なんとなくやっていたふりかえりを改善して変化と成長を楽しめるチームになるまで
私たちのチームでは、金融系のお客様と共にリーンXPとアジャイル開発を合わせた手法でプロダクト開発を行なっています。
チームの発足から2年経ち、開発プロセスは上手く回る状態になっていましたが、チームはあるモヤモヤを抱えていました。
それは、毎週ふりかえりをやっているけどあまり上手くできていない気がする、改善には繋がっていない気がする、というものです。
毎週1時間ふりかえりの時間を確保し、チーム全員が参加している。
お酒があり、雑談やプライベートな話題も多く、心理的安全性も保たれている。
しかし、改善のためのアクションは出ないし、アクションが出てもなかなか実行されない。
そんな状態だったふりかえりの改善に取り組み始めて1年が経ちました。
ふりかえりの目的や目指すチーム像を改めて確認する勉強会から始め、
ふりかえりのふりかえりを繰り返し、改善につながるふりかえりになるよう少しずつカスタマイズしていきました。
始めて半年経つ頃には、アクションを出しやすく、実行されやすくする施策が生まれ、変化や成長を楽しむ雰囲気がチームに根付いてきました。
さらに半年が経った今、チームのメンバーが半分以上入れ替わる中でも変化や成長を楽しむ雰囲気は受け継がれ、チームのふりかえりは進化を続けています。
今回は、ふりかえりの改善の中で学んだ、チームの変化や成長を楽しめるようになるコツや新しい取り組みをチームに根付かせるコツについてお話しします。
Outline/Structure of the Talk
- 背景
- プロジェクトについて
- チーム構成
- ふりかえりをやっているけど上手くいってない
- ネガティブな意見が多い
- アクションがあまり出ない
- アクションが放置される
- 最初の半年でやったこと
- ふりかえり勉強会
- ふりかえりのふりかえりをする
- いつもと違うやり方を試してみる
- アクションを出しやすくする
- 最初の半年でチームに起きた変化
- 新しいやり方にチャレンジしやすくなった
- 前回出たアクションを次回までに着手できるようになった
- アクションを上手く出せるようになった
- ふりかえりの改善を始めるときのコツ
- 種を巻いておく
- やってみた結果をふりかえり、アクションを繰り返す
- アクションをプラスに捉える言い回しを使う
- 次の半年で起こったこと
- メンバーが半分入れ替わった
- ふりかえりのふりかえりがチームの定例イベントとして定着した
- 次の半年でチームに起きた変化
- チーム価値観が新しいメンバーに引き継がれるようになった
- チーム全体でより効果的なふりかえりを探求するようになった
- 新しい取り組みをチームに根付かせるコツ
- 誰でもできるようにしておく
- 定期的に実施されている既存のイベントに組み込む
- 一度根付かなくても、いつか根付くタイミングか来る(なので諦めずに種をまく)
Learning Outcome
- 改善に繋がるふりかえりにするコツ
- チームの変化や成長を楽しめるようになるコツ
- 新しい取り組みをチームに根付かせるコツ
Target Audience
チームでふりかえりを始めたい方、ふりかえりがうまくできていないと感じている方
schedule Submitted 7 months ago
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Ryutaro YOSHIBA (Ryuzee) - スプリントレビュー Deep Dive
45 Mins
Talk
Beginner
★★★Deep Diveシリーズ第3弾!!★★★
Deep Diveシリーズでは、主にスクラムを始めたばかりの人、実践しているもののこれでいいのか?と不安を持っている人に向けに、スクラムの要素を詳細に解説しています。これまで以下の2つをお届けしてきました。
- プロダクトバックログ Deep Dive(https://slide.meguro.ryuzee.com/slides/107)
- スプリントプランニング Deep Dive (https://slide.meguro.ryuzee.com/slides/111)
シリーズ3作目となる今回は、「スプリントレビュー」についてです。
スクラムの3本柱である透明性、検査、適応は、スクラムのあらゆる役割やイベント、作成物に関係します。
作成物の1つであるインクリメントも当然対象となります。そして、インクリメントの検査と適応の場が、スプリントレビューです。
不確実性の高い問題の解決に取り組んでいる私たちは、スプリントレビューを通じて、自分たちが作っているものが正しい方向に向かっているのかを短い間隔で検査し、学習した内容や環境の変化を踏まえて、適応していかなければいけません。アジャイルマニフェストには「包括的なドキュメントよりも動作するソフトウェアを」という項目があります。
これが意味するところは、現物の重要性です。私たちはビジネス上の目標を達成するためにプロダクトを作っています。充実したドキュメントがたくさんあっても、プロダクトをユーザーに渡せなければ無意味です。プロダクトを使うユーザーがいなくても無意味です。プロダクトを使ったユーザーが、自分たちの課題を解決できなくても無意味です。
つまり、プロダクト(動作するソフトウェア)は核となるものであり、定期的にプロダクトそのものや、プロダクトに加わった変化(インクリメント)を実際に検査し、適応し続けなければいけません。一方で、スプリントレビューが単なる進捗報告の場であったり、意味のある検査ができないようなものを披露していたりするような現場をたくさん見てきました。
これではスプリントレビューの意味がありません。
スプリントレビューはスクラムのイベントのなかで、いちばん重要なイベントです。このイベントをうまく運用できるかどうかで成果は大きく変わってきます。以下に挙げるようなスプリントレビューの鉄則をはじめとして、スプリントレビューを圧倒的に効果的に活用するための基本から応用まで、Scrum Alliance認定スクラムトレーナー(CST-R)、認定チームコーチ(CTC)の吉羽が体系的に解説します。
- なにはともあれインクリメントを見せろ
- フィードバックを得られるようなインクリメントを用意しろ
- スプリントレビュー直前にインクリメントに手を入れるな
- プロダクトの状況や進捗を表す簡単な資料を用意しろ
- デモはプロダクトオーナーと開発者全員ができるようにしておけ
- スクラムチームの外側のステークホルダーを呼べ
- スプリントゴールに応じて、どのステークホルダーを呼ぶかを選べ
- スクラムチーム全員が参加しろ
- スプリントレビューのやり方を改善しろ
- スプリントレビューから逆算してスプリントプランニングしろ
- スプリントレビューの会話のメモを取っておけ
- スプリントレビューで「次のスプリントで対応する」とかコミットするな
- そのスプリントで何も完成しなくても、スプリントレビューをスキップするな
- とはいえ、とにもかくにもインクリメントを提示できるようにしろ
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Tsuyoshi Ushio - ログの書き方がチームの生産性を爆上げする話
45 Mins
Talk
Intermediate
ソフトウェアサービスの開発、運用にかかわっていると「ログ」は開発チームの生産性を左右する重要な要素だと実感します。ところが、「ログ」をどのような観点で書けばよいのか?ということに関してはあまり良いガイダンスを見かけません。本セッションでは具体例や効果を示しながら、インシデントの対応時間を激減させ、インシデント対応の自動化を促進するための「ログ」のベストプラクティスをご紹介いたします。
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Kazuki Mori - Effective Retrospective++~楽しいだけじゃない、次の一歩を自分で踏み出し続けられるふりかえりへ~
45 Mins
Talk
Beginner
ふりかえりを少しでも好きになってほしい
みなさん、ふりかえりは好きですか?私は大好きです。
ふりかえりに苦手意識を持っている?なるほど、わかります。実は私も最初はそうだったんです。
そんなあなたにも、ふりかえりを少しでも好きになってもらいたくて、このセッションで話します。ふりかえりは、チーム全員で立ち止まり、チームがより良いやり方を見つけるために話し合いをして、チームの行動を少しずつ変えていく活動です。後ろを向いて反省会をしたり、凹んだりする活動ではありません。みんなで前を向いて、たくさんアイデアを出して、未来を描いていく、未来を現実に近づけていく活動なんです。きっと、その違いにギャップを感じている人もいることでしょう。
このセッションでは、ふりかえりに悩める・停滞感を持つみなさんが、新しい一歩を踏み出せるような、勇気をもらえるような内容にしたいと思います。
国内のふりかえりの悩みの変遷を追って
私はふりかえりエバンジェリストとして、これまで100を超える様々な現場でのふりかえりの悩みに向き合い、寄り添ってきました。また、この5年間、TwitterやFacebookや各種ブログを追い、ふりかえりに関する発信の観測を続けてきました。この活動を続けているうち、徐々に発信の内容・質が変わってきたのを実感しています。
以前は
- ふりかえりがうまくいかない
- 人が参加してくれない
- KPTでKeepが出ない/Problemばっかり出る
- 意見が出にくい
といった、導入や進め方に関する悩みを持つ方が非常に多かったです。
はじめの一歩踏み出そうとしても、一歩踏み出せない。そんな悩みが、いろんな現場から上がっていました。
そんな人たちに向けて発信したのがRSGT2019の「Effective Retrospective~とにかく楽しいふりかえり~」です。ふりかえりの目的にフォーカスし、まずは立ち止まること。そしてチームの成長にフォーカスすること。
場づくりから始めること。学びを大切にし、ふりかえりを前向きな活動としてとらえること。ふりかえりそのものに持たれていたネガティブなイメージを払しょくし、ポジティブな活動へとのイメージが持てるような内容にしてきました。
ただ、ここ1-2年の発信を見ていると、面白い変化が生まれています。
- ふりかえりは当たり前に続けているけれど、マンネリ化していてどうすれば
- 〇〇の手法はうまくいかなかったから、他にいい手法はないの?
- 新しい手法にチャレンジしてみた
- ふりかえり手法を自分たちで生み出してみた
- ふりかえりをふりかえったらこうなった
- うちの現場のふりかえりはこういうことをしているよ
そう、初めの一歩を踏み出したあとに、更なる一歩を踏み出すためにはどうすればいいのかといった悩みや、一歩一歩前に進み続けている人たちの発信が増えているのです。この変化はとても興味深いです。ふりかえりカンファレンスでも、2021, 2022と回を追うごとに、プロポーザルの内容が上記と同じ変化が起こっているのです。
この一因として、ふりかえりそのものの認知が広がってきたことや、各種書籍やブログなどから参照できる情報源が増えたこと、があるでしょう。
ふりかえりを始めた先に見える道を、一歩ずつ歩いていくためのHOW
この変化は、急激で難しい変化ではありません。今このセッションの概要を読んで、「私はふりかえりはまだまだうまくいっていないな」というあなたにも、先人たちが切り開いてきた道が既にあります。
今回は、「Effective Retrospective~とにかく楽しいふりかえり~」の考えをさらに拡張したセッションです(※読んでいなくても大丈夫です。安心してください)。
ふりかえりは楽しい、前向きな活動だということはなんとなくわかっている。
それを、実現するためにどうすればいいのか?一歩を踏み出している人たちは何をしているのか?このセッションでは、ふりかえりという果てしなく続く道を歩いていくための、心強い装備(HOW)をあなたに提供します。
ふりかえりを始めたばかりの人でも、新しい知見を得たい人にも。あなたのふりかえりを変えるきっかけが、ここにあります。 -
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Yamato Naka / Kaori Tokiwa / Manabu Shibahashi - 体感しよう、狼狽と不安と希望と安堵に満ちた共感を 〜仲間の内面から自分と対話〜
Yamato NakaSenior ConsultantMicroStrategy JapanKaori Tokiwaチームプロセス支援コンサルタント/ファシリテーターGraatManabu ShibahashiPresidentTAMA Support Serviceschedule 7 months ago
100 Mins
Workshop
Intermediate
私が経験した中でもっともハードな「人の気持ちになるワーク」をRSGTの参加者の皆さんだからこそ届けたい。
説明や本だけでは得られない実感を味わい、見えていたのに見ていなかった視界を手に入れて下さい。スクラムやアジャイルに限らずさまざまな場面で「共感する」「相手の気持ちになる」「相手の立場になる」という言葉を聞きます。いったいどうなれば「共感する」「相手の気持ちになれた」「相手の立場になれた」と言えるのでしょうか?この問いに対して、私が持つ一つの答えであるワークショップを行います。
RSGTを終えたあと
1on1や家族との対話で今まで以上に相手の考えが理解できるようになったら嬉しくありませんか?
同僚の内面から自分を見て、同僚に伝わる言葉を使えたら嬉しくありませんか?
「お前は人の気持ちがわからない」と言われていたのに、人の気持ちがわからないのは「お前は人の気持ちがわからない」と言っている人だったと気づけたら、対策が取れるようになりませんか?このワークショップでは実際に相手の立場と自分の立場のそれぞれに自分で立って対話をしてもらいます。有意識下では「気づいていなかった」「気づきたくなかった」相手や自分の考えや主張が見えてきます。あくまで貴方が持っている相手の情報から相手を推測するに過ぎません。しかし、無意識ではわかっていた、気づいていなかったことはたくさんあります。今、時点でわかり得る情報を元に全力で「相手の気持ち」を考えてみましょう。
- ある人は上司と向かい合い、上司が常々言っている良い評価を受け止められるようになった。
- ある人は配偶者と向かい合い、目を瞑って避けていた配偶者の思いを少しずつ受け止められるようになった。
- ある人は義母と向かい合い、夫婦と義母の軋轢を解消する糸口を見つけ出した。
このワークショップでは、参加者ペアで行い、参加者にとって実在する相手を題材に行います。大っぴらに言いづらい事を言わざるを得ない場合があるのでご注意下さい。お互いの加えて守秘義務を守ってご参加下さい。
体感してもらう場であり、やり方を教授する場ではありません。やり方を身につけたい方は専門家の支援を受けてください。
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Hiroyuki Ito / Shigetaka Kumagai - 「笑顔の合意」のテクニック - 噛み合わない会話と対立を克服するための、エモさを排した実践的なスキルと技法 -
Hiroyuki ItoAgile Coach, DevOps Consultant-Shigetaka KumagaiEngagement Managerprivateschedule 8 months ago
45 Mins
Talk
Intermediate
お互いの論点がずれていて、会話が一向に噛み合わず、時間ばかりが過ぎていく。あるいは、「あの人の言っていることはいつも訳が分からない」「あの人とは相容れない」と憤った経験は、多かれ少なかれ皆さんも経験されたことがあるのではないでしょうか。また、このような会話や対立を「空中戦」と表現するのを見聞きしたことあるのではないでしょうか。
※以下、「噛み合わない会話と対立」の意味で「空中戦」と表記します。
こうした「空中戦」は、output/outcomeを出せずチームや個人のパフォーマンスを低下させるだけではなく、チームや個人のストレスを高め、チームの分解や離職のリスクにもつながり得ます。
一方で「空中戦」には、ある一定のメカニズムがあります。これを理解することで、解決を図ることは十分可能です。加えてそれらの方法は、後天的に習得できる、再現性のあるスキル・技術です。
このセッションでは、「空中戦」を終わらせ、相互理解や合意に辿り着けるようにするためのスキルおよび技術を、アンガーマネジメント・NVC(Nonviolent Communication)・マインドフルネスの3つの観点から、講演者自身の実践事例を含めて、「エモさ」を抜きに整理しお伝えします。
このセッションの内容を通じて、一人でも多くの方が「空中戦」を克服し、自信を持って行動しoutput/outcomeを出し続けられるようになり、結果多くの人の笑顔を花咲かせられるようになれば幸いです。
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Takao Oyobe - The Stable Team - 機能する安定したチームをつくる -
45 Mins
Talk
Advanced
「安定したチーム」は、機能するチームの前提条件として様々なところで紹介されています。
「真のチーム」の必須条件
1.課せられた「仕事」が明確なこと
2.チームの内と外を隔てる「境界」も明確なこと
3.仕事のやり方を管理する「権限」が具体的に決められていること
4.メンバーの顔ぶれがあまり変わらない「安定性」があること
『ハーバードで学ぶ「デキるチーム」5つの条件』安定したチームは、チームのキャパシティを知ることができるため、ビジネスの予測をしやすくなります。
『STABLE TEAMS - Scrum Patterns -』長続きするチームに仕事が流れ込む
『Team Topologies』なんとなく安定したチームがよさそうであることは多くの方が同意されることでしょう。
一方で、目の前にある現場のチームを見てみると、
- 受託開発をしていて、案件ごとにチームが組成されるのでチームが長続きしない
- 組織的にはチームになっていても、個人商店化していてチーム感がない
- 組織の都合でメンバーの入れ替えが定期的に起きてしまう
- メンバーはほぼ固定されたチームになっているが、うまく機能していない
など安定したチームとは程遠い現実が拡がっています。
安定したチームが理想であることはわかるものの現実とのギャップがあると、自分には縁遠いものだととらえてそこで思考を止めてしまいたくなります。
でも待ってください!メンバーを固定できない状態では安定したチームをつくることはできないのでしょうか?
メンバーを固定さえできれば安定したチームをつくることができるのでしょうか?これに似た構図を私たちは知っています。
そうです、アジャイル開発です。私たちは変化が多い状況でも思考停止せずに現実を受け止め、変化に対応してチームで協力して価値を生み出し続けることを目指すアジャイル開発に共感をし、コミュニティに勇気づけられて、現場で行動し続けています。
チームづくりにも同じことが言えるのではないでしょうか。
Silver Bullet Clubは、2016年にチームが結成されて現在に至るまで6年以上存続しているチームです。そこだけ切り抜くと安定したチームのように見えるかもしれません。ところが実際には、2回のチーム転職を経て、会社も変わり、一緒に仕事をするメンバーが変わり、仕事のドメインが変わり、常に様々な変化の中にいました。変化が多い状況でも諦めずに、Silver Bullet Clubであり続けようとしました。その活動の中で、安定したチームとはどのようなチームなのか徐々に理解ができ、機能する安定したチームになるための具体的なアイデアを試行錯誤してきました。
本セッションでは、安定したチームとはどのようなチームなのかを解説し、変化が多い状況の中で機能する安定したチームをどのようにつくっていくのかについて知ることができます。
様々な変化がある難しい状況の中でも諦めずに、機能する安定したチームを目指したい方はぜひご参加ください。
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Ikuo Odanaka - チームのパフォーマンスを引き出す、ワクワクするプロダクトゴール/OKR
45 Mins
Talk
Intermediate
プロダクトゴールについては、昨年のRSGTで長沢さんが素晴らしいセッションを提供してくださいました。では、私が語り得ることは何か?
自分の経験に基づいた話。
ゴールを設定する手前の、そこにいる人がワクワクしていくためのプロセス。
そんな話をしたいと思っています。目標管理手法のひとつOKR。Scrum Fest Mikawa 2022において「OKRはツリーではない」という発表を行いました。
その発表の中では、OKRにおいて何よりも重要なのは「目指さずにはいられないワクワクする目標を作ること」だと説明しています。
これはスクラムのプロダクトゴールに対しても同じことが言えると、私は考えています。ワクワクする、そのゴールを達成せずにはおられないからこそ、私たちは自分たちの状況を公開し、失敗する勇気をもち、互いに尊敬しあいながらゴールに集中し達成を確約するのです。
私が関わってきた組織、チームでもワクワクするOKRを設定できているかどうかがプロダクトゴールの実現度合いと密接に関わっていることを観測してきました。ワクワクOKRを持ったチームは「ありたい姿」と「プロダクトゴール」の一致度が高くなり、主体的にプロダクトゴールに向かうため達成度が高くなりました。それに対しシナシナOKRが手元にあったチームは「こんな目標、達成できると思ってません」とゴールへ向かうモチベーションさえ湧かず、したがって達成度は低い状態でした。
であれば、ワクワクしたOKRを設定しない手はないですよね。言うは易し。
「『ワクワクする目標を作る』?それができねぇから七転八倒してるんだろうがッ!!」そんな声がきこえてくるようです。少なくとも私の胸の奥からはそのような叫びが聞こえてきました。名著「Measure What Matters」でいうところの「組織全体に目的意識と連帯感をもたらし、多様な活動を結びつける」ような目標は、ゴールはどうやって作ればいいのでしょうか。
OKRオタクを自認する小田中がこれまでに経験したうまくいった(ワクワクした)目標設定、うまくいかなかった(シナシナした)目標設定についてふりかえります。
どうやったらワクワクさせられるのか、シナシナを避けられるのかについても触れていきます。そして、目指さずにはいられないOKR、ワクワクいきいきする目標を作り上げるための再現性のあるプロセスについて解説します。ワクワクの源は千差万別、だからこそ再現させるのは難しい。けれども内発的動機を駆り立て、互いのビジョンを共有しながら深く対話することで、壁に張り出したくなるようなOKRはできるんです。おっと、ここから先は本編で。 -
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Kazuhide Inano - アジャイルコーチング × システムコーチング 〜Agile & ORSC are eating the world〜
45 Mins
Talk
Intermediate
アジャイリストなみなさんこんにちは。みなさん、「コーチング」という言葉を耳にする機会が増えたと感じてませんか?これはあくまで個人の観測範囲に過ぎませんが、2022年をふり返ってみると実際にコーチングを学び、探求し、実践する人がこのアジャイル界隈でも増えてきたなと思います。そしてこれはアジャイルコーチのみのことではなく、アジャイルに関わるさまざまな役割の人にも及んでいるとも感じてます。
さて、みなさんは "システムコーチング®(Organization & Relationship Systems Coaching®、以下ORSC®)"というコーチングをご存知でしょうか?
私は2021年中頃からこれを学び始め、2022年はほぼこれを学ぶことに注力しました。いえ、正確に言うといざ始めてみるとこれに注力せざるを得なかったのが実情です。ORSCを学ぶことは少なくとも私にとってはそれほどタフなものでした。正直、もし学び始めの時点まで時が戻るのであれば取り組み方をもう少し考え直すかもしれません。
とまぁしんどいってことを強調してしまいましたが、このプロポーザルを書いた時点(2022/9)ではまだ最後の学びのコースの道半ばではあるものの、決して後悔はしていないってことははっきりと言えます。大変ではあるけれど、自分にとって意味があり、価値がある学びを重ねられていると実感しています。更には既に実際に役に立った体験もしています。そしてこれはRSGT当日の2023/1ではより積み上げられているだろうと確信しています。
というわけで、このセッションでは私自身をサンプルとし、流しのアジャイルコーチとして何を思い、考え、何に価値を感じ、そして何故ORSCを学び、アジャイルコーチングとORSCを重ねることにどのような可能性を見出し、実際にどのように役立ったのかのエピソードにも触れつつ、この先何をしていきたいのかをお話します。
これらがみなさんの普段の中にある関係性への新たな視点や可能性を獲得でき、ORSCの世界へ足を踏み入れてみようと思った時の一歩目の道標となり、そしてアジャイルコーチングとORSCが交わって生まれるパワフルな力を感じられる、そんなセッションにしたいと考えています。
※システムコーチング®、Organization & Relationship Systems Coaching®、ORSC® は、CRR Global Japan 合同会社の登録商標です。http://www.crrglobaljapan.com
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Kazuyoshi Takahashi - スタートアップはいつからスクラムを始めるのだろう?
20 Mins
Talk
Intermediate
スタートアップ企業は資金調達やIPO/M&Aといった派手な面が注目されがちですが、本質的には創業から急激な成長を追い求め、世の中に大きなインパクトを残すことを目指すスタイルの企業のことを指しています。
資金が燃え尽きるまでに成長し、利益を出すことを目指していく様は「墜落している飛行機を地面に激突する前に直して飛びあがる」と形容されるように、お金ない、時間ない、人もいない、ないない尽くしの環境です。正しさや意識の高さだけではどうにもならないことも多いヒリヒリする環境の中で、スクラムは機能するのでしょうか?会社は始まったばかり。従業員もまだ全然いない。当然知名度もない。世の中に与えるインパクトへの確信と野心だけがある。時にはその自信を失い、慢心なのではと自己不信に陥る。それでも事業とプロダクトに向き合う献身の日々。そういった環境でいつからスクラムに取り組むのでしょうか?
上場企業とスタートアップ双方を経験してきたスピーカーの今までの経験から考えを共有します。 -
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Keiji Kikuchi - 大規模ゲーム開発におけるリモートモブワークの導入事例
45 Mins
Talk
Beginner
本セッションではまず、大規模ゲーム開発におけるリモートモブワーク導入の前提となる、リモート下でのスクラムフレームワークの導入の事例を紹介します。
そしてスクラムの本質はコミュニケーションであることに着目しつつ、1日1時間のリモートモブワークを実際に導入してみた経緯や内容、得られた効果、発生した問題、改善事例や変遷を具体的に紹介していきます。CEDEC2022で講演した内容をアップデートしてゲーム業界以外の方にもわかりやすいように再構築して発表いたします。
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Yuichi Tokutomi - だったら WF でやればいいぢゃない! 〜 ところでホントに WF をご存知ですか? 〜
45 Mins
Talk
Beginner
「WF の方が向いてるプロジェクトもありますよね?」そんな議論を時々見かけます。
おそらく スクラムは、学ぶ価値のあるものなのか? それを見極めたいための質問なのでしょう。「自分の周りが WF に向いてるなら、スクラムを学ばなくても…」そんな免罪符を求めているような印象を感じてました。
スクラムは難しそうで、 WF は (みんなやってるから) 簡単というニュアンスを含んでいるようにも感じます。WF が簡単そうに見えるのは幻想で、誤魔化したり、後回しにしたりする振る舞いが習慣化されているのが実態なのですが…。 どんなプロセスを採用するにせよシステム開発は難しい ものなのです。
時は進み、 B.A. (Before Agile) を経験してない人も随分と増えてきました。「もしかして、あの地獄の日々を知らないから、 WF が向いてるかも…なんて疑問を持つのでは???」ふっとそんなことに気付きました。
かつて、社会全体が WF を目指して動いていた時代があったのです。完全な要件定義ができれば、完全な設計ができれば、次はきっとうまくゆくはず…と新しいプロセスが導入され、組織が細分化し、仕事はひたすら増えてゆきました。それでも、みんなが幸せになることはく、今に至っています。当時の経験者としては、あの頃に戻りたい気持ちはまるでありません。今、かつての WF を本気で目指しても、実践できる人はいないでしょう。また、財力も持たないでしょう。
そんな昔話を、朧げな記憶を紐解きながら、今時の 受注ゴール を間に挟んで、かつて目指した WF を露わにしつつ、対比としてのスクラムをお見せしたいと思います。
発表を聴いた後でも、(いろいろな事情で) 受注ゴールに関わり続けることになるかもしれません。ですが、迷いなく真剣にスクラムと向き合う気持ちを持ち帰ってもらえるはずです。
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Kazutaka Matsusaki / Takashi Kuchiishi - 4年かけていよいよ拡がりをみせる銀行DX
Kazutaka MatsusakiScrum MasterふくおかフィナンシャルグループTakashi KuchiishiManagerふくおかフィナンシャルグループschedule 7 months ago
20 Mins
Talk
Intermediate
このセッションは、
DXやアジャイルを進めていきたいけど、なかなか進められていない、
日本の組織文化の中で悪戦苦闘している人たち向けの
銀行DXのセッションです。
ここでは、銀行DXの4年間の実際の取組を知ることができ、
教科書的な理想論や動きの早い今どきの組織の話とは違い、
ザ・日本企業・組織での取組であるので、自組織に持ち帰って現場で推進するための後押しにしやすいという特徴があります。銀行組織、どういったイメージでしょうか?
古い、固い、つまらない、そういったイメージを持つ人が多いかと思います。
何を隠そう、私もそうでした。実際に入社当初感じたのは、ザ・縦割り組織。
初対面でまず確認。役職は?何年入社?
出社したらまずは上席に挨拶。帰りももちろんご挨拶。
Webで入力したのに、なぜか同じ内容を紙に手書きでもう一度。え?!
堅実が一番!一番最初に挑戦?!いやいや、どこかに事例ができてからで…
上げればキリがないくらい昔ながらの日本の組織。銀行の開発は?というと
外注オンリー。
大事なのは外注管理と、守りのIT。
すごい額とすごい年数の開発がいたって普通。(ちょっと誇張気味ですが)さて、想像できるでしょうか?
そんな組織に内製アジャイル開発チームを立ち上げる物語。
はじめは4人からの小さな取り組みでした。
開発組織なのにエンジニアゼロ…
衝撃的なスタートではあったものの、幸いにも現在では開発メンバーも増え、内製開発できる状態にはなりました。ただ、その活動もまだ社内の一部でやっていること。
全社的な取り組みには程遠い。(個人的な見解)
そんなもやもやと、野望を抱えながら地道な活動を続けてきました。4年が経とうとした頃、組織にも小さな変化の兆しが。
自主的にスクラムマスターやプロダクトオーナーに興味を持ってくれる人がちらほら。
これまで、興味持ってくれそうな人に声をかけて勧誘していたのに、向こうから声をかけてくれる。
あれ、何か変わってきた?ウキウキしていると、ここから社内にも怒涛の変化が。
これまで守り一辺倒だった既存のIT部門から、アジャイル開発やってみたいという取り組みをかわきりに、組織全体を見据えた小さなDX推進本部が立ち上がり、組織の重要案件での内製開発もスタート。
4年半を迎えた今、全社的な取り組みへと発展させる大きな組織改正がなされました。
大きなうねりが今後も続くことを期待しつつ、これまでを振り返ります。
2020年、2022年のRSGTでは現場のスクラムマスター目線での取組を話してきましたが、
今回は、チームをマネジメントする立場の人間が取り組んできたこと、考えてきたことをお話します。
同じ内容の話でも目線が違うことにより違った気づきが得られると思います。まだまだ成長段階で、すごい人達がすごいことをやったという話ではありませんが、
レガシーの代表とも言えるような銀行が挑戦しているのだから、自分たちもできるはず!
そういったことを感じてもらえるようなセッションにできればと思います。
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Mori Yuya - 「私考える人、あなた作業する人」を越えて、プロダクトマネジメントがあたりまえになるチームを明日から実現していく方法
45 Mins
Talk
Advanced
このセッションは、プロダクトを成功させようと悪戦苦闘しているものの、プロダクトの行く末についてプロダクトオーナーやプロダクトマネージャといった一部の人の意思決定に依存しすぎてしまっていると悩んでいるチームが、彼らと共にプロダクトマネジメントを実行できるようにするセッションです。「プロダクトオーナーがボトルネック」という状況から、おさらばしましょう。
POやプロダクトマネージャーと、開発の活動の違い
POやプロダクトマネージャーは常に忙しくしていて、様々な領域のことを考えたり、行動をします。経営者に説明しに行ったり、顧客と話をしたり、いろんなカンファレンスに登壇したりします。これによって、POやプロダクトマネージャーは、様々なことを短期間で経験し、プロダクト開発について急速にラーニングしていきます。
一方で、開発者は開発を中心にしていて、外の世界で何が起きているのか興味はあっても、POに比べたら限られたことしか経験できません。
プロダクトの成否は、社内で起きていることだけではなく、外側で起こっていることにも大きく左右されます。顧客は社外にいます。社内が混乱していてもプロダクトの成功はままなりませんが、社外でもうまく活動していかなければなりません。
社外の知識のギャップは開いていく
プロダクト開発が進むにつれて、社外の知識のギャップは大きく開いていくでしょう。とくにプロダクトのリリース後にはこの傾向は顕著になります。POはより一層、顧客と話す時間が増えたり、イベントで登壇したり、メディアに関わるようになります。社外に関心を向けて活動する時間が増えます。
もし、このままプロダクト開発の社内と社外の活動の差が広がると何が起きるでしょう。仕事は役割に応じて分担する分業が進むことになるでしょう。一緒に仕事をする機会は減っていきます。、その結果、「私考える人、あなた考える人」という状況が増えやすくなります。
チームとしての成長と、ビジネス収益の両立を目指していても、それぞれが自分の役割に集中するがゆえに、いつのまにか相手の事情も知らずに仕事を丸投げする関係になってしまうかもしれません。ビジネス側、開発側という言葉はその表れです。
いつ問題に気付くのか
では、いつこのことに気付くでしょう。プロダクトが市場に受け入れられ、上昇気流に乗っているうちは問題は起こらないため、この分業は短期的にはうまくいくように見えます。しかし、売上や利用者の拡大と共に、採用活動は進み、人は増えます。増えた人が即戦力として活躍できるように、仕事は整理され、分業は更に進みます。
POと話したことも無い人も増えていくことになります。個人名が出ることもなく、ビジネス側、開発側という言葉によって自分達を区別しはじめたら、高度な分業の構造が私たちを取り囲んでいることになります。
他社の参入や新たな技術といった、自社プロダクトに大きな変化が求められたとき、この高度な分業体制は足かせになる場合があります。たとえば、POと開発者がお互いの考えを理解するために、初期とのころとは比べものにならない時間がかかるようになります。誤解やすれ違いも頻繁に起こるようになります。問題がはっきりと分かるタイミングでは遅すぎるということです。
ソフトウェア開発は上達したが、プロダクト開発に失敗した
スクラムを続けるとソフトウェア開発がうまくなります。ところが、ソフトウェア開発はうまくなっているのに、顧客のアウトカムへの貢献が薄かったり、自社の収益への貢献が低いままのことはよくあります。たとえば、新機能開発を止めて現状維持にしたとしましょう。顧客のアウトカムに影響がないとしたら、ソフトウェア開発はうまくなっていても、スクラムはうまくいっていないのかもしれません。
このセッションでは、どのような変化が待ち受けていてもしなやかに対応できるように、プロダクトの価値作りをPO一人のスキルではなく、チームとして獲得していく方法を解説します。
■アジェンダ
POやプロダクトマネージャーどのように世界を見ているか
・時間をかけずにインプットを10倍にする方法
・消費者の世界と開発者の世界
・コンビニの商品をどのように見るかプロダクトマネジメントの領域
・今あるプロダクトを顧客に買ってもらう商品開発
・顧客にアウトカムを提供できるだけの余力を持つ組織を作る組織開発
・既存のプロダクトでは実現できないアウトカムを新プロダクトを通して提供する製品開発太い経験と細い経験という機会格差
・私考える人、あなた作業する人
・プロダクトマネジメントする人、される人
・説明責任という機会
・企業の3つの言語「経営の言語、マネージューの言語、現場の言語」
・時間の壁プロダクトマネジメントを実現する組織開発
・年老いた組織と若い組織
・高信頼組織と、信頼不要組織
・開発するか、学ぶかプロダクトマネジメントをチームで日常化する
・自分達のためのウィークリーラーニング
・学び始める習慣 -
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Shinya Ogasawara - [Day0] (online-only) 知り合いを増やしてRSGTへのドキドキをワクワクにする会
100 Mins
Workshop
Beginner
(実行委員会より: 本セッションはオンラインのみで行います。ぜひ事前にDiscordでの受付を済ませていただき、Discordに記載のZoom URLからご参加ください)
- RSGTには初めて参加するので、どんな感じなのか分からず、本当に自分が参加して良いのか不安だな
- オンライン参加で、Discordを使うみたいだけど、どう使えば良いのか分からないし、大丈夫かな
- 現地に行っても他に知り合いはいないので、ぼっちになってしまうのではないかな
- 何度か参加しているけど、久しぶりだから誰か自分のことを覚えてくれているかな
このように、初めてRSGTに参加される方や、久しぶりのRSGTだという方など、RSGT参加が近づくに連れて何となく不安でちょっとドキドキしてくる方は多いのではないでしょうか。
私は、RSGT2021とRSGT2022で知り合いを増やすためのワークショップを行いました。参加頂いた方には大変好評で、知り合いが増えることでRSGTをより楽しむことが出来たという感想をたくさん頂くことができました。
一方で、開催後に「Day 0にこの会をやって欲しかった」というフィードバックを多く頂きました。(これまではDay 1の最後にネットワーキングの一部として開催していました)
たしかに、Day 1が始まった時点で知り合いがいる状態になっている方がより望ましいですし、ネットワーキングパーティではその繋がりから、さらに知り合いが増えるかもしれません。何より、知り合いがいる安心感が、Day 1への参加を楽しみでワクワクするものにしてくれます。
そこでDay 0でRSGT2021とRSGT2022で開催したものと同様な「知り合いを増やす会」を実施することを提案します。
主なターゲットは初参加や久しぶりに参加する方ですが、よく来ている人にも参加して頂いて、これまでの楽しみ方を話してもらうのも良いなと思います。
参加に向けての不安点を解消したり、注目しているセッションについて共有したりするのも楽しそうです。
そしてこれがDay 1以降の深い議論や学びに繋がっていくことを期待しています。
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FUMIKO NAOTSUKA / Yuhei Koito - ラグビー元日本代表がスクラムやってみた
FUMIKO NAOTSUKAPO株式会社KDDIウェブコミュニケーションズYuhei KoitoScrum MasterKDDIアジャイル開発センター株式会社schedule 7 months ago
20 Mins
Talk
Beginner
『スクラム』の名前の由来となっている『ラグビー』。
そんなラグビーを20年間、クラブチーム、日本代表、海外のチームなど様々な環境でプレーしてきた私が、スクラムチームのPOを担当することになりました。
POになって半年間で感じたラグビーとスクラムの共通点、相違点について語ります。スクラム経験者のみなさまも、ラグビーという新しい視点を通じて、改めてスクラムやチームを見直すキッカケになると幸いです!
聞き手は同じチームでスクラムマスターを担当している小糸が務めます。
参加者の質問もいくつか拾えればと思うので是非多くの質問をお願いします。 -
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Shuichi Matsubara - OSTを120%楽しもう‼︎ 誰でも簡単に実践できるtips教えます。
20 Mins
Talk
Beginner
このセッションは、RSGT最終日に行われるOpen Space Technologyを120%楽しんで帰ってもらうために、OST初めての方から経験者の方まで、そしてオフライン参加でもオンライン参加でも簡単に実践できるちょっとしたコツやテクニック、マインドを持ち帰ることができるセッションです。
紹介するtipsはRSGT最終日のOSTで早速実践できるだけでなく、別の場所や皆さんの職場でOSTを立ち上げてみる、もしくは参加してみる場面でも役に立つでしょう。------------------------------------------
RSGTが大事にしているのは"gathering"ですよね。
会場、ホワイエ、廊下、下の中華、Discord…いたる所で自然発生するギャザリング。
もちろんセッションも魅力的ですが、参加者同士でワイワイ交流する文化がすごく素敵で私は大好きです。
ですが、私が初めて参加したアジャイル系カンファレンスでは、知らない人たちと自分から会話するなんて怖くて特に交流できないまま帰宅したのを今でも覚えています。私はRSGTのギャザリングのメインステージはOSTだと思っています。
参加者のみなさん一人ひとりが尊重される場です。そして、お互いのパッションがぶつかり合う場です。
この場をただの傍観者として参加するのではなく、最高の価値体験の場として欲しいです。
しかし、そんな素敵なOSTの楽しみ方を伝えるセッションが無いことに気付いてしまいました。RSGT2020のOSTをきっかけに人生が変わった私が、あの時行動したことや体験したこと、あれから約3年間で数多く参加してきたオンライン/オフラインOSTの経験をふりかえり、誰でも簡単に実践できるtipsをお伝えします。
皆さんにはこれらを知ることで、RSGTの3日目に控えるOSTを120%楽しみ、人生を変える体験をしてもらいたいと思います。特に、初めてRSGTに参加する人や、OSTを経験したことがない人、テーマが思い浮かばない人に聞いてもらいたいセッションです。
もし、RSGTのOSTに参加できなくても大丈夫!このセッション動画を見ていただき、スライドを利用してもらって、皆さんの職場でOSTを立ち上げてみたり、別の場所でOSTに参加する機会がありましたら実践してもらえたら嬉しいです。
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■セッション内容
・なぜ、このセッションを提案したのか
・人生初のOSTでの経験と後悔
・OST初参加にはハードルが高い
・OST参加への心の準備を高める・Open Space Technologyとは
・OSTの起源
・1つの法則と4つの原則・こんな時、どうしたらいい??OSTで実践して欲しいtips4選
・どんなテーマを出していいか分からない!
・何から話せばいいかか分からない!
・何を話したらいいか分からない!
・OSTでは盛り上がったけどそこから先に進まない!・一緒にテーマを考えよう
・「実は」トーーク! -
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aki matsuno - 価値あるコミュニティを育む方法〜224個のコミュニティ観察記録〜
20 Mins
Talk
Intermediate
◆セッション概要
本セッションでは、この1年半で220近いコミュニティの誕生/発展/離散を見てきた自分の経験と幾つかの学問(社会学/学習科学/文化人類学/生物学...)の力を組み合わせて、以下の内容をお話します。
- コミュニティが生み出す価値
- コミュニティが価値を生み出すようになるために育みたい要素と要素の育み方
- コミュニティの不吉な匂いと対策
- コミュニティを立ち上げ/維持/発展させるための具体的なアクション
上記のお話をすることで、セッションを聴いてくださった方が、価値を生み出すコミュニティを社内/社外問わずに作れるようになることを目指します。
◆本セッションのターゲット
コミュニティの立ち上げや運営に関わっている人(関わりたいと考えている人)を想定しています。
特に以下のような悩みを抱えている方は、本セッションの内容を聞くことで悩みが解決できると思います。- 数千人規模の会社なのにコミュニティに所属する人が数人のまま
- 書籍を読んだり人から提案されてコミュニティ活動を行っているが、意義が感じられない
- コミュニティが続かずに離散してしまう
- 愚痴を吐き出す場にコミュニティがなっている
- 特定の人に高い負荷がかかっている
また、コミュニティがもたらす価値や存在する意義がそもそもあまり腑に落ちていないという方の参加も歓迎しています。
最後に、コミュニティに参加したいと考えている人の参加も歓迎しています。
本セッションの内容を聞くことでどのようなコミュニティを選ぶといいかの意思決定ができるようになります。◆セッションの流れ(より詳細な内容はOutline/Structureを確認ください)
最初に、コミュニティが生み出す価値をお話します。
コミュニティが生み出す価値は多種多様であり、コミュニティの規模や公なコミュニティかどうかをはじめとした変数にも影響されるものですが、RSGTに参加している皆さんのコンテキストにできるだけ寄り添った形で生み出す価値を説明します。(アジャイルやスクラム関連のコミュニティのコンテキストに近いコミュニティが生み出す価値を説明します)コミュニティが生み出す価値を共有した後は、価値を生み出すコミュニティに備わっている要素を説明します。
自身が関わったコミュニティの事例や過去に功績を残したコミュニティの事例をベースにしながら、なぜその要素が大切なのか?その要素を調整するには具体的にどのような行動を起こせばよいか?をお話します。
ここでお話しする要素の中身は静的ではなく、日々変化するものであり、調整が必要です。
そのため、調整が必要な「コミュニティの不吉な匂い」も併せて紹介します。最後に、書籍『コミュニティ・オブ・プラクティス』で触れられているコミュニティの発展段階を紹介し、発展段階に合わせてセッションで説明した内容をどのように活かすか説明します。
書籍『コミュニティ・オブ・プラクティス』でも、発展段階ごとにどのようなアクションを取ると良いかは記載されていますが、本セッションでは、書籍に記載されたアクションの説明ではなく、セッション内で触れた内容を発展段階ごとにどのように実装するとよいかの一例をお話します。 -
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kyon _mm / Daisuke Kasuya / Gota Miyazaki - Living Management -Good bye Scrum, Hello Semilattice-
kyon _mm執行役員デロイトトーマツコンサルティング 合同会社Daisuke KasuyaEngineering ManagerChatwork Co., Ltd.Gota MiyazakiSoftware DeveloperHoloLab Inc.schedule 7 months ago
45 Mins
Talk
Executive
アジャイル開発をソフトウェア企業の働き方の最大公約数として捉えるムーブメントがひろまり、アジャイル実践者たちのアイディアは世界に溶け込みつつあります。ただゆっくりとしか進まない領域もあります。そう20年前にKent Beckが取り組みながらもいまだにそうである、ビジネスや経営と開発の接合点です。
2年前に47機関がデロイトトーマツコンサルティング合同会社に入ったときには部分しか見えていませんでした。私たちはつねに部分しか見ることができないからです。ですが、この2年で経営というものを理解しつつあるのも事実です。私たちはそこでまた同じ様に変化を始めました。どのように全体性を高めて、チームが、部署が、会社が生き生きとしていくのかにコミットするように。
47機関はスクラムチームとしての実践からは遠ざかったとも見えますし、最もスクラムを実践しているとも見えます。スクラムの価値基準は考慮していますが、プロダクトオーナーはいませんし、スクラムイベントもありません。私たちの活動の中心はどのように自分とチームと経営が自律的に活躍するかです。
私たちはこれをLiving Managementと呼ぶ様になりました。「私たちのマネジメントはいきいきとしているか?」が考えることです。マネジメントにはさまざまな要因があるでしょう。触れ合うマネジメントは全てがターゲットです。もちろん世の中全てのマネジメントを実践する機会があるわけではありませんが。
本セッションでは経営のことを理解するチーム、チームのことを理解する経営とはどのように作り上げられていくのか?大企業に入ったチームはどのように相乗効果をだしていけるのか?を知ることができます。
部長、経営者としてどのようにチームに活躍してもらうのかを困っている方、チームとして経営の巻き込み方に困っている方、今後このようなことにチャレンジしていく方はぜひ聞いてみてください。そしてこれからの組織のあり方を共につくりあげていきましょう。
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Jumpei Ito - RSGT2022のOSTから学んだ人事評価における公平性と納得感を得るための軸作り
20 Mins
Talk
Intermediate
こんな経験ありますか?
- 普段会話しない上司から突然の評価面談でダメ出しされた
- 明らかにパフォーマンスの低い同僚と比べてサラリーが低い
- 自分がどんな軸で評価されているかわからない
どれも昔、自分が経験したことです。
ずっとモヤモヤしていましたが、「これが社会人として普通のことだ」と自分に言い聞かせていました。
しかし、自分が部門のマネージャーになり、メンバーの人事評価をする立場になりました。
メンバーとは1on1をし始めて、今までそこまで会話してこなかった人に聞くと同じようなモヤモヤを持っていることがわかりました。
「評価方針が良くわからない」
「評価プロセスに対する透明性がない」
「他グループのメンバーと評価軸が同じかわからない」
「評価に対する上司からのフィードバックがあいまいでぶっちゃけ納得感はない」
うん。うん。同意です。
では他の会社の組織ではどんな人事評価をしているのか?
気になり、悩んだ結果、RSGT2022のOSTで悩みをテーマにしました。
OSTでは10~20人くらいの人に参加していただき、意見をたくさんいただきました。
「評価者から被評価者にどのように評価するかのイメージを共有していますか?」うっ
「評価面談でどうなってほしいか?またはなりたいか?等の会話はありますか?」うっ
「お互いに納得のできるフィードバックになってますか?」うっ
いろんな組織のやり方やアドバイス、また同じような悩みを聞いて、本当に勉強になりました。(参加していただいた方には感謝しております。)
OSTから学んだことをまとめると以下の2つでした。
- 評価者と被評価者の間で評価に対する納得感の確保
- そのためには評価プロセスと評価軸の言語化と透明性が大事
学びを受け、自分が試した実践は以下でした。
- QAという職種のキャリアを明確にする
- 評価方針や評価プロセスの透明性を明らかにし、公平性を確保する
- マネージャー間でメンバーに対する評価のすり合わせや、マネージャーからメンバーへのフィードバックをし、お互いの納得感を確保する
- そのための評価軸をしっかりと定義する(結果的に以下の4つの軸ができた)
- マネジメント評価軸
- エンジニアリング評価軸
- 部門内の課題解決評価軸
- コンピテンシー評価軸
- 次の評価に向けたキャリアプランの形成や目標管理
本セッションではOSTから学んだことを実際の現場で実践し、どのような結果だったのか。
成功したことや、失敗談を、伝えられる範囲で発表したいと思います。
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Miho Nagase - 超ハッピー スーパーハッピー のりのりマサノリ〜!! とにかく明るいセッション ✌️(^o^)
45 Mins
Workshop
Beginner
こーんにーちはー!!!!!!!!
え、え、え、ちょっと待ってちょっと待って?
このセッション、明るくなーい!???