シンプルなスクラムに増し増しはいらない
アジャイルを採用するきっかけとして、要件が固まらない、価値を明確に定められない、大きな予算が取れないなどがある。
スクラムを始めてみたは良いものの、多くのものが付け足され、シンプルにそのまま始めたつもりであっても時を追うごとに本来のスクラムから遠ざかってしまう場合がある。
例えば、誰かが決めたルール、後から足された厳格なプロセス、プロジェクト共通扱いのコンポーネント、終わらない会議。
陥りがちな改善をしているつもりで改悪してしまっていたケースを元に、
・何をすれば(しなければ)良かったのか
・どのように変更すれば良かったのか
・いつ気付けば良かったのか
・誰が主体になれば良かったのか
スクラムのイベント、ロールや価値基準とプロジェクトマネジメントで使われる取り組みを考査し、本来の守破離の守に戻れるアプローチをご紹介します。
特にビジネスと開発や、POやPMと開発者のように立場やロールの違いから生まれるすれ違いに直面している方や、これからスクラムの経験を増やしたい方にとって1つのケーススタディとしてご自身の場所に応用いただけるようなセッションにしたいと思います。
Outline/Structure of the Talk
・どんな増し増し
・なぜ増し増し
・オーバースペックvs当たり前品質
Learning Outcome
ステークホルダーの理解を充分に得られないプロダクトや受託開発で起こりがちな無駄が増えるだけのアンチパターンと対処するアプローチを学べます。
Target Audience
やることを減らせないチーム、やPJ、複数の立場やロール間ですれ違いが起こっているプロダクトチームの方、スクラムにはあまり興味を示さない顧客やステークホルダーがいる方
Prerequisites for Attendees
スクラムガイドの一部とプロジェクトマネジメント手法を扱います。
schedule Submitted 10 months ago
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JUNKO MORI / Rei xxx - A wonderful world is created by Impro!!!
45 Mins
Talk
Beginner
海外ではPixar、Google、Netflixなど、様々な企業がインプロ(即興演劇)を企業研修として取り入れています。
アジャイルとの関係では、Lyssa Adkinsの『Coaching Agile Teams( https://lyssaadkins.com/product/coaching-agile-teams-paperback/ )』の一節で、アジャイルチームにインプロが役立つものであることが記載されています。私(森)も拝読しましたが、
・インプロがチームメンバーのクリエイティビティを取り戻すものである
・相手のアイデアを受け入れることがクリエイティブな発想のスタートになる
ということが当たり前のように受け入れられているのを感じました。一方で、日本ではまだまだマイナーなものであり、価値や活用イメージが湧かないという声も多く聞こえてきます。実際にスクフェス大阪2022( https://confengine.com/conferences/scrum-fest-osaka-2022/proposal/16538 )での発表後「アジャイルの現場とどう繋がるのかイメージが湧かない」「社内に説明するのが難しそう」というご意見もいただきました。
そこで今回のセッションでは、インプロの価値について実体験をベースに伝えていきたいと思います。インプロバイザー(=インプロを生業とする人)が実際に仕事現場で役立ったエピソードやそこから導き出せる価値を言語化していきます。
例えば私(森)の経験談としては、先日、会社の社長を交代するという一大イベントがありました。弊社はインプロの研修会社のため、社員はすべてインプロバイザーで構成されています。一大イベントと言いつつ、実際の交代にあたっての話し合いは、合計10分程度。当人同士で5分、社内会議で5分程度。しがらみなく交代がされました。
(世間の皆様の反応を受け、社長交代というイベントが一般にはかなり大きなできごとであると改めて実感しています)このような、インプロバイザーならではの課題解決や状況を打破したエピソードとして、世間的には大きな話から、身近にあるちょっとしたマインドセットまで幅広くご紹介したいと思います。
この発表を通してインプロの価値を少しでも皆様にお伝えでき、活用イメージの一助となれば嬉しいです。 -
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Yasunobu Kawaguchi / izumi ito / Satoka Chibana / Yumiko Ochi - Women in Agileメンバーが語る、「小さな違和感」がアジャイルチームに役立つ理由
Yasunobu KawaguchiAgile CoachAgilergo Consultingizumi itoscrum masterCreationline / Agile SapporoSatoka ChibanaAgile CoachSlalomYumiko OchiRepresentative employee(LLC)Management Navischedule 10 months ago
45 Mins
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Intermediate
海外で行われているWomen in Agile(WIA) という活動があります。WIAは、アジャイルコミュニティにおける女性のネットワーク構築やキャリア促進を支援する団体で、アジャイル活動における平等と多様性の包摂を目指しています。
皆さんの周りでは、多様性は活かされていますか?アジャイルの実践者が集まる中で、私たちはジェンダー差異を感じることが実はあまりありません。それは何故でしょうか?
アジャイルやスクラムは人間的な側面に着目し、小さなチームで相手に向き合い、「小さな違和感」を取り除いていく特長があるからです。本セッションでは、多様な現場で働いている私たちが、働く中で感じる「小さな違和感」に目を向けることがアジャイルチームにとってどう役に立つのかを語ります。
「小さな違和感」の端的な例は、女性に対する差別のようなものは職場にほとんどないのに、なぜか職場に女性管理職が少ない、ということです。これは直接変化させることはできないほど大きな問題だと思いますが、その裏にはとても多くの「小さな違和感」が潜んでいるのではないかと思います。偏見とか、自己否定とか、少数派であるのでやりにくいこととか、さまざまです。さああなたも「小さな違和感」に気づいてみませんか?
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Hiroki Hachisuka - あのコトラーさんが最新書籍で「アジャイル」って言ってるよ! ~アジャイル x マーケティングを考える~
45 Mins
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Intermediate
あなたは、今マーケティングとアジャイルの親和性がこれまでで最も高まっていることをご存知でしょうか?
マーケティングの神様であるフィリップ・コトラー氏は最新書籍「マーケティング5.0」において「テクノロジーと持続可能性の融合」を行なっていく中で重要なアプローチとして"アジャイル"という言葉をうたっています。
アジャイルのプロである私達がキャッチアップし、マーケターの背中を押し、足並みを揃えることで、プロダクトの成果(売上や事業貢献)はより上がっていくと考えます。
今回は、エンジニア出身PMの私が大学で3ヶ月間、スターバックス、ファミリーマート、ニューバランスのCMOやマーケティング責任者から学んだマーケティング業界の潮流を交えてお話したいと思います。
▼ お話しないこと
・ごめんなさい!私自身が会社で行っているマーケティングや顧客への提案の内容は戦略そのものなのでお話できません。
・この分野、調べれば調べるほど深いです・・・。問題提起と一歩目のアプローチは提示できますが、根本解決までには僕もまだまだ学ぶ事が多すぎました。今後色んな所で続報を発表していこうと思ってます。
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tsubasa ayabe / Kazuha Nakaya - フローを進化させろ! スクラムチームを支える バーチャルチーム
tsubasa ayabeScrum Master東京海上日動システムズKazuha NakayaScrum Master東京海上日動システムズschedule 10 months ago
20 Mins
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Beginner
東京海上日動のプロダクトを開発する我々は、『ビジネス部門との協調』『早く市場からフィードバックを得ること』を目的に、2019年からアジャイル開発をスタートしました。
スタート時点での実態としては『野良スクラム』・・・・
『野良スクラム』からの脱却を掲げ、『ピュアスクラム』を目指し3年が経過し、徐々にビジネスに価値を届けることができるようになりました。
また、組織の規模も拡張し、3チームしかなかったスクラムチームが、今では約15のチームが存在しています。
一方で、組織の規模が大きくなることによるサイロ化により、類似コードの重複開発や、デリバリーを優先することによる品質の低下が発生・・・
サイロ化を解消し、組織としての学びを蓄積するために、バーチャルチームを立ち上げました。バーチャルチーム
スクラムマスタ : 各チームの課題解決
アーキテクト : アーキテクチャレビュー 共通部品化
デザイナ : プロダクトデザイン UIレビュー ユーザインタビュー
SRE : 運用の可視化 運用から開発へのフィードバック
QA : ポストモーテム プロセス改善 テスト自動化スクラムチームが自己管理型であることを尊重しつつ、バーチャルチームが組織横断の課題を抽出・検討し、スクラムチームのフローの進化をサポートしています。
みなさんの組織でも、活用できるエッセンスがあると思いますので、ぜひ聞いて欲しいです!【参考】
以下ニュースの「スクラムチームの体制」にある「バーチャルチーム(ユニット)」にフォーカスしてお話します
https://bizzine.jp/article/detail/7032
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Miho Fujita - スクラムPJを通して気づいた当たり前で大切なこと
20 Mins
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※要員交代の荒波に揉まれたチームとその変遷 の続きです。
人が入れ替わるスクラムPJが無事(?)終わり、そこで得た気づきをお話したいと思います。
スクラムマスターから開発者へのジョブチェンジ、体制変更/人の入れ替え、マルチベンダーが故にベンダー間のやり方が違う所からチーム内での衝突が発生したことなどを通してPJを1つ終えた自分の中で見えてきたもの。
このPJを通して(大変でしたが)当たり前だけど忘れてはいけないこと、次につながるものが得られたので、それをぜひお話して皆さんからのご意見や感想を頂いてみたいなあと思ってます。また皆さんも何か気づきがあって持ち帰ってもらえたら嬉しいです。
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Aiz ack - メンタルヘルス当事者の経験・学習から学ぶ社会復帰(n=1)
20 Mins
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