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Yoshiko Nishiuchi - 大企業を変革せよ!「すごいリーダー」不在のアジャイルチャレンジ
45 Mins
Talk
Beginner
「親会社が、本気でアジャイル開発をやるそうだ」
4年前のある日、上司に呼ばれてそう告げられた私は、システム子会社から親会社へ出向となり、親会社組織の一員としてアジャイル開発導入・推進の取り組みに参加することになりました。
ある程度の規模や歴史のある会社で何か新しいことをやろうとか、組織を変革しようとすると、組織の大きさ・複雑さゆえの難しさがあることは多くの方が実感されていると思います。
もちろん私たちもその苦労は承知していたので、すでに変革を遂げた会社や先行他社の事例を参考にするべく多くの事例を収集し、可能であれば直接インタビューも実施しました。
その事例の多くには、熱いパッションと高い行動力を持ったリーダーが登場します。
エグゼクティブ層がトップダウンで推進するパターン、ボトムアップだけど熱い想いと高い行動力でどんどん変えていく人がいるパターン…私は推進組織のメンバーと、そんな事例をもとにパワポ資料を作りながら、ふと考えました。
あぁ、みんなすごいなぁ、うちと同じようなお堅い大企業で、こんなに進んでるんだ。
で、、、当社だと、誰がそれをやるんだろう??
私は性格上「他人のサポートに喜びを見出すタイプ」なので、できれば自分以外の誰か「すごい人」が現れて、ババッと行動して、あっという間に状況を変えて欲しい、私はそのサポートがしたいと思っていました。
しかし、もちろんそんなふうに状況が変わることは滅多にありません。
熱い想いをもってアジャイル推進を始めた初期メンバーは定期的な人材ローテーションで次々といなくなり、中堅層は「アジャイル」になかなか馴染めず、若手層は転職していってしまう。年数が経つにつれて高まり続ける期待値に、最古参の私は苦しい日々が続きました。
そして取り組みが始まって4年目の2022年。
ふと、潮目が変わってきたことに気づきました。「今まで関わってきた開発の中で、一番満足度が高い」
「次はアジャイルでやりたい」そんな声が、届くようになってきたのです。
うちの会社に相変わらず唯一無二の「すごい人」はいません。何か逆転ホームランのすごい施策を打ったかというと、そんなものも思い当たりません。
しかし自分たちにできる範囲で施策を考え、それぞれの得意分野で変革に向けた行動を続けることで、確かに何かが変わってきたのです。このセッションでは、アジャイル導入を開始してからの4年間、当社のアジャイル推進組織がどのように変革にチャレンジしてきたかをご紹介すると共に、私自身がいつの間にか社内の「(ちょっと)すごい人」に変化していた話をします。
「自分なんかが組織を変えられるんだろうか…」「アジャイル推進が進まない…」と不安に思われている方に、私たちも変わってきたから、きっとあなたも大丈夫!と伝えられたらと思います。
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Harada Kiro - 締め殺しイチジクの話 - 大きな既存システムにどう立ち向かう?
20 Mins
Talk
Intermediate
大規模とかスケーリングの話も普通に語られるようになり、アジャイルでも大規模なシステムは開発保守することができることがわかってきました。
でも、「初めてやってみるなら小さなチーム、小さなプロダクトから」というのが原則ですし、私もよくクライアントに伝えています。
「言いたいことはわかるけれど、この既存の巨大システムどうすんのよ?」
このセッションでは、大きな既存システムをアジャイルでどうやって扱い始めるかという話をしてみようと思います。
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____rina ____ - QAエンジニアがAcceptance Criteriaを書いてみんなで読んだら、いい感じに開発ができているよ
45 Mins
Talk
Intermediate
私たちのスクラムチームでは、ユーザーストーリーに対して、QAが主体となってAcceptance Criteria(以下、ACとします)を書いています。
そして、できあがったACをチームのみんなで読む会をすることで、プロダクト品質、プロジェクト品質があがっていると感じています。
今回は、どのようにACを書いているかと、読み合わせ会でうれしかった具体例や効果をご紹介します。
ブログ:QAがAcceptance Criteriaにテストしたい項目を追加して、みんなでいつ何をつくるのか考えたよ
話し手の紹介:
今のスクラムチームでQAエンジニアとスクラムマスターをしています。
福岡生まれ福岡育ち福岡在住(福岡以外に住んだことがない)
confengineでプロフィールを更新できない問題を引いているのでここにプロフィールを書いています。
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Miho Nagase - 小さな「うっ」は成長のチャンス
45 Mins
Talk
Beginner
スクラムフェス大阪2020の基調講演「今あえてのスクラム」の拡張版です。
(といってもテーマが同じだけで、再演ではなくまったくの新作です。)何かしらのプレッシャーがかかったとき、「うっ」と感じたことはありませんか? アジャイルな考え方は、そのような状況でも役に立ちます。
私のキャリアの中で大きな転機となったのは、大きな仕事に直面したときや、これまで経験したことのないチャレンジをしなければならなかったときです。このセッションでは、私のキャリアを振り返りながら、なぜチャレンジや実験が必要なのかをお話ししたいと思います。
実験や挑戦は、学ぶためのチャンスです。学ぶことは成長につながります。
個人として、チームとして、成長するために必要な環境づくりについてお話しします。自分自身が成長したい人や、チームの成長を促す人が、その思いを強くするためのきっかけとなれば幸いです。
コメント機能が使えないようなので、別の場所でいただいたフィードバックにコメントします。
- 2020年からの拡張ポイントは知りたいです2020年では具体的な経験とその時どうしたかについては話していないので、より具体的な話になります。2020年では概念的な話しかしなかったので、メッセージを具体的にしています。
- 純粋にみほらぶさんが2023年の今、過去の2020年の講演を聞いてどんなことを感じるのか?(想いに変わりはあるのか?)というのを聞いてみたいです
感想は「よく喋るなこいつ」ぐらいです。
思うところにあんまり変わりはないです。大事だと思うことなので、同じことを何度でも言います。- 大きなウッはどうですか
2020年では話さなかった具体的な「うっ」のポイントに触れていきます。それぞれのポイントが今でこそ小さな「うっ」と言えるけど、今思うとまあまあ大きな「うっ」ばかりかもしれません。
- 知ることができるっていうのはOutcomeというよりはOutputの表現を変えただけっぽいなーって思いました
行動を促せればよいとは思いますが、行動するかはみなさんにかかっているので保証しません
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Eiji Yamane - チームのメトリクスと一年間向き合ってみた
20 Mins
Talk
Intermediate
みなさんは「チームのメトリクス」と聞いてどのようなものを思い浮かべますか?
ベロシティ?、プルリクエストの数?、PBIのリードタイム?
等を思い浮かべた人も多いのではないでしょうか?これらの指標は当然重要な指標であり注視すべきものではありますが、これらのメトリクスはチームの行動の結果に基づく指標であってチームそのもののメトリクスではありません。
組織の成功循環モデルの考えでは、結果のカイゼンから始めると組織は疲弊し人間関係も悪化し、最終的には結果も上げられなくなると言われています。
成功循環モデルの考えに従えば、まずはチームの関係性の向上に注意を払う必要があります。Chatworkでは、これまでのプロジェクト毎にチームを再編成する方針から、[email protected]に基づいてチームを長期間維持する方針に舵を切ろうとしています。長くチームを維持するのであれば、プロダクトの技術的負債に注意を払うのと同様に、チームの関係性に注意を払う必要があるのではないかと考えました。
では、チームの関係性はどのように観測すれば良いでしょうか?
スクラムマスターの日々の観察でしょうか? 1on1等で発せられるメンバーの発言でしょうか?
それらも大切な要素ではありますが、ちょっとふわっとしてますよね?なんらかの客観的な指標が欲しくなった私は、『あなたのチームは機能していますか?』という書籍で紹介されている「機能不全チェックリスト」を、チームの指標として用いてみようと考えました。
定期的に「機能不全チェックリスト」の回答をしてもらい、その結果についてチームと話し合うことで、個々人の感覚と、回答結果のギャップを表明し合ったり、チェックリストに現れた機能不全に基づいてファシリテーションの方針を調整していきました。
本セッションでは、1年間「機能不全チェックリスト」と向き合いながらチームをファシリテートしてきた際に起こった事や得られた知見をお話させていただきたいと思います。
チームビルディングで悩んでいる方々の一助になれば幸いです。
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Takao Oyobe - 家族を犠牲にしない!子育てエンジニアのコミュニティとの関わり方
20 Mins
Talk
Beginner
少し前に以下の記事が話題になっていました。
私も子供が生まれて、生活のリズムや優先順位が大きく変化しました。
同じくらいのタイミングでコロナ禍になり、リモートワーク中心の生活になりました。
そのタイミングで自分の時間の使い方や、コミュニティとの関わりを考えるようになりました。冒頭の記事を読んだとき、タイトルや内容の言葉は少し強く感じるものの、自分自身を思い返していろいろと思うところがありました。
このセッションでは、子育てをしながらコミュニティとの関わり方や学習との両立について考えてきたこと、実践してきたことについて話してみようと思います。
正解はないと思いますが、一緒に考えることに意味があると思います。
ぜひ一緒に考えましょう!■5年間続けている、子育てエンジニアAdvent Calendar
- 子育てエンジニアAdvent Calendar 2022
- 子育てエンジニアAdvent Calendar 2021
- 子育てエンジニアAdvent Calendar 2020
- 子育てエンジニアAdvent Calendar 2019
- 子育てエンジニアAdvent Calendar 2018
■子育てエンジニアAdvent Calendarで書いてきた記事
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aki matsuno - 菅原道真とスクラム
20 Mins
Talk
Beginner
■ セッション概要
本セッションでは、3年間菅原道真を研究してきた発表者個人の視点で、福岡の偉人である菅原道真の生涯をふりかえりながら、彼が残してきた功績とその過程をスクラムの三本柱&5つの価値基準をもとに紐解いていきます。
極めて厳しい逆風が吹き荒れる中でも自身の可能性を引き出せる分野を探し、決して天才とは言えないところからのスタートでも努力をし続けた菅原道真のエピソードからは、人間の可能性や、スクラムが一人の人生を変え得る可能性を秘めていることの示唆が読み取れると考えています。■ セッションの流れ(詳細はOutline/Structure of the Talkを御覧ください)
はじめに、菅原道真の略歴を話します。時系列で略歴を語っていきながら、菅原道真につきまといがちな誤解や、彼の志、努力の過程をお話します。
その後は、スクラムの三本柱と5つの価値基準をベースにして、彼が成し遂げていたことや彼が考えていたことを紐解いていきます。このパートでは、実際に菅原道真が残してきた発言をベースにしつつ、人生の岐路とも言えるような場所でスクラムの三本柱と5つの価値基準を実装していたことをお伝えします。
最後に、これまでの話を総括して現代でも通じる部分や教訓を考え、みなさんがそれぞれの現場や個々人の人生でスクラムを実践する意義や実践方法の一例を提案します。 -
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Junki Kosaka - あなたの言葉からチームを強化するペップトーク
20 Mins
Talk
Beginner
〜選手は体を鍛え技を磨くように、リーダーは言葉の力を磨く〜
みなさん、ペップトークをご存知ですか?
アメリカで生まれた、スポーツの試合前で行われる
選手に向けた激励のショートスピーチから生まれて、
現在、教育やビジネスの現場でも活用されるようになってきた
自分や周りへの声がけのことを言います。私はスクラムマスターや組織のメンター※の活動をする中で、
「日々頑張っている目の前の仲間を応援したい!」と
強く願い過ごしていた2022年夏にこのペップトークに出会い、- 上記の活動に間違いなく効く!
- アジャイルの現場に取り入れることで良い循環が生まれる!
- 自分自身のことの励まし方も知ることができそうだ
と、ものすごい化学反応が起こる可能性を反射的に感じたのでした。
(※メンター:会社の中で異なる部署の人と、フラットな関係でありながらその人がより活躍できることを応援する役割)私自身、
これまで散々ネガティブな言葉で人のやる気を奪ったり、
上司や身近な人から奪われたと感じたりしてきた過去が何度もあります。自分も親も先生も上司も
実は励まし方を習ったこと、ないのでは・・・?このセッションでは、ペップトークと、半年間、研修と実践を積み重ね自分自身や周りにどんな変化が起こったのか、
そしてスクラムチームや組織にどんな効果があるのかについてご紹介します。
みなさんもペップトークと「3つの武器」を手に入れて、自分や周りにかける言葉を磨いてみませんか? -
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Yasuyuki Kashima - 事業会社がアジャイル・トレーニングを始めて受けた。1年後、売上げ8倍へ変貌した。何が起こったのか。
20 Mins
Talk
Beginner
事例紹介:アジャイル・トレーニングを始めて受けた事業会社が1年後、売り上げ8倍へ変貌した。
何が起こったのか、どのように乗り越えたのか
アジャイル、マネジメント3.0で何を得て、何が変わったのか。持っている可能性を紹介 -
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Stefan Nüsperling / Yasuyuki Kashima - 新しいマネジメント Management 3.0道具箱の体験: 即興カードと学びを促進する質問 イェイ・クエスチョンでストーリーを語ろう
Stefan NüsperlingManagement 3.0 ファシリテーター、Founder & CEONüWorksYasuyuki KashimaDirectorDigital Business Innovation Centerschedule 1 week ago
45 Mins
Workshop
Beginner
Management 3.0は、33の魅力的で楽しいツール、ゲーム、実践を提供しています。この小さなワークショップでは、Management3.0の非常にパワフルな2つの実践、ストーリー語るのための即興カードと学びを促進するためのイェイ・クエスチョンを組み合わせたファシリテーターの道具も体験していただきます。)
即興カードの使い方
ストーリーテリングを語ることは、最も古い情報伝達の方法であり、新しいアイデアを開花させる場でもあります。聴衆と効果的につながるために、語り手は即興で話をすることができなければなりません。生まれつきのストーリーテラーはほとんどおらず、マスターするにはかなりの練習が必要です。即興カードは、ストーリーテリングと即興のスキルを向上させるための素晴らしい練習方法です。また、チームビルディングにも最適です。
学びを促進する イェイ・クエスチョンの使い方
人は、うまくいったことを共有するのが好きです。それによってポジティブな雰囲気を作り出すことができます。また、私たちは実験するのが好きです。私たちは子供の頃、そうやって学んできたのです。
イェイ・クエスチョンはとてもシンプルなので、どんな振り返り会議にも、ちょっとした会話にも応用できます。正しいか間違っているかよりも、学ぶことに重点を置いています。学びを重視することで、成功も失敗も共有でき、実験から学び、その学びを共有できればどちらでもいいのです。このセッションは、プレゼンは少なめにし、体験をメインで行います。一緒に楽しみながら学びましょう。
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Mori Yuya - 「そうそう! それ、ほんと助かる~!!」サポートを明らかにすることを通して、助け合い上手なチームに爆速でなろう!
45 Mins
Talk
Beginner
「助け合おう」とよく耳にします。ところが、助けるとは何なのか、助け合えているとはどのような状態なのか、意外と雰囲気でやっていたりしませんか。このセッションは「サポート」という側面から助けるという行為を分類し、解説します。そして仕事の中で、サポートの偏りを発見し、組織的にサポートを育む仕組みを作り、「助けること」と「助けられること」にうまくなるセッションです。
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日々の中で、どれくらいピッタリなサポートができているでしょうか。
・問題にぶつかって悩んでいるとき、同僚に激励してもらった。けれど問題は解けず、大変なままだった。
・精神的に疲れていて、ちょっとしたことで落ち込んでしまう。「こうすればいい」と方法を教えてもらったけれど、そうじゃない。相手が支えようとしてくれたけど、自分の状況には合わず、かえってぎくしゃくしたやり取りにお互い疲れてつかれてしまった…そんなことはないでしょうか。ちょうどいいサポートは難しいことです。
たとえば、サポートが行われる場面は多様です。
・メンバー同士のサポート
・リーダーからメンバーへのサポート
・専門職から非専門職へのサポート
・時間のあるメンバーから、繁忙期のメンバーへのサポート行われるサポートも多様です。
・一緒に行う、代わりに行う直接サポート
・有益な知識を伝える情報サポート
・励ましや応援をする情緒サポート
・目標やフィードバックを伝える評価サポートさまざまな状況で多様なサポートが行われていますが、このサポートを体系的に学んだり、トレーニングしたり、現在の状況のアセスメントをとることはほとんどないと思います。一人ひとりの経験から工夫されていることが多いと思います。
このセッションではサポートの種類、現在のサポートチェック、自分のサポートの癖、サポート計画を通して、「そうそう! それ、ほんと助かります!」を実現するセッションです。
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SCRUM FEST SAPPORO 2021では「相談」に関するセッションをしました。相談を「問題解決を協働で取り組む短時間多頻度活動」と定義し、相談が想像以上にチームや組織全体にとって大きな影響を与える要素であることを紹介しました。このセッションではさらに一歩進み、「助かる~!!」にあふれるチームを、サポートの観点から実現する方法を紹介します。
基礎にして奥義「相談」で人を助けることを追求するぞ!
https://speakerdeck.com/moriyuya/mastary-of-talk■アジェンダ
サポートとは何か
なぜサポートは失敗するのか
サポートする能力とサポートされる能力
人間関係の中での助け合いとはソーシャルサポート
ソーシャルサポートの4分類
・一緒に行う、代わりに行う直接サポート
・有益な知識を伝える情報サポート
・励ましや応援をする情緒サポート
・目標やフィードバックを伝える評価サポート
ソーシャルサポートのデザインをしよう
・チームのソーシャルサポートチェック
・過剰なサポートは?
・過小なサポートは?
・スクラムイベントで欲しいサポートは?
ソーシャルサポートのスキルを磨こう -
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aki matsuno - スクラムフェスから生まれた自分の夢と夢の実現を後押しするコミュニティ
20 Mins
Talk
Beginner
このセッションでは、RSGT2023のアドベントカレンダー(リンク参照)に書いた内容をより詳細に話すことで、自身がスクラムフェスやコミュニティに参加したことで持った夢と希望の話と、その夢と希望を叶えるために努力した過程の話をしていきます。特に、
・コミュニティに参加し始めてからの2年間、どのような想いで学び続けてきたのか?
・自身の転機となるような出来事が何だったか?
を中心にお伝えできればと思います。上記のお話をすることで、
・参加者がそれぞれのペースで学びを深めるステップを考察する材料
・厳しい状況に立ち向かう勇気
・コミュニティの素晴らしさ
をセッション参加者の方々に受け取ってもらうことを目指します。セッションを聞いた人が、スクラムフェスやコミュニティが秘める力を知り、もっと活用できるようになるとともに、明日から頑張れる勇気や希望がもらえるセッションにしようと考えています。
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Chiemi Watanabe - 多様性の高いGatheringを実現する情報保障の試み - RSGT2023 うきうきテーブルで分かったこと -
20 Mins
Talk
Beginner
私は筑波技術大学産業技術学部という聴覚障害学生を対象とした大学(学部)で情報工学を教えています。
先日RSGT2023でアジャイル開発を学んだ学生チーム(うきうきなっとう)が登壇をしました。その際に彼らが楽しくGatheringできるよう、「うきうきテーブル」という雑談テーブル(音声認識を使った会話ができるテーブル)を設置しました。
結果、うきうきメンバーが多くの人と会話ができRSGTをエンジョイできるようになった一方で「さまざまな聞こえ方の人が対話する」ことに関して本質的な問題がたくさん浮き彫りになりました。
・互いに自分の発言が伝わっているかについて無自覚である
・意外と互いの話を聞いていない
・誰が主体で話をするかによって対話のテンポを意識する必要がある
・聴者とろう者、それぞれ気づいていなかったことがある本発表では浮き彫りになった問題をさらに分析し、今後異なる聞こえ方の人たちがわいわいと盛り上がれるようになる情報保障とは何か、仮説を立ててお話ししたいと思います。
なお今回は聞こえ方を対象としていますが、将来的には多様性の高いGatheringを実現する試みの第1歩と考えています。
また現時点ではGatheringを対象としていますが、これはアジャイル開発の価値の一つ「個人と対話(Individuals and Interactions)」を多様性のあるチームで実現するための第1歩だと考えています。
ですので聴覚障害者の情報保障に限らず、多様性のあるチームの働き方の話として議論するきっかけになればと思っています。 -
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Mirei (Kotone) Itaya - エンジニア(ほぼ)全員が参加してわかったこと ~みんなで行こうよスクラムカファレンス!~
45 Mins
Talk
Beginner
「RSGT2023に(エンジニア)みんなで行こうぜ!」
LAPRASのエンジニアほぼ全員である14名もの有志がRSGTに参加するきっかけになったのは弊社スクラムマスターの遠藤さんから送られてきたそんな一通のメッセージでした。この誘いがなければきっとRSGTに参加することはなかっただろう、私はそんなどこにでもいるであろうエンジニアの一人でした。それが今ではスクフェス福岡にプロポーザルを提出し「エンジニア以外のメンバーも一緒に鑑賞会しようよ!」と呼びかける側になりました。
14名という大人数でRSGT2023に参加することができたのは「幸運だった」と言う他ありません。過去のRSGTに参加していた遠藤さんが昨年、二人のエンジニアを誘って参加していました。その三名が社内Slackで盛り上がっている様子をCTOが見ており、その時に「これはもしかして全員で参加したほうがいいのではないか?」と思っていたそうです。そして実際に全員の参加にかかる費用を会社負担にできるように根回ししてくださったことで誘われたエンジニア側は「みんなも一緒なら」とかなり気軽に参加できました。一つでも歯車が狂っていたら「エンジニア全員で行く」という計画は頓挫していたでしょう。組織としての懸念は「参加はしたものの、定常業務を停止してまで参加しておいて投資に対して見合うリターンが得られないかもしれない」という点で、これについてはエンジニア陣を信頼してくださった社員の皆様に感謝してもしきれません。
楽しみに思いつつも「なにか一つでも持ち帰られれば」くらいの気持ちで挑んだRSGTは蓋を開けてみれば学びの連続で、中でも毎日の招待講演はどれも登壇者の熱意がどんどん伝わってきて「後からじゃ質問ができなくなるかも」と真っ先にぶつかりに行きました。特に二日目のLyssaさんに投げかけた「これからアジャイルを受け入れて進むためにどうしたらいいか」という疑問への「私に真っ先に質問したんだからもうあなたはスタートラインに立っている」という返答は私の心の奥深く響きました。他にも日々感じていたもやもやを解消するための具体的なメソドロジーとしてペアプロやモブプロを活用するアイデアをセッションから学んだり、コーチズ・クリニックで実践に結びつけるためのアドバイスを頂いたりすることで具体的なアクションにつなげることができました。
チームとしてはカンファレンス中のSlackは大盛りあがりで、それぞれのメンバーが自分たちのニーズや興味に従ってセッションを聞いたりコーチングを受けたり人と議論をしていたりという様子が見て取れました。最終日はクロージングの後にレンタルスペースに移動して社内OSTを実施して、RSGTに参加して改めて取り組みたい組織内の課題やその改善方法、具体的に取り組みたいアクションについてじっくりと話し合いました。ふりかえりも兼ねたこの社内OSTのおかげで「個々人が参加して学びを得た」という状態から一気に「チームとして参加した」という状態に昇華されました。その結果として週明けから業務中に起こせる具体的なアクションが生じたりそのアクションを起こしやすい空気づくりに繋がりました。
「全員で参加する」というアクションによって「参加のハードルが下がり」「同じ場の空気や熱気を共有し」「様々な視点からの学びを得る」ことができ、「全員でふりかえる」というアクションによって「自分の学びを言語化し」「異なる視点を認識し」「相互理解と次のアクションにつなげる」ことができました。その効果はすでに「エンジニアの自律的なアクションの増加」や「コミュニケーションの増加」といった形で実を結びつつあります。私個人の経験、そしてLAPRASのエンジニアチームが実践した事例がヒントとなって皆さんの組織で仲間を増やしたりアジャイルの文化を広めるきっかけになれば幸いです!
事前社内勉強会の様子
LAPRAS公開社内勉強会「教えて!RSGT2023の楽しみ方」#1
LAPRAS公開社内勉強会「教えて!RSGT2023の楽しみ方」#2
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kyon _mm - アジャイルコーチクイズ王 2023
45 Mins
Talk
Advanced
_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ 「_ _ _ 、_ _ _ _ _ _ _ _ _ 、_ _ _ _ 、_ _ _ _ _ _ _ _ _ 」_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ _ ?
参考 : 【0文字クイズ】クイズ王、文字がなくても正解できる説
みなさんはどれくらいアジャイルコーチング、スクラムマスターを知っているのか?すっとその知識を出せるのか?不安になったり、どうやって成長すればいいのか悩んだりしたことがあるかと思います。
資格取得、読書、ワークショップ、業務での取り組みさまざまなものがありますが、その中でもライトに取り組めるのがクイズです。今回はみなさんにアジャイルコーチやスクラムマスターのクイズを出してその知識や引き出し方を確認してもらえればと思います。
当日は10問前後からなる問題をだしてDiscordで最も早く回答してくださった方を勝者とします。また誤答によるペナルティはありません。
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Sho Kitawaki - 「頭ではわかっていてもできない」を変える!共感からチームや組織を変えるワークショップのつくりかた
20 Mins
Talk
Intermediate
改善の取り組がチームや組織に浸透せず、それが習慣になってしまうことってありませんか?
私はこれまで、LeSSによる複数チームのスクラムマスターを経験し、
「PBIがスプリント内に完成できない」というチームの課題と格闘してきました。- PBIを1スプリントで完成できるサイズに分割する
- スプリントごとにリリース判断可能な状態を維持する
上記は頭ではわかっていても、チームで行動して実現するためにはギャップがあります。
(そしてそれが習慣に・・・)「頭ではわかっていること」と「行動して実現する」の間のギャップがどこに存在するのか?を考え、
ギャップを埋めてチームが走り出すことを目指して、オリジナルのワークショップを企画・開催しました。このワークショップをきっかけにチームが課題を克服し、複数チームそれぞれがベロシティも安定して計測できるようになりました。
このセッションでは、
PO、開発者、スクラムマスターが共感して同じ方向を向き
改善するきっかけとなったワークショップの取り組みを紹介します。また、この活動を通じてスクラムマスターとして学んだことをもとに、
組織へアジャイルを広げるために取り組んでいる勉強会などの活動も紹介します。チームや組織の習慣/文化を変えていきたいという熱い想いをお持ちの方の参考になれば幸いです。
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Taku Iwamura - 認知特性に合わせたコミュニケーションの工夫を紹介します
20 Mins
Talk
Beginner
あなたは自分自身や一緒に働く仲間の認知特性を理解していますか?
認知特性とは、目で見る、耳で聞くなどの五感を中心とした感覚器から入ってきた様々な情報を、脳の中で「整理」「記憶」「理解」する能力のことです。人にはそれぞれ認知の仕方に得意不得意があります。
- 「視覚優位」…情報を「見て記憶する」のが得意
- 「言語優位」…情報を「読んで記憶する」のが得意
- 「聴覚優位」…情報を「聞いて記憶する」のが得意
自分の認知特性を知ることで、効率的に情報を理解し処理することができるようになります。また相手の認知特性に合わせて相手が受け取りやすい形で情報を伝えることでコミュニケーションの質が向上します。
このセッションでは、2020年3月からリモートワークに移行したことで今までの仕事の進め方が上手くできなくなり、もがき苦しんだ中で自分自身の認知特性を理解し、またチームメンバーの認知特性を観察しながらコミュニケーションに工夫を加えていった経験について話します。
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Shota Fujie / Hayato Yamamoto / Koki Saito / Kosuke Funayama / Naoya Hitaka - 聴こえに依らず「ワイワイ発言しつつガシガシ開発する」様子の実演
Shota FujieStudentTsukuba University of TechnologyHayato YamamotoStudentTsukuba University of TechnologyKoki SaitoStudentTsukuba University of TechnologyKosuke FunayamaStudentNational University Corporation Tsukuba University of TechnologyNaoya HitakaStudentTsukuba University of Technologyschedule 1 week ago
45 Mins
Talk
Beginner
我々は筑波技術大学(全国から聴覚障害/視覚障害がある方が集まる大学)の学生です。先日、Agileに関する講義を受講し、聴覚障害がある学生のみで開発を行い、臆さない発言環境の形成ができたのでその知見をRSGT2023で共有しました。
次は、聴者(聴こえる人)も交えたときに、どうやったら開発する上で必要な情報、コミュニケーションをチーム全員が受取れるのか、仮説を立て、登壇中に実践します。(発表学生4名と当日会場で募集した数名で計5,6名でモブプロをする予定。)
聴こえる聴こえない関係なく、開発に積極的に参加できるようにするために、全員が何かしら動けるように、情報は全て可視化する。例えば、タスクをTODO、DOING、DONEに分けた際に、DOINGの中で、更に「課題/困っていること・アドバイス・雑談(タスクとは直接関係なさそうだけど思ったこと)」3つの属性に分ける。そして、モブプロを進める中で、ナビゲーターの内1名ほどが議論の可視化として、皆の発言を付箋として残す役割をしたらどうでしょう。(詳細はまだ考え中の段階です。)
そうすれば、チーム全員がワイワイ発言しつつガシガシ開発を進められるのではと考えました。この検証の様子をリアルタイムであなたの目で直接見てみませんか。 -
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Stefan Nüsperling / Yasuyuki Kashima - ヨーロッパとドイツにおけるアジャイルとマネジメント3.0の現状はどうだったのか〜グローバルカンファレンスに参加報告+日本とドイツの複雑性とチェンジマネジメント違い
Stefan NüsperlingManagement 3.0 ファシリテーター、Founder & CEONüWorksYasuyuki KashimaDirectorDigital Business Innovation Centerschedule 1 week ago
45 Mins
Workshop
Intermediate
私たちはかつてないほど複雑な世界に生きており、日々この複雑な環境に適応していかなければならない。そのため、複雑性とは何を意味し、それが私たちにどのような影響を与えるのかを理解することは非常に重要です。
この短いワークショップでは、マネジメント3.0の複雑性モデルを学び、三角形のエクササイズを実行することで複雑性を体験していただきます。トライアングル・エクササイズにより、参加者は複雑な適応システムのダイナミクスとそれがもたらす波及効果を体験することができます。
このエクササイズは、私がオンラインで何度か実施したことのある楽しいもので、12月には初めてドイツで対面式で実施しました。何か違いがあるのか、楽しみです。
さらに、ドイツでのアジャイル、チェンジマネジメント、マネジメント3.0の現場での経験、特に11月にベルリンで開催されたマネジメント3.0カンファレンスとマネジメント3.0ファシリテーターリトリートに参加した際に両国の違いをみなさんと共有する予定です。 -
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Takao Oyobe - いきいきした受託開発をするためにアジャイルチームができること
45 Mins
Talk
Intermediate
受託開発と聞いてどのようなイメージを持っているでしょうか?
私はこれまで自社開発に携わってきたので、受託開発に興味を持っていませんでした。
それでも耳に入ってくる「受託開発」の情報は、ネガティブでつらそうなものが多かったです。私たちSilver Bullet Clubは、2022年7月に株式会社ホロラボにチーム転職をしました。
ホロラボはXRの技術を得意とする会社で、受託開発をメインとしています。
私たちは転職をして、受託開発に取り組むことになりました。そこで、受託開発について学ぶために、「受託アジャイル勉強会」というコミュニティを立ち上げました。
さまざまな受託開発経験者の方と議論を重ねて、受託開発とアジャイル開発について知見を交換したり、受託開発の未来について熱く語っています。それらのヒントを糧に、チームで受託開発に取り組みはじめ、いくつかのプロジェクトに携わりました。
やってみてわかったことは、確かに受託開発ならではの制約はあるものの、これまでチームで取り組んできて大切だと思っていたことはそれほど変わりませんでした。よいビジネスをつくるために、会社を超えてワンチームをつくり、受託開発でも今まで通り楽しくアジャイル開発をしています。このセッションでは、自分たちの経験を元に、受託開発でも前向きに仕事をしていくために、アジャイルチームができることについてお話します。もちろんビジネスを成功させるためには、経営や組織の協力は不可欠ですが、チームでできることもたくさんあります。
もちろん受託開発にもアジャイル開発にもこだわる必要はありません。
しかし、このセッションでは受託開発×アジャイル開発に敢えてフォーカスをして、建設的に考えていきたいと思います。