複数のスクラムチームを連動させるシンプルな方法としての"カクテルパーティ"〜福岡&大阪&東京でコラボして実現するスケールなアジャイルの事例を添えて〜
複数のスクラムチームで連動して動く必要がある時、どのようにしていますか?
もちろんアジャイルをスケールさせる手法・考え方は複数あります。LeSS、SAFe、[email protected]、Nexus、DA、etc...。これを参照して複数チームの連動をデザインするのも非常に有益だと思います。
最近ではチームトポロジーなど、チームの役割・相互のコミュニケーションデザインを行う考え方も紹介されています。コンウェイの法則が1960年代に提唱された通り、組織の規模やシステムの状態に合わせてコミュニケーション構造をデザインすることは、過去から議論が重ねられてきています。
本発表では、それらを踏まえつつも「スケールに遭遇してしまった現場」がどのように対処・対応してきたかの事例を紹介します。そこから「明日から取り入れることのできる考え方・施策」をご紹介し、大規模アジャイルフレームワークへの向き合い方・考え方を提案します。
紹介する施策の一つは「カクテルパーティ」と呼ばれる会議の手法です。それは複数のチームで日々の情報共有をスムーズに行う会議の手法です。発表者は複数のスタートアップ経験があり、それらで体験・対応した事例を紹介しながら考察をしてゆきます。聴講者の皆さんが、すぐに実践できる可能性を高めることと、スクラムのスケールにおける本質とは何かを考えるヒントを提供することを目標に発表します。
なお、本発表のカテゴリは「Organizational change and KAIZEN:組織変革とカイゼン」と捉えるのが一般的かと思います。ただ、現在所属している企業にて”福岡&大阪&東京で一体となった開発”を行っており、その事例をご紹介させていただくため「Fukuoka:福岡関連するもの」を選択させていただきました。
最後に。発表者は「頻度の高いイベントこそ楽しく(有意義に)」というテーマを根底に、複数の発表をしています。それらの「複数チーム編」としても捉えていただくことができます。
Outline/Structure of the Talk
- イントロダクション
- 複数のチームでの”あるある”
- なぜそうなるのかを考察する
- どうありたいのかを仮設定する
- シンプルな手法としての「カクテルパーティ」
- カクテルパーティとは?
- どのようなアジェンダで運用する?
- 実践した結果・学びは何か?
- スケールについて考察する
- 大規模アジャイルフレームワークに共通するヒント
- チームトポロジーなど組織論からのヒント
- リーンから学ぶヒント
- クロージング
- 組織構造と、個人の想いと、コミュニケーションと、”会議”
Learning Outcome
- スケールに遭遇してしまった現場が、明日から実践できるヒントを得られる
- スケールを意図した時に、考えておくべきこと、学んでおくべき観点のヒントを得られる
- スクラムに限らず、チームを横断したコミュニケーションをよりよくするヒントを得られる
Target Audience
複数のチームでの開発や情報共有をよりよくしたいと考えているが、言葉にできない課題を感じている方。アジャイルのスケール手法を学び、組織に取り入れようと努力されている方。
Prerequisites for Attendees
スクラムガイドを一読したことがあれば十分です。アジャイルのスケール手法それぞれを学んでいたり、実践したりしている必要はございません。
Links
カクテルパーティ(デイリーカクテルパーティ)に関してよく参照する記事・書籍
発表者の過去登壇資料
schedule Submitted 4 months ago
People who liked this proposal, also liked:
-
keyboard_arrow_down
Chiemi Watanabe - 多様性の高いGatheringを実現する情報保障の試み - RSGT2023 うきうきテーブルで分かったこと -
20 Mins
Talk
Beginner
私は筑波技術大学産業技術学部という聴覚障害学生を対象とした大学(学部)で情報工学を教えています。
先日RSGT2023でアジャイル開発を学んだ学生チーム(うきうきなっとう)が登壇をしました。その際に彼らが楽しくGatheringできるよう、「うきうきテーブル」という雑談テーブル(音声認識を使った会話ができるテーブル)を設置しました。
結果、うきうきメンバーが多くの人と会話ができRSGTをエンジョイできるようになった一方で「さまざまな聞こえ方の人が対話する」ことに関して本質的な問題がたくさん浮き彫りになりました。
・互いに自分の発言が伝わっているかについて無自覚である
・意外と互いの話を聞いていない
・誰が主体で話をするかによって対話のテンポを意識する必要がある
・聴者とろう者、それぞれ気づいていなかったことがある本発表では浮き彫りになった問題をさらに分析し、今後異なる聞こえ方の人たちがわいわいと盛り上がれるようになる情報保障とは何か、仮説を立ててお話ししたいと思います。
なお今回は聞こえ方を対象としていますが、将来的には多様性の高いGatheringを実現する試みの第1歩と考えています。
また現時点ではGatheringを対象としていますが、これはアジャイル開発の価値の一つ「個人と対話(Individuals and Interactions)」を多様性のあるチームで実現するための第1歩だと考えています。
ですので聴覚障害者の情報保障に限らず、多様性のあるチームの働き方の話として議論するきっかけになればと思っています。 -
keyboard_arrow_down
Mori Yuya - 「そうそう! それ、ほんと助かる~!!」サポートを明らかにすることを通して、助け合い上手なチームに爆速でなろう!
45 Mins
Talk
Beginner
「助け合おう」とよく耳にします。ところが、助けるとは何なのか、助け合えているとはどのような状態なのか、意外と雰囲気でやっていたりしませんか。このセッションは「サポート」という側面から助けるという行為を分類し、解説します。そして仕事の中で、サポートの偏りを発見し、組織的にサポートを育む仕組みを作り、「助けること」と「助けられること」にうまくなるセッションです。
----
日々の中で、どれくらいピッタリなサポートができているでしょうか。
・問題にぶつかって悩んでいるとき、同僚に激励してもらった。けれど問題は解けず、大変なままだった。
・精神的に疲れていて、ちょっとしたことで落ち込んでしまう。「こうすればいい」と方法を教えてもらったけれど、そうじゃない。相手が支えようとしてくれたけど、自分の状況には合わず、かえってぎくしゃくしたやり取りにお互い疲れてつかれてしまった…そんなことはないでしょうか。ちょうどいいサポートは難しいことです。
たとえば、サポートが行われる場面は多様です。
・メンバー同士のサポート
・リーダーからメンバーへのサポート
・専門職から非専門職へのサポート
・時間のあるメンバーから、繁忙期のメンバーへのサポート行われるサポートも多様です。
・一緒に行う、代わりに行う直接サポート
・有益な知識を伝える情報サポート
・励ましや応援をする情緒サポート
・目標やフィードバックを伝える評価サポートさまざまな状況で多様なサポートが行われていますが、このサポートを体系的に学んだり、トレーニングしたり、現在の状況のアセスメントをとることはほとんどないと思います。一人ひとりの経験から工夫されていることが多いと思います。
このセッションではサポートの種類、現在のサポートチェック、自分のサポートの癖、サポート計画を通して、「そうそう! それ、ほんと助かります!」を実現するセッションです。
----
SCRUM FEST SAPPORO 2021では「相談」に関するセッションをしました。相談を「問題解決を協働で取り組む短時間多頻度活動」と定義し、相談が想像以上にチームや組織全体にとって大きな影響を与える要素であることを紹介しました。このセッションではさらに一歩進み、「助かる~!!」にあふれるチームを、サポートの観点から実現する方法を紹介します。
基礎にして奥義「相談」で人を助けることを追求するぞ!
https://speakerdeck.com/moriyuya/mastary-of-talk■アジェンダ
サポートとは何か
なぜサポートは失敗するのか
サポートする能力とサポートされる能力
人間関係の中での助け合いとはソーシャルサポート
ソーシャルサポートの4分類
・一緒に行う、代わりに行う直接サポート
・有益な知識を伝える情報サポート
・励ましや応援をする情緒サポート
・目標やフィードバックを伝える評価サポート
ソーシャルサポートのデザインをしよう
・チームのソーシャルサポートチェック
・過剰なサポートは?
・過小なサポートは?
・スクラムイベントで欲しいサポートは?
ソーシャルサポートのスキルを磨こう -
keyboard_arrow_down
aki matsuno - 菅原道真とスクラム
20 Mins
Talk
Beginner
■ セッション概要
本セッションでは、3年間菅原道真を研究してきた発表者個人の視点で、福岡の偉人である菅原道真の生涯をふりかえりながら、彼が残してきた功績とその過程をスクラムの三本柱&5つの価値基準をもとに紐解いていきます。
極めて厳しい逆風が吹き荒れる中でも自身の可能性を引き出せる分野を探し、決して天才とは言えないところからのスタートでも努力をし続けた菅原道真のエピソードからは、人間の可能性や、スクラムが一人の人生を変え得る可能性を秘めていることの示唆が読み取れると考えています。■ セッションの流れ(詳細はOutline/Structure of the Talkを御覧ください)
はじめに、菅原道真の略歴を話します。時系列で略歴を語っていきながら、菅原道真につきまといがちな誤解や、彼の志、努力の過程をお話します。
その後は、スクラムの三本柱と5つの価値基準をベースにして、彼が成し遂げていたことや彼が考えていたことを紐解いていきます。このパートでは、実際に菅原道真が残してきた発言をベースにしつつ、人生の岐路とも言えるような場所でスクラムの三本柱と5つの価値基準を実装していたことをお伝えします。
最後に、これまでの話を総括して現代でも通じる部分や教訓を考え、みなさんがそれぞれの現場や個々人の人生でスクラムを実践する意義や実践方法の一例を提案します。 -
keyboard_arrow_down
Shota Fujie / Hayato Yamamoto / Koki Saito / Kosuke Funayama / Naoya Hitaka - 聴こえに依らず「ワイワイ発言しつつガシガシ開発する」ために必要なこと
Shota FujieStudentTsukuba University of TechnologyHayato YamamotoStudentTsukuba University of TechnologyKoki SaitoStudentTsukuba University of TechnologyKosuke FunayamaStudentNational University Corporation Tsukuba University of TechnologyNaoya HitakaStudentTsukuba University of Technologyschedule 4 months ago
45 Mins
Talk
Beginner
こんにちは!RSGT2023でもうきうきなっとうとして登壇させていただきましたふじえもん(Fujie)と申します!今回は、タイトルに関して、今私たちが直面している課題に対して取り組んでいることがあります。それについて、4人の愉快なうきうきメンバーとともにお話・議論させてください。
我々は筑波技術大学(全国から聴覚障害/視覚障害がある方が集まる大学)の学生です。先日、Agileに関する講義を受講し、聴覚障害がある学生のみで開発を行い、臆さない発言環境の形成ができたのでその知見をRSGT2023で共有しました。
次は、聴者(聴こえる人)も交えたときに、どうやったら開発する上で必要な情報、コミュニケーションをチーム全員が受取れるのか、仮説を立て、AgileMiniCamp、TDDYYχ、アフターコロナ×AIハッカソンで試したことを共有します。
(品川トラックにご採択いただいた関係で、モブプロの実践から、検証結果の共有・議論に変えました。2人でお話いたします。)
聴こえる聴こえない関係なく、開発に積極的に参加できるようにするために、全員が何かしら動けるように、情報は全て可視化する。
そうすれば、チーム全員がワイワイ発言しつつガシガシ開発を進められるのではと考えました。
そのために、何が必要なのか、どうしたらいいのか、皆さんに私たちの挑戦・検証の結果をお伝えしながら、ワイワイ議論したいです!よろしくお願いします! -
keyboard_arrow_down
Taku Iwamura - 認知特性に合わせたコミュニケーションの工夫を紹介します
20 Mins
Talk
Beginner
あなたは自分自身や一緒に働く仲間の認知特性を理解していますか?
認知特性とは、目で見る、耳で聞くなどの五感を中心とした感覚器から入ってきた様々な情報を、脳の中で「整理」「記憶」「理解」する能力のことです。人にはそれぞれ認知の仕方に得意不得意があります。
- 「視覚優位」…情報を「見て記憶する」のが得意
- 「言語優位」…情報を「読んで記憶する」のが得意
- 「聴覚優位」…情報を「聞いて記憶する」のが得意
自分の認知特性を知ることで、効率的に情報を理解し処理することができるようになります。また相手の認知特性に合わせて相手が受け取りやすい形で情報を伝えることでコミュニケーションの質が向上します。
このセッションでは、2020年3月からリモートワークに移行したことで今までの仕事の進め方が上手くできなくなり、もがき苦しんだ中で自分自身の認知特性を理解し、またチームメンバーの認知特性を観察しながらコミュニケーションに工夫を加えていった経験について話します。
-
keyboard_arrow_down
ゆうすけ おおひら - うちのスプリントレビューが楽しすぎる件について
20 Mins
Talk
Intermediate
こんにちは、世界。
どうも、ただのテスターです。
みなさん、スプリントレビューって、楽しいですよねー!
スプリントでの成果として、プロダクトのデモをしたりして、関係者からフィードバックを貰うイベント。
自信満々のときもあれば、胸ドキドキなときもある。
嬉しいこともあれば、悔しいこともある。
プロダクト開発チーム一丸となって、スプリントレビューに臨む。
スプリントレビューは計画するのも、準備するのも、振り返るのも全部楽しい!
今回は、楽しすぎるうちのスプリントレビューについて、どんなことを考え、どんなことをしているか、楽しく語ってみたいと思います。
みんなで、スプリントレビューの楽しさを自慢しましょう!
-
keyboard_arrow_down
Shuichi Matsubara / Akio KAWANISHI - 僕たち流のカルチャーバブル - 社外コミュニティも巻き込んだスーツとハッカーの物語 -
20 Mins
Talk
Intermediate
こんにちは、行動力おばけです。
このセッションは、RSGTやスクラムフェスのようなフラットで熱いコミュニティを、日本の伝統的な大企業(以下、JTCと称す)の中にも作って会社の文化を変えていきたい!
と思っているけどなかなか進められていない、継続しない、変化しない!と悪戦苦闘している方々に向けて、全力で背中を押すセッションです。とある共通の目的を持った登壇者の2名の雑談から始まった社内コミュニティが、社内と社外のドメインの異なる人たちが混ざり合い、一年以上経過した今でも継続している持続的なコミュニティへと成長しました。
この事例を紐解き、JTCのカルチャーを変えていく行動のヒントになるようにお伝えします。------------------------------------------
社内を盛り上げたい!けど、、、
RSGTやスクラムフェスなど社外イベントで、「よしやるぞ!」と熱量が上って会社に戻ったものの、視聴会や読書会などいざ社内で実践してみてもなかなか継続しない。社内で同じパッションを持った仲間が見つからない。そんな経験ありませんか?
それはなぜでしょう?社内には同じようなパッションを持った仲間が本当にいないのでしょうか?JTCの文化なのでしょうか?始まりは2021年11月
私たちはJCSQEのソフトウェア品質技術者資格認定を受験しました。お互い一緒に受験したわけではなく、受験日にお互いがSNSに投稿した内容を見て知りました。
川西「来年は中級にチャレンジしようかなー、でも過去問集もないし勉強大変そうだな…仕事も忙しいだろうし…」
松原「じゃあ、一年後に向けて早速来週から勉強会でも始めましょうか」
川西「えっ??」
松原「せっかくだし、社内で声掛けてワイワイやろー」SQuBOK ABDキックオフ
こんな会話で社内に声を掛け、5人で社内勉強会が試験翌週から早速スタートしました。
5人全員が違う部署で役割も年齢もバラバラ。
勉強方法はワイワイやりたかったのでオンラインのアクティブ・ブック・ダイアローグでやってみましたがこれが大正解。
社内のとんでもないレジェンドが1人参加してくれたことでダイアローグでの学びが深い深い。
毎回勉強会の内容は社内ブログに公開しました。持続しない社内コミュニティ
しかし、勉強会の仲間は増えませんでした。それどころか、皆さん「仕事が忙しくて」と言って1人、また1人と参加者が減り、ついにはレジェンドさんも来れなくなり、松原と川西の2名、もしくは松原の1人勉強会に。
こうゆう経験は初めてではありませんでした。松原「やっぱり社内コミュニティは継続しないな…」
と思いながら1人でも継続していましたが、転機は思わぬところからやってきました。品質ガチ勢が!!
松原は社内ブログにアウトプットするのと同時に、SNSにも発信していました。
それを見た品質ガチ勢が騒ぎ出したのです。じゅんぺー「おー なんかすごいことやってる!」
ねもと「次週遊びに行きたい気持ちw」
おおひら「楽しそう!」ハッカーのフリをしたスーツ
別に社内だけに拘らなくてもいいじゃん!
このアジャイル界隈のコミュニティの人たち(ハッカー)も巻き込んで社内のお堅い人たち(スーツ)とワイワイやれたら、この文化を社内に輸入できるんじゃないか。ほんの小さな変化でも起こすことができるんじゃないか。
松原は自分はハッカーだと思っていたが、実はハッカーのフリをしていたスーツだったことに気付きました。スーツとハッカーでカルチャーバブル
社内に社外の著名人を呼ぶと言うのはスーツたちにとっては見えない壁を作りがちです。
だけど、これはただの勉強会。社内とか社外とかないですよね。
このセッションでは、社内のスーツたちのコミュニティと社外のハッカーたちのコミュニティをフラットに繋いで一緒にワイワイ知識や愚痴をぶつけ合うことで、学びが深まるだけでなく、異なる価値観や文化が混ざり合って持続性の高いコミュニティへと成長した「俺流カルチャーバブルの作り方」を熱く語りたいと思います!このコミュニティのパッションを自分の社内に持ち帰り、何か新しいことを始めたいと思っているそこのあなた!!
あなたの背中を力強く押させてください。------------------------------------------
セッション内容
- セッション全体の概要説明(5分)
- 自己紹介
- カルチャーバブル、ハッカーとスーツ、アクティブブックダイアローグの定義や例の説明
- 本セッションで投げかけたいテーマ・課題を参加者と共有
- 本セッションを特に誰に届けたいのか、何を持ち帰って欲しいかを参加者と共有
- 社内コミュニティ形成期(3分)
- 最初に登壇者2名で立ち上げた社内コミュニティの背景と集まった仲間たちのドメインの紹介
- 第一回のABDとFun!Done!Learn!によるふりかえり
- 社内コミュニティ衰退期(2分)
- 参加者の中に社内のレジェンド的な存在がいるか/いないかによって雰囲気が変わる勉強会
- モチベーションの低下に伴い参加率が減少していく勉強会
- これらの問題から見えてくるスーツたちのカルチャーについて紹介
- コミュニティ革命期(4分)
- SNSへの継続的な発信により品質三銃士からの共感を獲得し、講師として招くのではなくメンバーとして巻き込む
- 形式知x実践知=現場の生きた学び
- 異なるドメイン(知識・経験・文化)のメンバーが集まることで起きた社内カルチャーの変化
- まとめ・伝えたいメッセージ(4分)
- カルチャーバブルを広げるパターンに紐づけた僕たち流のカルチャーバブルの紹介
- 殻を破って異物を飲み込め!異なるドメインの文化が混ざり合って生まれるシナジー
- スクフェス=創発場!スクフェス参加をSECIモデルで考えてみる
- 世の中のコミュニティ紹介(2分)
- コミュニティ三銃士への感謝と世の中のコミュニティの紹介
- セッション全体の概要説明(5分)
-
keyboard_arrow_down
____rina ____ - QAエンジニアがAcceptance Criteriaを書いてみんなで読んだら、いい感じに開発ができているよ
45 Mins
Talk
Intermediate
私たちのスクラムチームでは、ユーザーストーリーに対して、QAが主体となってAcceptance Criteria(以下、ACとします)を書いています。
そして、できあがったACをチームのみんなで読む会をすることで、プロダクト品質、プロジェクト品質があがっていると感じています。
今回は、どのようにACを書いているかと、読み合わせ会でうれしかった具体例や効果をご紹介します。
ブログ:QAがAcceptance Criteriaにテストしたい項目を追加して、みんなでいつ何をつくるのか考えたよ
話し手の紹介:
今のスクラムチームでQAエンジニアとスクラムマスターをしています。
福岡生まれ福岡育ち福岡在住(福岡以外に住んだことがない)
confengineでプロフィールを更新できない問題を引いているのでここにプロフィールを書いています。
-
keyboard_arrow_down
Yoshiko Nishiuchi - 大企業を変革せよ!「すごいリーダー」不在のアジャイルチャレンジ
45 Mins
Talk
Beginner
「親会社が、本気でアジャイル開発をやるそうだ」
4年前のある日、上司に呼ばれてそう告げられた私は、システム子会社から親会社へ出向となり、親会社組織の一員としてアジャイル開発導入・推進の取り組みに参加することになりました。
ある程度の規模や歴史のある会社で何か新しいことをやろうとか、組織を変革しようとすると、組織の大きさ・複雑さゆえの難しさがあることは多くの方が実感されていると思います。
もちろん私たちもその苦労は承知していたので、すでに変革を遂げた会社や先行他社の事例を参考にするべく多くの事例を収集し、可能であれば直接インタビューも実施しました。
その事例の多くには、熱いパッションと高い行動力を持ったリーダーが登場します。
エグゼクティブ層がトップダウンで推進するパターン、ボトムアップだけど熱い想いと高い行動力でどんどん変えていく人がいるパターン…私は推進組織のメンバーと、そんな事例をもとにパワポ資料を作りながら、ふと考えました。
あぁ、みんなすごいなぁ、うちと同じようなお堅い大企業で、こんなに進んでるんだ。
で、、、当社だと、誰がそれをやるんだろう??
私は性格上「他人のサポートに喜びを見出すタイプ」なので、できれば自分以外の誰か「すごい人」が現れて、ババッと行動して、あっという間に状況を変えて欲しい、私はそのサポートがしたいと思っていました。
しかし、もちろんそんなふうに状況が変わることは滅多にありません。
熱い想いをもってアジャイル推進を始めた初期メンバーは定期的な人材ローテーションで次々といなくなり、中堅層は「アジャイル」になかなか馴染めず、若手層は転職していってしまう。年数が経つにつれて高まり続ける期待値に、最古参の私は苦しい日々が続きました。
そして取り組みが始まって4年目の2022年。
ふと、潮目が変わってきたことに気づきました。「今まで関わってきた開発の中で、一番満足度が高い」
「次はアジャイルでやりたい」そんな声が、届くようになってきたのです。
うちの会社に相変わらず唯一無二の「すごい人」はいません。何か逆転ホームランのすごい施策を打ったかというと、そんなものも思い当たりません。
しかし自分たちにできる範囲で施策を考え、それぞれの得意分野で変革に向けた行動を続けることで、確かに何かが変わってきたのです。このセッションでは、アジャイル導入を開始してからの4年間、当社のアジャイル推進組織がどのように変革にチャレンジしてきたかをご紹介すると共に、私自身がいつの間にか社内の「(ちょっと)すごい人」に変化していた話をします。
「自分なんかが組織を変えられるんだろうか…」「アジャイル推進が進まない…」と不安に思われている方に、私たちも変わってきたから、きっとあなたも大丈夫!と伝えられたらと思います。
-
keyboard_arrow_down
Tsutomu Yasui - ボードゲーム『チームで勝て!』
90 Mins
Workshop
Beginner
ボードゲームを会場現地に来ている人たちと遊びませんか? 『チームで勝て!』はプロダクトチームで、プロダクトの目標と個々人のやりたいことをすり合わせる体験ができる、オリジナルのゲームです。
チームが一致団結してプロダクトの成功を目標にしているとき、チームメンバーひとりひとりはどんな目標を持っているでしょうか。チームの目標と同じ? プロダクト成功のうえに自分の目標を持っている? もしかして、自分の目標のためならプロダクトなんてどうでもいいかも?
ボードゲーム『チームで勝て!』は、チームとしてプロダクトを成功させる協力ゲームと、個々のメンバーが自分の目標達成を目指す対戦ゲームの、両方の要素を持っています。ゲームでは以下のようなやり取りが起きます。
「このタスクにしよう」
「えーちょっと、それじゃリリースできないじゃん」
「じゃーん、実はこのスキル持ってました」
「それならこっちのタスクもできちゃうね」
「それならあれの方が次につながらない?」
「さてはグロース狙いだな…」
「あー間違えたーー品質が足りないーーー」
各プレイヤーは、開発チームのメンバーとして、自分のスキルを表す手札を持っています。ボード上にはタスクカードが並んでおり、自分のスキルでこなせるタスクを選び案件として実施すると、開発が進みます。開発を進めるとチームは3種類の報酬を得ます。
- Growth - プロダクトや会社の成長と売上増
- Impact - ユーザーや社会に対する貢献
- Productivity - プロセス改善やリファクタリングによる作業効率化
メンバーは一人ひとり異なった「勝利条件」を持っています。あるメンバーはひたすら成長にコミットしており、別のメンバーは自分のスキルにしか興味がなく、また別のメンバーはプロダクトがバランスよく成長しながら社会に貢献することをモチベーションにしている。自分の勝利条件に近づくようにタスクを選んで案件を実施ししましょう。
しかし1人でできる仕事は僅かです。スポンサーの要求はどんどん高まっていき、チームが協力して開発しなくてはクビになってしまいます。チームとして案件を成功させながら、いかにして個々人の勝利条件を追求するのか。チームとしてのコミュニケーション、作戦、そして駆け引きがこのゲームの醍醐味です。
ゲームとしては、4~5人1グループで、90分~2時間くらいかけて遊びます。複雑な部分があるので最初は時間がかかりますが、慣れると30分くらいで1ゲーム遊べます。
-
keyboard_arrow_down
Satoshi Harada - DPAで始める場作り・ふりかえりの効果を最大化しよう!
20 Mins
Talk
Beginner
皆さん、ふりかえりしてますか?
KPTとか、YWTとか、Fan/Done/Learnとか、手法は色々あって迷いますよね。
でも、ふりかえりを始める前にDPA(Design the Partnership Alliance)をやっている現場って、まだまだ少数派なのではないでしょうか?
私もふりかえりはいくつもの現場でやってきて、何十回とふりかえりはしてきたのですが、DPAを実際にやってみたのは最近だったりします。DPA(Design the Partnership Alliance)とは、ふりかえりのための「場作り」や「雰囲気作り」のための手法です。
KPTやYWTといったふりかえりの本題に入る前にDPAで場作り・雰囲気作りをしておくことで、ふりかえりの本題での意見交換が活発になり、より効果的なふりかえりになることが狙いです。
詳しいことは黄色いびばさんがQiitaに紹介記事を書いてくれているので、そちらが参考になりますね。
このセッションでは、実際にふりかえりの前にDPAを行った事例を紹介しようと思います。
スクラムフレームワークに沿って、スクラムイベントの一つとしてふりかえりをKPTやYWTで行っているケースは多いと思います。しかし、なかなか意見が出てこないために冷めた雰囲気になってしまう、もしくは意見が対立して険悪な雰囲気になってしまうことは無いでしょうか?
せっかくのふりかえりの時間がそのような望ましくない状況になってしまう前に、意見を言いやすい場・意見を言っても大丈夫な場であるということを認知してもらう、そして安心してもらうことが大切です。
そのような場づくりに役立つツールがDPA(Design the Partnership Alliance)なのです。DPAの実施前と実施後でどのようなメンバーの行動の変化があったのか、そしてDPAを実施したことでその後のふりかえりの本題にどのような影響があったのかをご紹介します。
-
keyboard_arrow_down
aki matsuno - 「え、どんだけ仕事しているの??」からの脱却〜家庭を疎かにせずにコミュニティに年700回参加する方法〜
20 Mins
Talk
Beginner
本セッションでは、家庭とコミュニティ(仕事)というトレードオフ関係にありがちな両者を、いかにして両立しているかのお話をしていきます。(どうやって時間配分をしていくかというよりも、このトレードオフ関係をいかにしてぶち壊していくかのお話をします)
自分は仕事とは別に趣味でコミュニティ活動に参加してきましたが、2022年に結婚し、家庭のことも考える必要性が出てきました。
結婚した当初は両立に苦しむ場面が多くあり、パートナーからも多種多様な不満が寄せられましたが、アジャイルの考え方やこれまで学んできたことを活用しながら、いかにしてトレードオフの関係を作らずにすべてを両立させるかを考えていき、改善を続けました。
こうして改善を続けた結果、週に30時間以上(睡眠時間は含めず)はパートナーと二人で過ごす時間を作りながら、一年間で693回のコミュニティ活動に参加することができるようになり、ようやく徐々に両立ができるようになってきた実感が持てるようになりました。こうした経験を踏まえて、家庭とコミュニティの両立をしてコミュニティに自分が満足するだけ参加するためにやってみて効果があったことや、アジャイルソフトウェア開発宣言の考え方をどのように活かすと家庭とコミュニティの両立が実現できるのかを本セッションではお話してみようと思います。
自分自身、まだまだ試行錯誤している部分も多くあるのですが、コミュニティとプライベートの両立が難しいと感じている方々の参考になるお話ができれば幸いです。
-
keyboard_arrow_down
Hiromi Takahashi - 金融システム開発におけるアジャイル開発と,それを通じた技術力向上への寄与について
20 Mins
Talk
Beginner
三菱UFJインフォメーションテクノロジーでは2014年ごろから本格的にアジャイル開発に取り組んできました。
組織内に完全に浸透したとは言えない状況ですが、徐々に広がりをみせてきており困難を乗り越えながら歩みを進めてきています。
社員のスキル向上という成長面も含めて、これまでの状況と今後の展望についてお伝えしたいと思います。
-
keyboard_arrow_down
pauli agile - 実践チームトポロジー!イネイブリングチームを発足して感じた苦悩やカイゼン点
45 Mins
Talk
Beginner
チームトポロジーの実践は難しい...!
私たちの開発チームは顧客及び事業のニーズに寄り添った変化に強いアーキテクチャーや組織を目指していますが、各チームがそれに必要な技術や体制、価値観について考えるきっかけ・余裕がない状態になっていました...。
そこでちょうどその頃チームトポロジーに感銘を受けていた私が、イネイブリングチームを発足しチームの伴走支援を行うことで、自己管理型組織を形成しあらゆる技術・組織的な意思決定のできる状態をめざしました!
この支援活動で、うまくいった部分もあればうまくいかなった部分もありました...。
本セッションでは実際にイネイブリングチームの活動を通じて得た成果と、活動の改善点を共有することで少しでも「ちーとぽやろう!」と思っている方々への参考になればと思っています!
-
keyboard_arrow_down
Akihisa Furuhashi - 金融庁の資料から学ぶ複利入門と複利の効果
20 Mins
Talk
Beginner
皆さんは継続して続けることの意味で「続けることは複利が効いてくる」と言われてこなかったでしょうか。御存知の通り、この複利という単語は金融の用語です。私は金融の知識が全くありません。それにもかかわらず、複利が効いてくるということをその源流である金融用語から学ぼうと思いました。しかし、金融関係の書籍は専門性が高く、どこから手を付けていいか悩んでいました。そこで、よくオススメされている 金融庁関係パンフレットを読んで金融のことを学ぼうと考えています。ざっと見た感じでは、全世代に対してアプローチしている資料が揃っているので入門には最適だと思います。
みなさんの中にも複利のことを「数字的にはわかるが、実際の金融のことはわかっていない」という方は多いのでしょうか。このセッションでは金融を最初に学び、そして複利の意味を具体的に学びたいと思います。そして、世間で言われている「続けることは複利が効いてくる」のほんとうの意味を一緒に理解したいとおもいます
また、今後の生活のためにも金融のことを学ぶことは非常に価値がある事だと思っています。
そして、金融に入門した上で「複利が効いてくる」とは何なのか1から学んだ上で、そこから続けること、習慣化することで実感している複利のメリット、どうやって習慣化するかといアイデアを共有します。貯蓄するという行為は誰もが良いことだと思っているが続けにくいことなので、これを続けるアドバイスは今自分が習慣化したいことを定着させるためのヒントになると思います。
自分の実体験、自分の習慣化していること、それを習慣化するために工夫していること、今回学んだことを通して次のステップ、実験することを共有します。
-
keyboard_arrow_down
Gukki- ぐっきー / Saito Norihiko / SATOMI AOYAMA - テスト駆動開発 * モブプロパターンワークショップ
Gukki- ぐっきーscrum mastercommunitySaito NorihikoAgile CoachGrowth Architectures & Teams, Inc.SATOMI AOYAMAProjectManager,Engineer,ScrumMasterCommunityschedule 4 months ago
90 Mins
Workshop
Beginner
私たちは、2021年からモブプログラミングでテスト駆動開発(以下TDD)を実践する勉強会(写経会)を計33回開催していきました。
また、運営メンバーのGukki-は、社内のTDDのワークショップを開催して社内でもTDDを広げようとしています。
- 社内ワークショップの様子
- 勉強会のConnpass
限られた時間の中で、プログラミングスキルや経歴が毎回異なるメンバーでTDDとモブプログラミングを体験できるように私たちになり工夫を重ね、最近はモブプログラミングパターンを活用して、より初参加の方でも楽しめ、学びが多い会にしようと実験を重ねています。
今回、TDD * モブプロパターンワークショップを通して、TDDやモブプロが未経験な方でも短時間で楽しく体験できればと思っています。環境
- オンラインを想定しています。
- PCと最新版のChromeのみを準備いただければ大丈夫です。
- (できれば)カメラオン推奨です。