混沌し続けるコミュニティの話
こんにちは、世界。
はじめまして。テストの街「葛飾」というコミュニティを運営している おおひらです。
テストの街「葛飾」は、
2019年の終わりにいつもの寿司屋で、悩み多きQAとテスターのこんな会話から始まりました。
「勉強会とかイベントって渋谷とか新宿で東京の東側は少ないよね」
「無いなら自分たちで作りましょうか」
「せっかくだから、ソフトウェアテストで葛飾区を盛り上げるようなことがしたいっすね」
そんな中、
世間は、 COVID-19 が感染拡大し、オフラインでイベントをすることが難しくなり、他と同じく私たちはオンラインでイベント「大人のソフトウェアテスト雑談会」を開催することにしました。
ただ、私たちがイベントのコンテンツとして選んだのは、「雑談」。
よくあるLTやワークショップをせず、ただ参加者同士が会話するのみのイベントです。
これは、絶対的な正しさがない世界で、参加者同士が対話することで、何らかの気づきを得てもらい、少しでも楽しく生きてもらいたいという願いから決めました。
(本当は発表するコンテンツもコネもない苦肉の策でもありますが)
雑談の内容は、開発、テスト、プロセスなどのソフトウェア開発についてであったり、葛飾の美味しいお店、はまっているゲームの話、人生とは?というようにお互いに相談しあったり、見地を披露したりとさまざまです。
このイベントは、4月中旬から毎週開催しており、現在20回を超えました。
(9月末現在)
誰も来ない時もあるけど、誰も拒まず、参加した人が少し楽しくなるイベントを開催し続けています。
そんな、あえて説明しずらいカオスなイベントを私たちがどのように考えて続けていているかの話をします。
Outline/Structure of the Talk
- テストの街「葛飾」とは?
- 運営ポリシーについて
- 気軽にはじめる
- とりあえず続ける
- 多様性を愛す
- 混沌を楽しむ
- イベント内容について
- 気づいたことついて
- 葛飾について
- 土地柄
- おすすめ
- 行き方
- まとめ
Learning Outcome
きっと葛飾が好きになる
Target Audience
葛飾に興味がある人
schedule Submitted 3 years ago
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Yuya Kazama - Scrumチームに「テストは単純作業ではなく創造的な活動だ」という意識を浸透させて良品質&低コストの製品を作るようになるまでの物語
45 Mins
Talk
Beginner
皆さんはテストを「作業」としてやっていますか?それとも「活動」としてやっていますか?
- 沢山の羅列をしたチェック項目を確認することがテストである
- とりあえずプログラムの実装をして、実装が終わった後に、確認すべきことを考えてテストする
- 実装したプログラムに対してバグを検出することが、唯一にして最大のテストをする目的である
上記のような考え方をしている方々は、おそらくテストを「作業」として行なっています。
もしくはテスト駆動開発(TDD)がテストの全てだと考えている人もいるかもしれません。
そして残念ながら、テストを作業として行なっているorTDDがテストの全てだと考えているScrumチームが多くあると感じています。
一方私は、テストは創造的な活動であり、プログラムの実装前の時点でもテストの活動を行うことが可能だと考えています。これは、TDDを行うよりももっと前の話です。
例えば、テストの活動を利用することで、リファインメント時点で今まで以上に仕様を明確にすることができます。(しかもそんなに時間をかけずに!)
また、テスト技法を用いることで、Planning時点(開発実装前の段階)で行うべきテストを考えることができます。
これらの活動により、品質の良い&コストのかからない製品を作り出すことができます。
本講演では、「テストは作業である」「テストについては実装後にQAに任せれば良い」と考えていたScrumチームに対して、どのようにして「テストは活動である」という考え方を染み込ませていったかの物語をお伝えします。
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Makoto Iguchi - セキュリティとアジャイル開発のいい関係について考える / Security and Agile Development
20 Mins
Talk
Intermediate
The presentation will be given in Japanese. I've uploaded the (partially) translated version of my slides at https://www2.slideshare.net/makotoiguchi/how-to-balance-between-security-and-agile-development for your reference.
2018年12月頃に掲載された「アジャイル手法でのセキュリティは困難」というタイトルの記事において、某セキュリティ会社のCTOは「高速のCI/CD(継続的なインテグレーション/デリバリー)においてセキュリティ上の問題が浮上しても、その解決に当たる余裕や時間がないままに事態が進行してしまうようなことが往々にしてあり、現場が混乱する」とした上で、結果として「DevSecOps、NetSecOpsが、現実にはうまく機能しない」という見解を示しました。
これは本当なのでしょうか?
もし本当だとしたら、それは悲しいことなのではないでしょうか?一方、2019年8月に掲載された "Your security team is probably an infuriating obstacle - but it doesn't have to be this way" という記事においても触れられているように、開発者側より「セキュリティは、DevOpsやアジャイルな開発スタイルにブレーキをかける存在である」といった声を聞くことがよくあります。
これは正しい姿なのでしょか?
セキュリティとアジャイル開発は、水と油の関係なのでしょうか?このセッションでは、ISMS内部監査責任者とスクラムマスターを兼任している立場の人間から見た、セキュリティとアジャイル開発の「あるべき姿」についてお話します。また、現在行っているセキュアなアジャイル開発の実現へ向けた実験(The Elevation of Privilege: Threat Modeling Card Deck を活用したセキュリティ問題の洗い出しとプラニング)をご紹介します。
参考)The Elevation of Privilege: Threat Modeling Card Deck を日本語化&いらすとや化したもの。こちらの Github レポジトリで公開中です。
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Woohyeok Aaron Kim - Integrate your cycle with OODA (Extended Edition of Scrum X Army at ‘RSGT2020’)
45 Mins
Talk
Intermediate
世界中で著名な人物である野中先生やScrumのCo-CreatorであるJeff氏の歩みからも分かるように、Agile・Scrumの哲学は長い間の研究で発達してきた軍隊の組織論に基づいています。軍隊はただ一度のミスが作戦の失敗をもたらすという厳しい状況で、どうすれば戦闘力を最大化し勝ち続けていけるのかの未来図を示しています。軍隊がいつも力を入れているこの点は、Velocityを最大化し、どのようにビジネスの成功を導くか工夫している点でAgile組織と同じだと言えます。
その軍隊が、成功のために必須不可欠だと強調しているものがOODAループです。
PDCAというサイクルはすでに、ビジネス世界で基本中の基本となっています。ただ計画性が重要視されるだけに、予期できなかったことが起きた場合またPlanningから始めなければなりません。Agileが主流になっている今、PDCAが持つ限界は明確ですが、この弱点を補うのがOODAです。最初から全てを計画するのではなく、現在の出来事を観察(Observe)し、その分析結果により(Orient)次のアクションを取る(Decide, Action)ことで、変化に対する素早い対応ができるようになります。
OODAループはどこからきたのか、どういうものなのか。そしてPDCAとのハイブリッド的な運用で、組織に対して何を示すことができるか。4年間士官として軍隊に勤めていた私からご提示させていただきます。
(このセッションは、RSGT2020で好評をいただけた「SCRUM X ARMY」の再演ではなく、拡張版となります。)
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SATORU KAWABUCHI - NTTみたいな企業で新アプリをスクラム開発してみんなが笑顔になった
20 Mins
Talk
Beginner
NTTグループでサービスをアジャイル/DevOps的に運営をしてきた。しかしながら、現在提供中のスマホアプリがNow Up To Dateなものではなくなってきたため、新しいアプリに作り変える必要性があることがわかってきた
そして決めたのは
・一般的にトラディショナルな会社ではアプリの刷新は、既存機能を全て要件定義し、マイグレーションを行うが、この方法をとらずアジャイルスクラムで新アプリをつくることとした
・すなわちユーザーの価値が高いものからプロダクトバックログを作り、動くモックを作ってレビューするを繰り返してきた。そのときに既存機能でも価値が低いものは作らないこととし、リリース可能担ったタイミングでリリースすることとした
・トラディショナルな会社の中でこのやり方を承認してもらい、メンバーが取り組んでいく中で、ステイクホルダーまで含めて盛り上がってきた
・結果的に良いものができた。できることは限られているが、とても高速で動きユーザーにとって一番あってほしい価値を実現できた。
大企業の中でアジャイルを生き延びさせるには?起きてくる現場と社内との課題、その時マネージャーにできることは?この取り組みのようなことをトラディショナルな企業でも考えていくべきと思うので学びにしていってもらいたい!
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Harada Kiro - スクラムをスケールするとはどういうことか?
45 Mins
Talk
Beginner
DXという言葉がいろいろなところで見かけるようになり、それに伴ってスクラムをスケールする手法も色々と出てくるようになっています。
たくさん見かけるからといっても、うまく行っている例は多くありません。むしろ、例ばかりが増えすぎて混乱しているようにも見えます。過去にも用語だけ先行する例はたくさんありましたね。
このセッションでは、特定のスケーリング手法を説明するのではなく、スクラムがスケールできた状態とはどういうものか、スケーリングを妨げる障害について議論したいと思っています。
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Mark Ward - [Online Interpretation] 独立QAチーム1年戦記:スクラムの外からチームと組織の品質を創る道 / An Independent QA Team's 1 Year's War: Way to Create Quality of the Teams and the Organization from the Outside of Scrum
45 Mins
Talk
Intermediate
English follows:
「Scrum@Scale(S@S)を取り入れた100名ほどの開発組織で、スクラムに入らない独立したQAチームが活躍している」と聞いたら、もしかしたら奇異な感じを受けるかもしれない。スクラムではチームであらゆることが完結することを理想とするため、当然テスター(QAエンジニア・テストエンジニア ・などなど)もスクラムチームに入るべき、と考える方がスクラム実践者にとっては自然だからである。あえて、その自然に逆らって、私たちQAチームは独自のビジョンを掲げた「ビジョナリー・QA(Visionary QA)」として、独立した立場から品質向上という成果を上げようと奮闘している。このトークではそんな私たちQAチームの1年戦記をありのままに扱いたい。
開発プロセスの高速化が進み、多くの企業でアジャイル開発が取り入れられ、過去の当たり前が当たり前でなくなっている中で、QA界隈ではどうやって価値を提供するか頭を悩ませている。あくまでもテストにこだわる者もいれば、スクラムマスター・プロダクトオーナーの視野を得るべく資格を目指す者もいる。2009年に翻訳出版されたリサとジャネットによる『実践アジャイルテスト(Agile Testing)』(翔泳社)は国内のテスターに広く読まれているが、最近版元品切になっていることもあり、手に入りにくくなっている。さて、テスターは異質な存在のひとつとして見なされている。ご存知の通り、スクラムガイドにはテストやQA活動をどのように行うべきか、言及されていない。3つのロールに「テスター」の文字は無い。よって、テスターのあり方はそれぞれの組織で模索するしかなく、特にテスターをスクラムチームに含めるべきか否かという議論は継続的に行われている。先にもあげたように、スクラム実践者にとってはテスターがスクラムチームに入ることは自然であると感じられ、実際そのようにしている組織が多いが、それぞれにメリット・デメリットがあることから、あらゆる組織で通じる答えは今のところ無さそうだ(テスターとして仕事をしてきたメンバーがスクラムチームの開発者の一員としてどれだけクロスファンクショナルに動けるか、という点が特にネックなように思える)。
このトークは、独立した立場で動くことを選んだQAチームの話だ。スクラムチームにテスターを迎え入れねばならないと思っている方にはそうでない可能性を示す一方で、やはりスクラムチームに開発者としてテスターを加えるべきだと結論づけるオーディエンスもいらっしゃるかもしれない。スクラムチームとテスターの一筋縄ではいかない関係を、1年間の実例をもとに、一緒に考えようではないか。
"In a 100-strong software development organization which runs Scrum@Scale, an independent QA team works well." ––it may sound strange to you. Ideally, in Scrum, everything should be done in one scrum team, so it is natural for Scrum practitioners that testers (QA engineers, test engineers, etc.) should join a scrum team. Daring to go an unnatural way, our QA team struggles to achieve quality improvement results from an independent standpoint as "Visionary QA" with its vision. I want to treat our QA team's year-long battle story as it is in this talk.
Development processes are getting faster and faster. Many companies are incorporating agile development. The commonplace of the past is no longer the norm. In this fast-changing age, the QA industry is struggling to figure out how to deliver value. Some testers are more concerned with testing, while others aim for the certification to learn a Scrum Master/Product Owner's perspective. The excellent book, "Agile Testing" by Lisa Crispin and Janet Gregory (Addison-Wesley), which was translated in Japan in 2009 by the domestic publisher Shoeisha, has been widely read by testers in our country. Recently, however, it isn't easy to get due to out of print.
Testers tend to be seen as one of the heterogeneous entities. As you know, there is no mention in the Scrum Guide on how testing and QA activities should be done. There is no "Tester" in the three roles of Scrum. Therefore, each organization has no choice but to explore the nature of testers. In particular, there is an ongoing debate on whether or not testers should be included in Scrum. As mentioned earlier, it seems natural for Scrum practitioners to have testers join Scrum, and indeed many organizations are doing so. Still, since each has its advantages and disadvantages, it seems that we don't have an answer that works for all organizations at the moment. One of the problematic points appears to be how well testers can work cross-functionally as a "Developer" in Scrum.
With this session, which is about a QA team that chose to work independently, some attendees who feel testers should join a Scrum team may get a chance to notice the other possibility, and others may conclude that Scrum teams should still include testers. Let's take a look at the tricky relationship between Scrum and testers with the help of a year's worth of examples. -
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Noriyuki Nemoto - プロダクトを強化する探索的テスト戦略
20 Mins
Talk
Intermediate
スクラム/アジャイル開発でプロダクトの品質はうまく担保できていますか?
要求をシンプルにしたり、テストの自動化に取り組んだり、テスト設計をしたり。もちろん品質を担保するには色々なアプローチがありますが、今回は探索的テストの使い方に焦点を当ててお話をしたいと思います。
具体的にはST:スクリプトテスト(テスト仕様書に沿ったテスト)とET:探索的テストの使い分けのパターンを紹介します。探索的テストはコストが少ない割にバグの発見率がいいんです!!
- ST->ETシリアル
- ST/ET パラレル①
- ST/ET パラレル②
- ET-> STシリアル
- ET->ST->STシリアル
- ST&ET STチャーター
品質が悪くて手戻りが多いチームにお勧めします。
自動テストに探索的テストを加えて、安心してスプリントを進めていきましょう。最後に…探索的テストってテストのアジャイルなアプローチなんですよ!!
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平鍋健児 - 野中郁次郎のスクラム再訪問(Nonaka's Scrum Revisited)
45 Mins
Talk
Advanced
これまで、Scrumの1つの源流ととらえられてた "The New New Development Game" ですが、今回は、一連の野中先生の著作や論文の中に発見される、組織論コンセプトと、現在の Scrumとの関係について、整理してお話したいと思います。
- 2つの知の形態:暗黙知と形式知
- 自己相似系(マトリョーシカ)組織と「海兵隊」
- 消耗戦と機動戦。OODA モデル。
- 第3の知=実践知(Phronesis)
- 「共感」の本質、You-I-It(二人称・一人称・三人称)
などのコンセプトを中心にお話します。
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Ryutaro YOSHIBA (Ryuzee) - スクラムにおける「完成」とはなにか?
20 Mins
Talk
Intermediate
スクラムガイドには「完成」という単語が36回、「完成の定義」が12回登場します(弊社調べ)。ほかの代表的な単語を調べてみると、スプリントバックログは16回、スプリントレトロスペクティブは12回です。
つまり、スクラムにおいて「完成」は非常に重要な意味を持つことは明らかです。しかし、「完成」に対する認識がスクラムチームのなかで違ったり、組織での品質の基準をまったく考慮せずに開発を進めていった結果、リリース直前に品質上の大きな問題が起こったといった話もよく聞きます。
ネット上の記事を調べても、「完成」が重要な意味を持つ割に「完成」とは何なのか、どのように「完成」を定義し、どうやって「それを守っていくのか」というノウハウはあまり出回っていません(と認識しています。プロダクトバックログの話なんかは山のように見かけるんですが)。
そこで、本セッションでは、「完成の定義」をできる限り深堀りし、今後みなさまが「完成」を守っていく上でのヒントを共有します。
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Ryo Tanaka - フィールドワーカーから学ぶアジャイルコーチとしての生き方のすゝめ
20 Mins
Talk
Advanced
民族誌学/エスノグラフィーのフィールドーワーカーから学ぶアジャイルコーチとしての生き方。
フィールドワーカーとは他の文化圏、他の民族の中に入り、中からそのシステムを観察し、何らかの研究結果を出していく仕事です。
外部アジャイルコーチは、NOT SCRUM 文化圏や伝統的IT文化圏の中に入り、中からそのシステムを観察し、何らかの変化をシステムに与えていく仕事です。観察し、解析し、なんらかの仕事をする。このサイクルはかなり共通点が多いと考えています。
アジャイルコーチもフィールドワーカーも「カルチャーショック」を潜り込んだ先で受けますし、相手側は「フィールドワーカーショック」をフィールドワーカーから受けます。コーチの場合は「アジャイルコーチショック」とでもいうのか。その場合の影響の最小化の仕方、最大化の仕方。記録のとどめ方。また、アジャイルコーチもフィールドワーカーも人間ですから、段々と精神が不安定になってくることもあります。その場合の乗り切り方(例えば「正直な日記」の書き方)。うまくいってる時はいってる時で、どのような観察をフィールドワーカーとしてすべきなのか?(厚い記述と薄い記述の話)。
等々、フィールドーワーカーから学べる事は非常に多いと考えています。
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Jumpei Ito - テスト設計コンテストでAgile Testingしてみた結果
20 Mins
Talk
Beginner
テスト設計コンテストに初参加し、アジャイルにテスト設計をしてみた結果を共有します。
http://aster.or.jp/business/contest.html
アジャイルは何も開発プロセスだけでなく、色々なプロジェクトで適応でもるものです。今回、テスト設計コンテストに初参加し、スクラムでテスト設計を実施した時の気付きと学びを共有します。
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Ryo Tanaka - Tour de Scrum 2021 -スクラムを会社でやっていくのは耐久レースだ !-
20 Mins
Talk
Intermediate
Scrum を会社の中の1チームが始める時、その瞬間から組織全体変革の問題が始まっています。Scrumがあなたの会社にとって革新的なものであるとき、Scrumをチームに適用して改善していくことには、暗黙的に会社組織全体の改善も含まれています。それを理解しないままスタートした、もしくはしようとした、企業のサポートに何度かアジャイルコーチとして立ち会いそこから得た学びを共有します。Scrum するなら会社ごとやる覚悟を持って、覚悟持てないなら、社員の献身を犠牲になんとか半年以内に決断して、Scrumは目的じゃないし手段だけど、それを言えるのはきっちり向き合っている人だけです。
- 事例1:某大規模NOT IT企業、チームレベルでの大成功と会社のビジネスに届かない話
- 事例2:某大規模伝統的IT企業、異文化との交流を覚悟を持って挑んだ話と、その覚悟が部署内で閉じてた話
- 事例3:某大規模IT企業、現場にScrumを適用する話と、現場にしかScrum適用していない話
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Masatomo Sakagami - 段階的スクラム導入のススメ
20 Mins
Talk
Beginner
Scrumにはフレームワークとしての役割と、そのフレームワークを通して形成されるチームビルディングという目的がある、と考えています。
これまでフリーランスながらScrum MasterやProduct Ownerを担当して来ましたが、
いきなり全てのScrumイベントを導入しようとしても、パラダイムシフトを起こさないと難しい環境も多々ありました。そこで今回はScrumを始めたいけれどやり方が違いすぎて導入が難しいと思っている方へ、
Scrumの持つ目的を見失わずに、Scrumのフレームワークを一部分ずつ取り入れていくスタイルを紹介したいと思います。 -
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Masatomo Sakagami - プロダクトオーナーの責務を言語化しよう
45 Mins
Talk
Advanced
Scrumガイドにおいて、
プロダクトオーナーは、開発チームの作業とプロダクトの価値の最大化に責任を持つ。
プロダクトオーナーをうまく機能させるには、組織全体でプロダクトオーナーの決定を尊重しなければいけない。
と記載されています。
社長がそのままプロダクトオーナーを兼ねている場合においては難しくないでしょうが、そうでない場合は様々な困難が発生します。
今回プロダクトオーナーとは何なのかを掘り下げ、何ができる必要があるのか・何をやらなくてはいけないのかを言語化することで、プロダクトオーナーにとって必要な社内環境を整えていく取り組みをご紹介します。
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Yoshiki Iida - アジャイルなエンジニアが執行役員までやってまた現場に戻ってきた話
20 Mins
Talk
Intermediate
アジャイルな開発プロセスが好きだった一人のエンジニアが組織に向き合った結果、執行役員までやってまた現場に戻ってきた話をします。
- チームでやっていた試行錯誤を組織にひろげるにはどうしたらいいか?
- 事業や経営をアジャイルに回すことはできるのか?
- プロダクトやシステムが持続的に成長し続けるためには何が必要なのか?
- 執行役員までやってなぜまた現場に戻るのか?
私は組織を変化させるのであれば自分が責任と権限を持って変えにいくことが大事だろうと思って行動してきました。スクラムマスターやりたい!という人はたくさんいる気がしますがマネージャーやりたい!という人はあまり多くはない印象です。そういった人がやりたがらない仕事にも正面から取り組んだつもりです。
でもリーダーシップに責任と権限は必要でしょうか?アジャイルな組織にマネージャーは必要でしょうか?
答えがわかれそうな問いに、全体と個人、抽象と具象、経営と現場、様々なレイヤーをいったりきたりして経験したことをベースに私なりの答えを出したいと思います。
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Koki Kawagoi - スクラムマスターの任命&育成法の紹介 〜学習科学に基づいた解説を添えて〜
20 Mins
Talk
Advanced
皆様は、組織でスクラムマスターをお願いするときに困ったりしていませんか?
また、スクラムマスターが、成長していると感じますか?多くのチームの見てきましたが、スクラムマスターの任命時から育成において
うまく仕組みが作れている組織はあまりありません。スクラムマスターの任命にうまくいかなかったり、育てられないと、
スクラムチームのアウトプット・アウトカムの向上がすごく遠回りになってしまいます。そこで、これまで私が実施してきた方法を学習科学の観点から解説しながら、
スクラムマスターとしての任命から育成の方法について紹介します。育成したスクラムマスターの事例はこちら。
スクラムマスター上田さんによる「スクラムマスターとして気づいたこと」の講演資料
同じシリーズのチーム育成編はこちら
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Takefumi Iseki - QA がスクラムマスターっぽい役割をしてみた話
45 Mins
Talk
Beginner
開発モデルが、いまどきV字型をとっているというと驚かれるかもしれませんがスクラムどころかアジャイル開発型にもなっていない開発現場です。
このような組織では、上流から要求が出てきたものを実装しテストをしてリリースをするだけとなり、「どうしてこのような機能にしたの?」と聞かれても
「仕様書に○○と書いてあったから」というだけの説明がほとんどででした。
また、言われたこと以外は実装せず (実装してミスをするとさらに問題になるので冒険はしない) 「仕様書に書かれていないから」という保身的な状態も多くありました。
さらに、ふりかえりも (ほぼ) なく (あっても名ばかり) で案も出ずに、結局根性論に落ち着いて、全く改善につながらない状態でした。
よって、仕様の限定範囲での意見や改善はありましたが、おおよそは、指示待ち設計、指示待ち開発、指示待ちテストという状態でした。
これでは、価値を創造し顧客へ提供するという概念がなく、結局、価値が低い (品質が低い) 製品となり、技術者も新しい知識や情報を取得せず、製品も技術者も「緩やかに死ぬ」危機感を覚えていました。
そこで、価値を創造できるような開発チームになるように、この V 字型の開発手法において、QA がスクラムマスターっぽい役割となり開発チームのマインドセットを変え、要求分析/要件定義をはじめ、設計、コーディング、テストのプロセスの変更、そしてふりかえりからの継続的なプロセス改善に取り組んでみました。
要件定義においては、ステークホルダー分析から始まり、品質特性などから、それぞれの人が本当に欲しい機能はなんだろうということを考えることから始めました。
さらにユーザーストリーマッピングの考え方も取り入れて、どういう使われ方をするのかを考えるプロセスも取り入れました。
設計やコーディングにおいては、開発者、テスターの全員でモブ設計を行い、多様な意見を交流できるようにして、様々な機能の必要性を検討するようにしました。
テストにおいては、開発者がテストをする大切さを説き、テストファーストの概念でテストコードを書く習慣に変えようとしています。
また、プロセス全体としてふりかえりを行い、新しい手法や考えを取り入れていき改善していくことを考えていけるようにしていきました。
そんな QA が思考錯誤しながらスクラムマスターっぽいことをやってみた奮闘記をお話しをしたいと思います。 -
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Takefumi Iseki - 歴史に学ぶ、ダメダメ開発兵器 (もしスクラムみたいな開発をしたら。。。)
20 Mins
Talk
Beginner
皆さんは、歴史上にダメダメな開発経路をとった兵器があるのをご存じですか?
中には傑作機、名機と言われた兵器もありますが、私から言うと、こんなダメ兵器よく開発したな (使っていたな) っと思うことあります。
当時の開発状況を詳細に知ることは難しいですが、当時の状況から、おそらくこんな開発していたんじゃないか?
という推測をもとにしてダメダメ開発で生まれた兵器について語ってみたいと思います。
そして、歴史に「もし」はないのですが、自分だったら、こんなことやっていたんじゃないかなということも話してみたいと思います。
歴史は温故知新となる宝石箱です。
歴史を知り、失敗を考え、現在の自分の状況に照らし合わせて将来につなげていければいいかなと考えています。
皆さんでタイムスリップして歴史のジャーニーをしてみませんか?