
- ふりかえりの流れ
- 共通点・ギャップとそこから得られた学び
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Mizuki Kusakabe - インフラ構築をふりかえりでカイゼンする! - お互い何してるかわからないチームから、モブ・ネットワーク機器コンフィグ作成をやるチームへ -
20 Mins
Case Study
Beginner
ネットワーク関連の検証を気軽に行えるように、社員がだれでも使える物理実験環境(ラボ)を構築しています。
機器選定をして、稟議を通して、ネットワーク設計をして、データセンターにラックを借りて、ラッキングして、設定して、という一連の流れを、これらの経験が少ないメンバーが、メイン担当業務と別で行うサブプロジェクトとして、遂行しています。
サブプロジェクトであるため、メンバーが会話するのは週に1回、定例会の1時間のみです。タスクの進行状況の報告、調査中の事項の相談、ネクストアクションの確認でせいいっぱいで、ふりかえりの時間はありません。
8か月間かけて準備した後の初回の構築作業で目的を達成できず、そこで初めてこのチームでふりかえりをしました。
ふりかえり後、チームとしてようやく会話が増え、相談し合いながら進んでいけている実感が生まれてきているところです。チームはふりかえりの効果を実感し、週に1時間の貴重な定例会のなかに10分ふりかえりの時間をとる提案もすんなり受け入れられました。
ここからカンファレンス当日までにどのような変化が生じるのか、ラボは社員に使ってもらえる状態に持っていけるのか。カンファレンスまでの変化と成果も含めてお話しします。
※ 「ソフトウェア開発以外の仕事にふりかえりを持ち込む」という意味で、「味変」カテゴリを選択しています。
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Akihisa Furuhashi / izumi ito / Jumpei Ito / Rei xxx - 実録!ふりかえりを400日間続けると人はどう変わるのか?ふりかえりをふりかえり!
Akihisa FuruhashiSoftware Enginnerizumi itoscrum masterCreationline / Agile SapporoJumpei ItoQA ManagerWingArc1st Inc.Rei xxxSystem Engineer & Impro enjoyerxxxschedule 8 months ago
20 Mins
Talk
Beginner
前回、実録!ふりかえりを60日間続けると人はどう変わるのか?ふりかえりをふりかえり!をやった4人のエンジニアがセッションで「これなら来年まで出来るよねー」って言った後の記録です。
前回はたったの60日だけでした。今回は400日以上続けてみた記録をふりかえります。
1年間続けると色々な学びがありました。60日間ではわからなかった学び、工夫、苦労したこと、ふりかえり続けて変わったことなど、1年間やってわかったこと、気づきを一緒にふりかえってみませんか?
これを書いているときがちょうど365日、つまり始めてから1年がたちました。ふりかえりカンファレンスの時には400日を超えると思います。絶賛ふりかえり記録更新中!
セッションではこんなことをふりかえります
- 前に決めたルールで変えたことは?
- 続けるのが難しかったルールは?
- それをどう工夫したの?
- 新しいルールはどうやったの?
- 400日続けてどうだった?
- 続けるための工夫は?
- どんなときに続けるのが難しかったの?
- 出来なかった日はどんな日?
- 400日続けることで得られたことは?
いろんな会社の人が集まってわいわいやった結果をわいわいふりかえります。
どうぞお楽しみに
ちなみに前回のルールはこんな感じ
ふりかえりのやり方はこんな感じ
- 何をふりかえるか?
- おのおのがその日のふりかえる
- ふりかえりたいことは各個人で決める
- 60日間のログ(記録)を取って変化を楽しむ
- ふりかえりの手法は?
- 手法はみんな共通
- 毎日変える
- ふりかえりカタログを参考に
- 前の日に決める
- みんなが集まらなかったとき 左の図の番号とN日目と合わせる 2/1が1日目
- やり方はやりながら変えていく
- 前に決めたルールで変えたことは?
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Masaru AMANO - 「ふりかえり」は、Retrospectiveか、Reflectionか
5 Mins
Lightning Talk
Intermediate
「ふりかえり」って言葉、皆さんどんな意味で使っていますか?
ふりかえりに相当する英単語の「Reflection」「Retrospective」から、「ふりかえり」について再考してみませんか。
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Takamasa Asai - KPT-TOD(KPTを味変してみた)
5 Mins
Lightning Talk
Beginner
みなさんふりかえり楽しんでいますか?
私がふりかえりと出会ったのは5年前Scrum開発の現場にブリッジエンジニアとして入った時です。海外開発拠点で外国人のエンジニアと日本の開発チームが一緒になって協業するのは、簡単なことではありませんでした。
しかし、ふりかえりを繰り返すうちに改善のサイクルを回してチームがより効率的に、安定した機能開発ができるようになる体験をしてから私はふりかえりが大好きになっていきました。
今回は様々なふりかえりの手法がある中で自分たちがKPTを味変していってたどり着いた「KPT-TOD」をご紹介します。
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African Gray - 誰もが大嫌いな「振り返りと名付けられたアウトプットのない儀式」をhackした
20 Mins
Case Study
Beginner
※所属組織を特定できないようにするため匿名で失礼いたします。
RSGT2023のOSTで私は衝撃を受けました。
なんと、あの有名な黄色い森さんですら「大嫌いでした」と仰る儀式が、未だに日本国内の一部で開催されているそうです。
よりにもよって「振り返り」の名を冠した、結論が出る訳でも、次のアクションに繋がる訳でも、現存するチームの関係性を向上する訳でもない、あの儀式です。十数年前、初めて儀式に参加した私は衝撃を受け、「なんぞこれ!」と先輩や上司に噛みついた記憶が蘇ります。
まわりは「ルールだから」と暖簾に腕押し、糠に釘。
納得できなかった私は、ルールの範囲内で、自分の力の及ぶ範囲内で、儀式からの脱却を図りました。「我らは『ふりかえり』たいんだ!邪魔をするな!」
すると、あら不思議。秘密結社の仲間じゃないと思われたのか、儀式に呼ばれることもなくなったのです。儀式から逃れたのは私のチームだけです。組織としては何も変わっていません。むしろ、さらに「儀式らしさ」を増した儀式が行われていると噂で聞きます。
それでも私は「No儀式、Yesふりかえり」を貫けています。そう、儀式をやめたって何の問題もないのです。
小さくとも実例として存在し続けることで、小さな波紋を起こせていれば良いなと思います。そして、愚痴を言う同僚に自分の経験を伝えています。
「You、やめちまえよ儀式なんて」
私の経験を皆様にお裾分けすることで、つらい儀式から逃れるきっかけになれば、幸いです。 -
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Keita Watanabe - うまく行きすぎてTRYを出せないチームが未来に目を向けると、ピリッとしたアクションを生みだした
20 Mins
Talk
Intermediate
何の問題もなく順風満帆。2週間に1度のふりかえりで出るProblemといえば、ちょっとした個人の反省にとどまる程度。そんなチームがありました。
けど、ものごとが完璧に進むことなんてありません。100%何の問題もないチームなんて存在しないのです。何か見落としはないのか。いろいろな観点でのふりかえりを試みました。
その中で効果があったのが、「未来に目を向ける」ことでした。正確にはふりかえりではないかもしれないけど、未来から今の状態を省みるのでふりかえりだと思います。たぶん。
試した方法はプレモーテム(事前分析)。「失敗したシナリオ」から逆算して対策を練るという、リスクを検討するための手法のひとつです。
うまくいくのか不安を抱えながらやってみると、それまでのふりかえりでは全く出なかった、チームの質がグッと上がるアクションアイテムが出てきました。
チーム作りにおいて、未来に目を向けることは大切です。チームが目指す方向を定めることで、チームが一丸となって進んでいきます。
そんな明るい未来を描くのと同じくらい、失敗した未来に目を向けることも大切だ。プレモーテムの体験談とともに、そんなことをお伝えできればと思います。
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Kentaro Masuda - ふりかえりは、めちゃ楽しい!ハッピー!ラッキー!フリカエリー!
20 Mins
Talk
Beginner
ふりかえりの時間、めちゃ楽しいですよね!
このセッションでは、ふりかえりが、めちゃ楽しいことを再確認します!
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Honami Tatekawa - 使い分けてる?シーンに合ったふりかえりフレームワークのすすめ
20 Mins
Case Study
Beginner
みなさんはどんな場面で、どんなふりかえりを活用していますか?
仕事、趣味、プライベート、わたしたちはどんなシーンでもふりかえることができます。
そしてたくさんのふりかえりフレームワークの中から(もしくはオリジナルで)、
どの方法で振り返るかを選択することになるでしょう。このセッションでは、さまざまなふりかえりフレームワークを活用することで見えてきた、
それぞれの特色をみなさんにお伝えできればいいなと思っています。