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Scrum Fest Niigata 2022 Day 1

Fri, May 20
Timezone: Asia/Tokyo (JST)
16:30

    Registration - 30 mins

17:00

    Welcome Note - 15 mins

17:15
  • schedule  05:15 - 06:45 PM JST place Main Hall people 21 Interested star_halfRate

    What is G.O.O.D. Testing? And why is it Important for Everyone?

    G.O.O.D.テストとは何か?そして、なぜそれが誰にとっても大切なのか?

    Whether your testing involves automation or manual testing, agile or traditional methods, dev ops or waterfall or whatever the context, the importance of not only the craft of testing but also the impact of testing and its purpose is worth considering. For years, we have been looking to make testing more efficient and more automated which of course has its obvious advantages, but what aspects of testing have not yet been developed? What good is it to remove defects out of systems that are at their core designed poorly or designed for questionable purposes? Is testing helping or hindering humanity if it enables systems that are designed dangerously or have hidden elements that hinder basic rights of their end users or have impact on important issues such as privacy, security or confidentiality.

    テストが自動か手動か、アジャイルか伝統的な手法か、DevOpsかウォーターフォールか、どんな文脈であれテストの技術だけでなく、テストの影響とその目的の重要性は考える価値があります。何年もの間、私たちはテストをより効率的に、より自動化することに目を向けてきました。もちろん、明らかな利点はありますが、テストのどの側面がまだ開発されていないのでしょうか?コアの設計が貧弱だったり、疑わしい目的のために設計されたシステムから欠陥を取り除くことに、どんな意味があるのでしょうか?もし、危険な設計があったり、エンドユーザーの基本的な権利を妨げたる隠された要素を持っていたり、プライバシー、セキュリティ、機密保持などの重要な問題に影響を与えたりするようなシステムが有効になる場合、テストは人類の役に立つでしょうか、それとも妨げになるのでしょうか?

    If you are also a Tester who is comfortable in the technical and business aspects of your testing but still feels there is something more to consider when we speak of “Quality” of systems, perhaps a look at my proposed G.O.O.D. Testing points could help.

    もしあなたが、テスターとして技術面やビジネス面では満足しているが、システムの「品質」についてもっと考えるべきことがあると感じているなら、私が提案するG.O.O.D.テストのポイントをご覧になれば、きっとお役に立てるでしょう。

    G.O.O.D. Testing involves 4 basic principles, it: 

    G.O.O.D.テストには、4つの基本原則があります。

    • GGives transparent insights into the quality and risks of the system to ALL stakeholders
    • OObserves the quality of the system not only in terms of verification or validation and defects but also in terms of the impact of the system in society at large 
    • OOpens the doors to ask questions about the intended use of the system in relation to the broad set of end users
    • DDetermines testing scenarios which measure the Quality of systems in terms of ethical characteristics such as safety for the end users in terms of privacy, security and confidentiality among others. 

     

    • G: すべてのステークホルダーに対して、システムの品質とリスクに関する透明性のある洞察を提供する。(Give)
    • O: システムの品質を、検証や妥当性確認だけでなく、システムが社会全体に与える影響も含めて観察する 。(Observe)
    • O: 幅広いエンドユーザーに関連して、システムの使用目的について質問するための扉を開く(Open)
    • D:エンドユーザーに対する安全性(例えば、プライバシー、セキュリティ、機密性)など、倫理的特性の観点からシステムの品質を測定するテストシナリオを決定する。(Determine)

    Especially in these times, where a larger amount of the population is forced to use digital platforms, the responsibility of testers to test G.O.O.D. becomes more apparent. The standards for releasing other physical, mechanical or pharmaceutical systems requires consideration for the safety of end users. Should not some standards also be applied to software when the software is of a nature that impacts the well-being of the end users or society at large?

    特に、より多くの人がデジタルプラットフォームを使わざるを得ないこの時代、G.O.O.D.をテストするテスターの責任はより明白になっています。物理的または機械的なシステムや、製薬システムをリリースをするための基準では、エンドユーザーの安全性に配慮する必要があります。ソフトウェアがエンドユーザーや社会全体の幸福に影響を与える性質のものであるならば、ソフトウェアにも何らかの基準が適用されるべきではないでしょうか?

    Imagine a time when systems are tested G.O.O.D. and if they do not pass the test, perhaps they not released or used “at your own risk” because they don’t meet the criteria of not only Quality but also of what is “Good” for the end user.  

    Are you testing G.O.O.D.? Or are you just Testing?

    システムがG.O.O.D.でテストされていることを想像してください。 またテストに合格しなければ、おそらくリリースされないか、品質だけでなくエンドユーザーにとって「良い」という基準も満たしていないため「自己責任」で使われるでしょう。

    G.O.O.D.のテストをしていますか?それともただのテストですか?

19:00
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    Yuichi Tokutomi

    Yuichi Tokutomi - その品質は最初から間違っている! - アジャイルにおける品質の考え方について

    schedule  07:00 - 07:45 PM JST place Main Hall people 7 Interested star_halfRate

    「品質より納期優先で!」
    「テストは QA チームがやるから、とにかくコードを書け!」
    「後でリファクタリングすればいい。」

    こんなセリフがいまだに言われてたりします。顧客が家だと思っているところに、ドリフの舞台セットを提供するようなものだと、私には思えるのですが、多くの開発現場ではこんなやりとりが普通に行われています。

    アジャイル文化では、品質を後から作り込むことはできないことは常識ですし、品質とスピードはトレードオフの関係ではありません。 "開発とともに品質を作り込んでゆく" ことが、速く開発することと同義であることと、本当の問題は "開発が下手クソ" であることを (おもしろおかしく) 紐解いてみたいと思います。

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    izumi ito

    izumi ito - ソフトウェアテストなんて他人事!
だと思ってた私が始めた小さな取り組み

    schedule  07:00 - 07:20 PM JST place Online A people 2 Interested star_halfRate

    10年前の私はソフトウェアテスト(以下「テスト」)は「テスターや品管のしごと」だと思ってました。

    当時私が所属していたプロジェクトでは開発者がテストもやっていましたが、それも「本当はテスターがやる仕事だけどテスターという役割がいないから開発者が変わりにやっているだけ」「本来開発者が注力するべきは設計と実装である」という意識がありました。だから当時の私にとってテストはどこまでも他人事でした。

    そこから時代は移り変わり、『アジャイル開発がふつう』の世の中になりました。

    お客様に価値を届けるためには、何がお客様にとっての価値なのかを考え、価値を落とさないために品質を担保しながらインクリメントし続ける必要があり、そのためにはユーザーストーリーから考えることが大切だと私は考えています。

    まずユーザーストーリーという形で実現したい価値を把握し、そのユーザーストーリーを実現するための設計・実装することよってプロダクトをインクリメントしていくやり方が理想的で、このすべての過程で欠かせないのが実はテストの観点だということに気づきました。

    それからテストに対する私の意識は完全に変わりました。

    スクラムマスターとしてチームの課題と接しているとあらゆる場面でテストの観点の必要性を感じるのです。

    これまで「テストなんて他人事」と思っていた私は、今から何ができるでしょうか?

    他人事と思っていたテストに対する意識の変化と、特にテストが得意でもない私がこれからどうやっていくかということについてお話したいと思います。

     

     

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    Akihisa Furuhashi

    Akihisa Furuhashi - ある組み込み開発チームのQAチームとの関わり

    schedule  07:00 - 07:20 PM JST place Online B people 2 Interested star_halfRate

    僕がアジャイルに出会ったのが10年くらい前です。その時、僕が関わっていた製品がリリースされ、次の製品の準備を始めていました。このとき、社内でアジャイル開発を始めようという動きがあり、そのパイロットプロジェクトとして僕のプロジェクトが選ばれました。なんと、そのときのアジャイルの推進役が永田さんでした。RSGT2022で永田さんにお会いしたこと、RSGTのOSTでその当時の話に興味を持ってもらえたので話してみようかなと思いました。

    このときは、技術スタックが違う各開発チーム(SW/HW/メカ)、企画、QA(SQA/QA)が協力して開発を進めていました。このようにチーム分けをしていた理由は携帯電話を考えてもらえればわかりやすいと思います。携帯電話の筺体開発、基盤開発、OS/アプリ開発はそれぞれ別のチームで開発すると思います。それは、それぞれが多くの開発項目があること、最終的に小さな製品にまとめるためにはこちらのチーム分けが都合が良いからではと思います。しかし、このときは意識的にスクラム・アジャイルを実践していたわけではありませんが、そのエッセンスは多く取り込まれていたと思います。この当時をふりかえって、今の開発にどう活かせるかを考察したことを紹介したいと思います。

    この現場は、組み込み製品の開発で、日本が得意にしている擦り合せ開発の事例紹介にもなると思っています。摺り合わせ開発は、部門間、チーム間で蜜にコミュニケーションや調整をしながら製品を作り上げる開発方法です。他チームとの連携をしながらシステムを構築する、つまり大規模スクラムをスムーズに進めるための参考になるかもしれません。

    今回は組み込み開発のソフトウェア開発チームとSQA(Software QA)との関わりを中心に紹介しつつ、時間の許す限り組み込み開発の全体像を紹介したいと思います。

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    Yuya Kazama

    Yuya Kazama - Agile Testingは新しい概念なのか?〜品質保証の歴史を踏まえて考える〜

    schedule  07:00 - 07:45 PM JST place Online C people 7 Interested star_halfRate

    AgileおよびAgile Testingは21世紀に様々な考えが考案されました。

    • 2001年…アジャイルソフトウェア開発宣言
    • 2008年…書籍『Agile Testing(邦訳:実践アジャイルテスト)』刊行
    • 2015年…テストマニフェスト考案
    • 2016年…継続的テストモデル考案

    上記の1つ、テストマニフェストでは下記のように書かれています。

    20200418161646.png

    私たちは下記を大切にします。

    • 最後にテストする よりも ずっとテストし続ける
    • バグの発見 よりも バグの防止
    • 機能性をチェックする よりも チームが理解している価値をテストする
    • システムを破壊する よりも 最高のシステムを構築する
    • テスターの責任 よりも 品質に対するチームの責任

     

    他にも「今までのQA/テストではなく、Agileの時代で重要なのは◯◯だ」という主張をよく見かけます。

    これらの考えは、Agile以前に存在しなかったのでしょうか?

    実はAgile誕生よりもずっと昔から日本では存在していた考えです。

    そこで本セッションでは、Agile Testingの考えに深く関わりのある、品質保証(QA)の歴史を遡ることで、先人がどのようにテストや品質保証に向き合っていたのか、先人の考えが現在でも通用するものなのか考察していきたいと思います。

19:25
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    Noriyuki Nemoto

    Noriyuki Nemoto - 探索的テストにおける期待値(標準)の作り方

    schedule  07:25 - 07:45 PM JST place Online A people 9 Interested star_halfRate

    探索的テストではテストを実行しながら自分の中の期待値と動作の結果を確認していきます。
    ただしテスト仕様書はありません。
    その場合は、どうやって期待値を考えるのでしょうか?

    このセッションでは探索的テストのExploreIt!からの情報も絡めながら、探索的テストにおける期待値(標準)を作る方法を紹介します。

    期待値を作るためにはテスト実行前にもやることがあります。探索的テスト実施前や常に気を付けていることについて以下のように分類しました。順番は自分達のプロダクトに近い順番に並べています。

    - 以前のソフトウェア(機能追加前)がどう動くか?<実行前>
    - 同じソフトウェア内の別の機能はどう動くか?<実行中>
    - 社内の別のソフトウェアはどう動くか?<実行前>
    - 社外のソフトウェア(競合他社やデファクトスタンダード)はどう動くか?<実行前>
    - 現在のトレンドはどうか?<実行前>
    - 法令やスタンダードに沿っているか?<実行前>

    これらを意識することで自分達の中に標準ができてきます。
    探索的テストの実行では、この標準と照らしあわせながら違和感やバグそのものを探していくことになります。

    セッションではそれぞれについて実例をあげながら説明していきます。

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    Aiz ack

    Aiz ack - メンタルヘルス当事者の経験・学習から学ぶメンタルの健康と回復について

    schedule  07:25 - 07:45 PM JST place Online B people 7 Interested star_halfRate

    皆さんの身近には「メンタルヘルス当事者」の方はいらっしゃるでしょうか?

    私の場合は、1人開発者でプライベートの問題を抱えつつ仕事をしていたがために身動き取れなくなり、体調を崩し、病院に行ったら一発アウト(うつ病の判定)でした。

    2018年の厚生労働省「最近の精神保険福祉政策の動向について」という資料では、日本の精神病患者は約392万人、30人に1人という統計になっています。

    つまり1学年に1人は精神疾患にかかる方がいるということです。

    一方で、精神疾患についてはあまり良い情報が多くありません。

    過去の精神病院等の扱いやメディアで犯罪者が精神疾患だったという報道によるイメージが悪いこと、精神疾患にかかったことを公表するとデメリットがある(職につきにくい等)があるためです。

    しかし、このままでは精神疾患を抱える人にとって良くなる社会にはなりようがありません。

    そのため、私一個人のケースですが、どのように精神疾患に掛かったのか、そしてどのように回復しつつあるのか、社会復帰できるようになってきたのかについてお話したいと思います。

    一番大切だと思っていることは「一度メンタルヘルスを崩した(病気)になったことの評価をネガティブなままにしないのが重要だ」ということです。

20:00

Scrum Fest Niigata 2022 Day 2

Sat, May 21
08:45

    Registration - 15 mins

09:00
09:30

    Welcome Note - 15 mins

10:00
  • schedule  10:00 - 10:45 AM JST place Main Hall people 10 Interested star_halfRate

    「時間がない」というならば問おうではないか、「時間があればできるのか」とーー。

     

    [やること]

    本プロポーザルは、アジャイルやテストを取り入れていきたい、変化を起こしたい時に立ちはだかる「時間がない」問題と向き合い、いかに変化を起こしていくか、を主題に置いています。

    [やらないこと]

    アジャイル、テストのフレームワークや手法に関する解説や深堀り

    [本文]

    テストを書きませんか?アジャイルやってみませんか?そういった問いかけに対して、真っ向から「それはやりたくない」と切り返されることはあまりなくなりました。むしろ、「テストは大事だと思っている」「これからはアジャイルだよね」と肯定的に返されることが少なくありません。

    しかし、いざ変化を起こそうとするとこう言われるのです。
    「やってみたいんですけど、時間がないんですよね。」「どうにも今は忙しくて・・・」
    あれ、結局は変化したくないのかな?気を遣って興味のあるふりをしていただけなのかな?と、少しぐんにょりしてしまったりします。

    私がここ最近大切にしているのは「北風と太陽」の寓話。その人にとっての太陽、心を動かすものは何かをみつけ働きかけていくことです。
    「いやいや、時間ないっていってるけどあるでしょ。作りなさいよ」というような北風を吹かすようなアプローチでは、人は動かないと私は考えています。

    今回のプロポーザルではその「北風と太陽」アプローチの中でも、特に「時間がない」という発言が立ち現れる背景、
    そしてその場合に考えられる良いアプローチについてお話したいと考えています。

    では、変化を働きかけられた人が「時間がない」という言葉を吐き出すとき、背景にはどのような課題があるのでしょうか。
    大きく分けて、以下のようなケースが考えられます。

    1. 本当に時間がない
    2. 新しいことに時間をかけてよいかわからない
    3. その変化を起こす理由がわからない/納得していない

    本プロポーザルでは、これら3つの課題に対してどのように行動するかを提案していきます。

    本当に時間がないー。インシデント対応に追われている、残業が常態化している、そういった状況に身をおいているのであれば
    そこに「変化を起こす」というタスクを重ねることは難しいように思えます。このような現場に対しては、なんとかして余白を生み出していく支援をまず行い、その次のステップとして変化を起こしていくアプローチが考えられます。

    新しいことに時間をかけてよいかわからないー。作ろうと思えば時間を作れるのだけれど、そういう時間の使い方をしていいのか判断がつかない。
    トップダウンでの意思決定が根付いた環境では、こういった不安が「時間がない」という言葉につながっていきます。
    判断がつかなくて悩んでいる人が判断をあおぐ人に直接働きかけてみると、案外「あ、全然やっていいですよ」という答えが返ってきたりします。

    その変化を起こす理由がわからない/納得していないー。時間がいくらあっても、それをやりたいと思っていたり効果があると納得していたりしなければ
    そこに時間をかけたくないのは当然です。そこから出てきた「時間がない」という言葉に対しては、「じゃあ時間があったらできるのですか」と問うても
    色よい返事が返ってくることは期待できません。そもそも、なぜその変化が必要なのか。有用なのか。それを納得していない人の目線で伝えていくことが必要です。

    このように「時間がない」という言葉の背景には様々な課題が潜んでおり、それらの課題をどう発見するか、そしてどう向き合っていくかについて
    自身の経験を交えながら提案していきたいと思います。

     

    [参考]デブサミ2022でのセッション

     

     

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    Yuichi Tsunematsu

    Yuichi Tsunematsu - 3年がかりのQA組織立ち上げ

    schedule  10:00 - 10:45 AM JST place Online A people 2 Interested star_halfRate

    2019年の夏、マネージャーを引き継いだRettyのtoC Webサービス開発は度々障害を出し、QAプロセスの早急な整備が必要に思われました。当初はQA組織の立ち上げを考えていましたが、アドバイザーとの壁打ちの結果「皆でQAが担保できるのであれば、門番的なQA組織はいらない」ことに気がつき、リリース前テストとは遠いところから整備を始めました。QA観点の整備、検証項目の早期準備と相互レビュー、不要な機能の削除、早い段階での結合とテストなど。それらが成果を結び、2021年夏には大きな障害が起きにくくなったと組織で実感できるぐらいに状態が改善されました。

    しかし事業の注力領域がtoCからtoBに移るにつれ、これまで発生率で気にしていたエラー・障害を「発生件数」で気にするようになり、あらためてQA体制のあり方を再考しています。

    当初目指していた「門番にならないQA組織」に結実できるよう、考えたこと・悩んでいること・実践していることを皆様に共有します。

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    Yusuke Amano

    Yusuke Amano - スクラムマスターの「観察」スキルを掘り下げる

    schedule  10:00 - 10:45 AM JST place Online B people 6 Interested star_halfRate

    スクラムマスターの重要なスキルとして、「観察」がよく挙げられます。

    観察が重要だという話は、一見すると特に疑問の余地がありません。しかし、下記のような観察の実態について語られる機会は少ないように思います。

    • なぜ観察が重要なのか
    • 効果的な観察とはどのようなものか
    • どうやって観察するのか
    • 観察のスキルを伸ばす方法

    私自身も、スクラムマスターとして、観察が重要だという考えを持っています。本セッションでは、上記のような疑問について改めて考え、スクラムマスターの「観察」スキルを掘り下げてみたいと思います。そして、観察のスキルを伸ばし、タフな現場でも心身を健全に保つために役立つ心構え・テクニックをご紹介します。

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    Koichi Ichikawa

    Koichi Ichikawa - デュアルトラックアジャイル×Agile Testingから見えてきたQAのミライ

    schedule  10:00 - 10:45 AM JST place Online C people 10 Interested star_halfRate

    QAのミライ なんて言うと大言壮語で恐縮ですが、デュアルトラックアジャイルという開発プラクティスを実践しながら、Agile Testingを1年ほど実践していて私が感じたQAの動き方の変化(拡張)についてお話できればと思っています。

    • デュアルトラックアジャイルの中でAgile Testingの考え方を取り入れたことでの立ち回り
    • 新規プロダクト開発に初期から開発チームの一員として関わるQAの動き方
      • Dev, UXの橋渡し
      • PM的な立ち回り

     

    品質観点のFBやテストはもちろんのこと、当時の私ができることを探して試行錯誤した当時の様子を、生々しくお話します。

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    ゆうすけ おおひら

    ゆうすけ おおひら / Takefumi Iseki - スクラムフェス新潟をオンラインでも楽しもう、雑談でもしながらね。

    schedule  10:00 AM - 03:45 PM JST place Discord people 1 Interested star_halfRate

    こんにちは、世界!
    ※このプロポーザルは、テストの街「葛飾」コミュティが「オンライン参加を存分に楽しむぞ!」という宣言になります。
    https://www.tmkatsushika.tokyo/

    突然ですが、みなさんは、
    スクラムフェス新潟は、オンサイト参加ですか?オンライン参加ですか?

    オンサイト参加は、NINNOのかっこいい会場、実行時委員長おすすめの名酒を酌み交わしながらの交流など魅力的な体験ができそうですね。

    今回、家庭や諸事情によりオンライン参加になった人は、少しオンサイト参加の人が羨ましく思いますか?

    そんなことありませんね。
    みなさんはオンラインはオンラインならではの楽しみ方があるとことを知っています。

    オンラインの良さの一つに、時、場所を選ばずにコミュニケーションがとれることがあります。

    オンライ参加者は、スクラムフェス新潟の開催中(もしくは開催前後でも)にDiscordを利用して無限にコミュニケーションをとることができます。(オンサイト参加者と違い、移動もお店の閉店時間も気にする必要がないのです。)

    私たち、テストの街「葛飾」も、積極的にDiscordのボイチャに参加して、雑談というなのコミュニケーションを存分に楽しみます。

    開催中は、Discordのボイチャになるべく在中にますので、もし誰かと発表内容の感想など雑談したいなと思ったら、気軽にお声がけください。

    オンラインの楽しみ方がアタリマエの人には、余計なお世話かもしませんが、
    今回もオンライ参加でギャザリングを楽しみましょう!

    宣言終わり。

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    Kei Ogane

    Kei Ogane / amix edcolor / Iwao Harada / Norihide Fujiki / Yasunobu Kawaguchi / Yuichi Tokutomi - 品川アジャイルによるオンサイトとオンラインをつなぐ配信

    schedule  10:00 AM - 03:45 PM JST place Youtube star_halfRate

    NINNOの一室を借りて、現地からずっと配信し続けます。こんな感じで

    unknown.png

    品川アジャイルの人が雑談してたり、
    オンサイトにいる参加者登壇者の人が雑談してたり、
    セッションを見ながら雑談してたり、
    登壇者が意気込みを語ったり、
    登壇を終えた人が感想を語ったりなどができるといいなぁと思っています。

    あとはDiscordとかのコメントを拾ったりできるといいなぁ。

11:00
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    kyon _mm

    kyon _mm - ソフトウェアテストで参考にしている67のモノ

    schedule  11:00 - 11:45 AM JST place Main Hall people 8 Interested star_halfRate

    ソフトウェアテストの学び方に関して書籍やウェブサイト、そしてそこから伸びる某かについて自分なりにまとめ直してみるかーと。思いました。これを全部読めとかではなくて、まぁ自分が今まで読んできて役に立ったものリストくらいの感じです。

    67個のリストは次のnoteに記載があります。当日はこれらの読み方とか、特に良かったところをピックアップして紹介しようと思います。

    ソフトウェアテストで参考にしている67のモノ 2021 #scrumniigata

     

    photo-1588580000645-4562a6d2c839?ixlib=rb-1.2.1&ixid=MnwxMjA3fDB8MHxwaG90by1wYWdlfHx8fGVufDB8fHx8&auto=format&fit=crop&w=1740&q=80

     

    Photo by Trnava University on Unsplash 

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    Terumi Kato

    Terumi Kato - 老舗大企業のアジャイル開発を変えるための第一歩

    schedule  11:00 - 11:20 AM JST place Online A people 10 Interested star_halfRate

    大企業でアジャイル開発を取り入れている皆さん、こういったことはありませんか?

    「ミニマムで価値検証したいのに、でかいシステムを開発することになってしまった」「期日までに必ずすべての機能をリリースしないといけない」「方向転換したいけど、沢山投資したため後戻りできない」
    ・・・

    ドキっとした方、心当たりのある方、いらっしゃるのではないでしょうか。私は多々ありました。


    創業145年の大日本印刷では7年前からアジャイル開発を取り入れ、数々のプロダクトを開発しています。
    私は6年前に入社し、そこからずっとアジャイル開発をしているのですが、そのすべてがソフトウェア開発フェーズからアジャイル開発を取り入れたものでした。
    そのためなのか、開発者としてアサインされるタイミングですでに作るものがある程度決まっていて、それをどうシステム化してリリースするかをアジャイル開発で進めていく。
    先にスケジュールも決まっていたため、
    「本当にニーズあるの…?」「もっとミニマムで価値検証してからの方がいいのでは…?」
    という不安があっても、とりあえず目の前の目標である「〇月までにシステムリリース」を達成することを優先してしまっていました。
    無事リリースはできても、ユーザが想像よりも集まらず、すぐには投資金額を回収できるほどの利益も上がらない。
    そして、売り上げが上がらないことから、スクラムチームを維持する予算が取れなくなってカイゼン活動もできなくなる・・・。
    リリース後の立ち上がりが緩やかなのは新規事業では仕方ないことと思いつつ、開発者として良いプロダクト開発のためにできることはなかったのか?POにもっと寄り添えなかったのか?と、終わってから後悔することが多々ありました。

    そういった経験から、
    「うちの会社でミニマムで価値検証をどんどん実施してプロダクト開発をするには、アイディアを考え始める段階からアジャイルで進めた方が効果的なのでは?」
    と考え、アジャイル未経験の企画部門メンバーと共に新規自社サービス開発を始めた結果、
    「いかに企画書で伝えるか」から「あらゆるプロトは作れるだけ作ってみる!ユーザに聞いてみる!」
    と、時には週8でヒアリングしてしまうくらい経験主義なマインドに変化するに至った、山あり谷ありの経験について詳しくお話しできればと思っています。

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    Kazuki Mori

    Kazuki Mori - ビジネス x テスト。ビジネスのいろんな場所で活きる、アジャイルとテストのエッセンス

    schedule  11:00 - 11:20 AM JST place Online B people 5 Interested star_halfRate

    アジャイルといえば開発、テストと言えばエンジニア。そんな先入観はありませんか?

    事業を創り、プロダクトを創り、チームを創り、セールス(営業)のプロセスを創り、マーケティングをして、売れるビジネスを創る。ソフトウェア開発の外側でも、アジャイルやテストの考え方は活かせるんです。

    このセッションでは、Miro代理店のチーム「オキザリス」が、事業を創ってから、いろんな仮説検証とテストをしてTry & Errorをしてふりかえりまくってきた過程と、みなさんのチームやビジネスに活かるかもしれない話を紹介します。

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    Keisuke Suwa

    Keisuke Suwa - スクラム導入時における、スクラムマスターとチームメンバーの対話

    schedule  11:00 - 11:20 AM JST place Online C people 5 Interested star_halfRate

    既存のプロセスから脱却し、スクラムを導入するにあたって、皆さんはどういうところで躓きましたか?

    プロセスをしっかり説明して、フレームワークどおりに開発を進めていったはずが、いつの間にか上手く回らなくなり崩壊してしまったという話を、他の現場で働いていたスクラムマスターの経験談として、これまでに何度か聞いてきました。

    今の現場では、LeSSスクラムを導入するにあたり、2020年から約1年ほどの準備期間を設けて、スクラムの説明会や体制づくりを進めてきました。

    しかし2021年の1月から立ち上がったスクラムチームは、最初の半年ほどの間は、スクラムイベントに価値が見いだせなかったり、今までのやり方に引っ張られたミニウォーターフォールのような開発が行われていました。

    スクラムマスターも、なんとかルールを明文化したり、わかりにくいプロセスを改善するなどの取り組みを試みましたが、どうにも理想の開発に近づきません…。ですが、しばらく観察するうちに、無理にルールに当てはめることではなく、まずはメンバーが自己管理していくのを阻害する要因を、対話によって個別に取り除いていくことをしてみようと考えました。

    今回は、スクラム導入前および導入後に実際にやってきた、スクラムマスターとチームの対話についてをお話させていただこうと思います。

11:25
  • schedule  11:25 - 11:45 AM JST place Online A people 5 Interested star_halfRate

    QA2AQ(品質保証からアジャイル品質への移行に関するパターン)は、アジャイルの品質保証を学ぶための有用な情報を与えてくれます。現在23あるパターンのうち、2020年8月から、21年10月までに12のパターンを社内で勉強会、ワークショップを開いてきました。もう使っているパターンもあれば、やられていないものもありました。その一部を、2020年8月に、スマートエスイー主催のセミナーで発表したこともありました。(Linksを参照)。

    今回の発表は、その中の一つを事例として発表します。

    パターン名は ”システム品質:ラジエータ: System Quality Radiator”です。

    メトリクスは、CFD(Cumulative Flow Diagram)を用いました。フローの質を測り、それをラジエターで毎日見せることで、チームがどのような行動変容したかというお話になります。

    "メトリクスは、メッセージを持つべき"、つまり"Talking Metrics"というのが戦略です。チームをオブザーブし、その兆候から予想されるリスクを、メトリクスを使っていかにチームに気づかせるかがカギになります。なので、メトリクスの形をアダプティブに変化させていきます。

    名付けて ”アジャイル・トーキング・メトリクス:Agile Talking Metrics

    メトリクスにはメッセージを込めます。つまりメトリクスが話しかけ、気づかせるようなメトリクスを作りたい、というのが思いです。

    それにより、インペディメントを抑え、品質を落とす行動を防いで、チーム全体のレジリエンスを引き出すといった連続した効果を、メトリクスを使ってご紹介します。

    38日間の、アジャイル・トーキング・メトリクスを使った品質のラジエータの旅をお話しします

     

     

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    Toshiharu Akimoto

    Toshiharu Akimoto - 部署間や人と人との関係性を見つめ直してみるきっかけに。システムコーチングの智慧の活用

    schedule  11:25 - 11:45 AM JST place Online B people 8 Interested star_halfRate
    •  人間関係ですれ違ったり、たまにツラい思いしませんか?
      • そこまでツラいわけでもないけど、あの人とお話するのはちょっと気が重い
      • QA vs 開発、営業 vs 開発、マネジメント vs 現場 みたいに部署対部署や上下関係でいがみ合ってしまう。
      • "あいつら" と言われたり、言ってしまったりする
    • 人と人との関係性は認知するのは難しい
      • そもそもそんな方法習ってないですよね
      • それでうまくやれって言われても...
    • 関係性の取り扱い
      • 自分達の関係性を認知する
        • 自分の大事にしている価値感や世界観を知る
        • 自分自身の心理的な抵抗感を知る
        • 相手の価値感、想い、心理的な抵抗感を知る
      • 関係性が明らかになる
        •  
      • 心理的な抵抗感の様々な超え方
        •  
    • アジャイルな文化にはそういう態度と親和性があるように思える
    • 人が認知する他者との境界はどこにあるんだろう?

    こんな事を話したいと思ってるんですが、正直まだまとまってません。
    ぜひご意見ください。直前までUpdateする可能性があります

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    Ikuto Watanabe

    Ikuto Watanabe - 未経験QAとしてスタートアップに飛び込んだ私が、よきQA(QuestionAsker)になっていく物語

    schedule  11:25 - 11:45 AM JST place Online C people 7 Interested star_halfRate

    皆さんはなぜQAの職に就きましたか?

    私はどうしても教育業界にものづくりの立場からかかわりたくて、教育系スタートアップベンチャーに未経験QAとして飛び込みました。

    開発チームには入れたものの、はじめは右も左もわからず、ただただ「仕様通りになっているか」のチェックの毎日。そして徐々に自分がチームの開発のボトルネックになっていくことに…。

    そんな時にチームが出会ったのがアジャイルテスティングの考え方。

    不具合を「どう発見するのか」ではなく「どう防ぐのか」。チーム全体で品質を上げていくにはどうしたらよいのか。

    アジャイルテスティングを実践することで、チーム自体も、チームでのQAの在り方も少しずつ変わっていきました。

    今回はド素人の私がチームの中でどうやって一人前のQAになっていったのか、そんな物語をお話します。

    カギは「質問力」にありました。

11:45
13:00
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    Yasunobu Kawaguchi

    Yasunobu Kawaguchi - アジャイルリーダー視点で考える、我々はなぜ、テストをするのか?

    schedule  01:00 - 01:45 PM JST place Main Hall people 11 Interested star_halfRate

    アジャイルでモダンな組織を作っていくうえで、テストに関する考え方は極めて重要になると思います。もし、要件定義、開発、テスト(品質保証)をそれぞれ別のチームで行っている場合は、根本的な体制の組み直しが必要になると思います。

    その際に、突きつけられ、迷子になりがちなのが「我々はなぜテストをするのか?」という問いです。独立していたQA担当をチーム内に入れるべきなのか?開発者自身がテストをするべきなのか?POやPdMがテスト項目を記述すべきなのか?組織的にはさまざまな問いがあるだろうと思いますが、おそらく自分たちの文脈において「我々はなぜテストをするのか?」を考えられないと、ただ組織を組み替えて、足りない部分を誰かに押し付けて終わってしまうのではないかと思います。

    最近、3つの講演に出会いました。KANOメソッドで有名な狩野紀昭先生による、日科技連の歴史を振り返る講演、Jonathan Rasmusson氏による Spotify などのユニコーン企業でのテストについての講演、それから BDDの提唱者である Dan North 氏による BDD is not Testing です。このセッションでは、この三つの講演から、「我々はなぜテストするのか?」について、考え直してみたいと思います。

    なにぶんテスト専門家でもありませんので、みなさんに十分な知見をお届けできるかわからないのですが、議論のきっかけになれば幸いですし、間違っているところがあればご指摘いただければ幸いです。

    一応、私の実務者としてのバックグラウンドはこんな感じです。もうだいぶ時間たってしまったので、あんま意味ないかもしれませんが。

    • 社会人になって、私が最初に配属された部門は「情報部門」というところでした。データを作る部門、という感じですが、主な仕事は、アナログな情報のデータ化でした。ファックスや印刷物、メールなどで飛び交う情報の特定部分を抽出して、ちゃんと整理してデータベースに入れる仕事です。ここで行われるテストは、入力した情報が間違っていないかどうかの、2~3重の確認でした。これを間違えると、重要な経済指標の算出が間違ってしまい、しかもそれ以降の計算も間違っていくので、とても重要な仕事でした。間違いが許されない。
    • その次に携わったのは、そうしたデータを入力するシステムの開発です。人々が間違った情報を入力してしまわないように、見比ベることを容易にしたり、振り返って直せるようにするための仕組みです。ユーザビリティを高める必要がありました。
    • そして、数年後には、もっと複雑な仕組みに携わるようになりました。リアルタイムデータ。取引情報をリアルタイムに表示する仕組みで、これをどうやって間違わないように行うのか?パターン無限にあるやん。また、さまざまなクライアントでそれをきちんと再現するにはどうしたらいいのか?さらに問題が起きたときに情報を収集する仕組みを作る必要がありました。
    • 最後にやったのが、サーバインフラに、間違わずに環境を届ける仕事です。システムそのものの正規の状態を作り上げ、それを間違わずにデプロイによって複製する仕組みです。しかも、そのあとは動いているシステム同士が間違っていないことを確認し続ける必要があり、問題がある場合は、問題が起こる前のサーバー状態と入れ替えて再生する必要があります。
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    Masami Morita

    Masami Morita / Takumi Watanabe / yusuke isono - 開発エンジニアに聞いてみよう!QAが開発チームへに潜入し、一緒に品質活動をしているが、ぶっちゃけどう?

    schedule  01:00 - 01:45 PM JST place Online A people 4 Interested star_halfRate

    開発チーム外に所属しているQAエンジニアが、開発チームに潜入することに成功しました!そこでは、開発エンジニアに「テスト」という武器を授ける活動を行っています。

    ところで、開発エンジニアはどう思っているのでしょうか?一緒に活動した開発エンジニアをお呼びし、本音を聞いてみましょう。

     

    自分達にもできそうだな!と、一歩踏み出す勇気を与える、栄養ドリンクのような発表を目指します!

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    Mark Ward

    Mark Ward - 品質文化試論と『LEADING QUALITY』

    schedule  01:00 - 01:45 PM JST place Online B people 7 Interested star_halfRate

    『品質文化試論』というQiitaの記事を2021年12月に公開しました。JaSST東海'21に合わせて公開したわけですが、ありがたいことに、様々なコメントを界隈で貰うことができました。

    コメントを眺めていると、一人ひとりの問題意識とか立ち位置(ポジション)によって『品質文化試論』の受け取られ方は異なっているのではないかと思うようになってきました。そこで今回は、改めてMark(ぼく)が何を考えてあの文章を書くに至ったのかをプレゼンしようと思います。

    『品質文化試論』で語ったことは、端的に表現すれば「品質文化は組織戦略に逆らったものにはならない」でした。その結論に至るまで、大きく2つの議論をしています。

    ひとつめは、縦の階層構造です。「品質文化は組織文化に従う(逆は難しい)」のではないかと提示しています。

    もうひとつは、横並びの構造と捉えて「戦略と文化は組織の両輪」と考えました。

    「品質文化」というものを真正面から考えるのはシンドイのでこういう手法を取ったわけですが、結果的には「品質戦略」という言葉を引き出すに至りました。魅惑的な言葉が増えてしまって、正直なところ頭を抱えています。ただ、こうした構造を表現したことで、特に「1人目のQAエンジニア」へのメッセージを発することになったかなと思っています。

    さてさて、こういうちょっと変わった角度から「品質文化」を考えるに至った源泉はなんでしょうか。これも大きく2つあると思っています。

    まずはMBA(経営学修士)で学んだ知識があります。特にヒト系科目と呼ばれる「人材マネジメント」や戦略系科目「経営戦略」あたりで学んだことがベースになっています。エンジニアでMBAに通う人はまだまだごく少なく、特にQAエンジニアでいえば、国内では会ったことがありません。その意味では、少々レアな経験を積んでいると思います。

    もうひとつ、5年前から海外カンファレンスや洋書を通じた学びを続けており、現在は『LEADING QUALITY』という本を翻訳しています。この本はCレベルのエグゼクティブ(たとえばCEO)が品質を重要な経営課題と認識して取り組むことの価値と、いかに推進するか、その事例が書かれています。どちらかというと技術書っぽくない、経営陣向けの「ビジネス書」に近い感覚の独特な本ですが、品質エンジニア目線で経営陣をどう説得するかを学びたい方にもおすすめできる著作です(翻訳されたら買ってください、ぜひ)。

    ところで、品質関係の書籍というとどんなものを想像するでしょうか。「品質とは何か」「品質をいかに測るか」を説明した書籍や規格類が、やはり多いかなとぼくは思います。その一方で「品質の大切さをいかに組織に広め、品質文化を醸成するか」を解説した信頼できる情報源は、ほぼ皆無だとも。「品質文化」という言葉はいかようにも解釈できる危険な言葉で、避ける人もいますが、それが危険なまま放置され続けてきたこともまた、注目に値するのではないでしょうか。人類の進化に火が多大な貢献をもたらしたことを考え合わせてもいいかもしれません(プロジェクトを炎上させたくないぼくたちに火の話題はタブーかもしれませんけど)。

    国内では比較的レアな品質 x MBAというコラボレーション、そして『LEADING QUALITY』をはじめ、海外から学んだ知見があって『品質文化試論』につながっているのです。

    そして『品質文化試論』は「試論」にすぎません。ぼくはこれを『品質文化論』に進化させたいと考えています。たぶん、数年かけて。

    今回の登壇はその長い道のりの第2歩になるかもしれません。

    参加者の皆さんとの対話の中で(決して保証はできませんが)広く共有できる「なにか」があればいいなと思っています。楽しいセッションにいたしましょう。長い旅路の第2歩目を、ぜひご一緒しませんか。

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    Yuya Kazama

    Yuya Kazama / Kaori Tokiwa / Shun Tsunoda - テスト設計技法をなぜ&どのように使うのか体験しよう!

    schedule  01:00 - 01:45 PM JST place Online C people 9 Interested star_halfRate

    Scrum/Agileといった短いSprintで開発をしていくと、テストも少ない工数の中で行なっていく必要があります。

    少ない工数でテストを行うにはどのような工夫があるでしょうか?

    もしかしたら「自動テスト」と考えた人もいるかもしれません。確かに自動テストも工数削減の可能性がある方法の1つです。

    ただし自動テストだけでなく、テスト設計技法の適用も工数削減の工夫の1つです。

    本セッションではテスト設計技法に注目し、お題を解いてもらいながらテスト設計技法について理解してもらおうと考えています。

    「今までなんとなくテストをやっていたんだけど、うまくいかないな…」「なんか結局膨大なテストケース数になって、毎回大変なんだよな…」という人はぜひ本セッションでテスト設計技法を体験してみませんか?

14:00
14:25
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    Yosuke Ota

    Yosuke Ota / Miho Nagase / Yudai Moriya / Yuji Imagawa - TDDとモブプログラミング技術を「安全に」「楽しく」練習する方法

    schedule  02:25 - 02:45 PM JST place Online A people 5 Interested star_halfRate

    私たちは「TDD+モブプログラミングでワイワイする会」(通称、tddyyχ=TDDワイワイ会)というコミュニティを運営しています。

    https://tddyyx.connpass.com/

    このコミュニティの主な活動は、TDDとモブプログラミングを練習するイベントを開催し、ワイワイすることです。

    過去のイベント開催数は40回以上に及びます。過去の参加者は400人を超えていて、学生・社会人・大学教員・プログラミング未経験者といった、幅広い層の方が参加してくれました。

    何度もイベントを開催するうちに、「こういう時には"安全な実験ができる"んだな」ということがわかってくるようになりました。

    このセッションではTDDとモブプログラミングを「安全に」「楽しく」練習するための私たちの秘訣をお話します。

     

    過去に参加してくれた方のブログがありますので、見ていただけると会の雰囲気をつかみやすいかもしれません。

    https://tddyyx.connpass.com/presentation/

     

    運営メンバーの永瀬さんがAgile Vietnam Conference 2019でTDDワイワイ会について発表した際の資料も載せておきます。

    https://speakerdeck.com/miholovesq/introduction-to-tddyykh

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    竹田恭

    竹田恭 - アンチパターンから考えるテストの重要性~もしもテストがなかったら~

    schedule  02:25 - 02:45 PM JST place Online B people 5 Interested star_halfRate

    皆さんテスト書いていますかー?

    参加されているほとんどの方は書いていると思います。
    テスト自動化のメリットは多岐にわたります。
    リグレッションテストの工数が削減される、テストが日々実行されることでバグがすぐに見つかる、CIの実現につながるなど。

    でも頭ではわかっていても実際の効果について振り返る機会はなかなかないのではないでしょうか。
    具体的にはテストを全く書かない状態でどこまで開発ができるのか?
    限界がくる開発期間、機能数、コード量はどれくらい?
    そこからテストを浸透させ復活することはできるのか?
    これらのことはテストのない状態とある状態を比較することで定量的に評価できそうです。

    でもなかなかテストのない開発ってないですよね。。
    実はあるんです。それが新人だけで構成された僕らのチームです。
    新人ゆえにテストの効果を実感したことがなかったため、テストなしで行けるところまで行き限界を迎えました。

    今回はテストを書かずに開発を進めた僕らのチームのアンチパターンを振り返りながら
    自動テストの効果について定量的に考察していきたいと思います。

    頭ではテストの重要性をわかっていながらも実感できていない人、テストに出会った頃の気持ちを思い出したい人、はたまたアンチパターンを見て反面教師としたい人、どんな方でも歓迎です。ど派手な失敗も共有することで皆さんの学びとなればと思います。
    Discordのコメントも積極的に拾っていきます!皆さんのお力を借りながら有意義なセッションとなるように頑張ります!!

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    Kentaro Arakawa

    Kentaro Arakawa - テストもタスクも人生も。たいていのことは「割り切る技術」が道を開いてくれる。

    schedule  02:25 - 02:45 PM JST place Online C people 7 Interested star_halfRate

    "割り切る"。

    どこか投げやりで無責任な印象を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、私は公私においてしばしば出くわす課題や試練を「割り切ること」で乗り切ってきたように思えます。

    このセッションではそんな私の以下のような「割り切り話」を展開し、正しく割り切りながら課題と向き合う方法についてお伝えしたいと考えています。

    ■ソフトウェアテストの割り切り

    • はじめての割り切り
    • 自動テストだって割り切るところからですねという話

    ■プロセス改善の割り切り

    • 割り切らなきゃ何も始められないぞという話

    ■私の周りの割り切り話

    • 息子の場合、妻の場合、私の場合 etc.

    ■正しい割り切りについて2,3の考察

    • その割り切り、あなたは納得してますか?
    • 根拠と主体性が大切

    「リリースの度にテストケースが増えていくよ…」
    「自動テストを導入したいけどどこから手をつけていけばいいの…」
    「やることたくさんあってもう忙しいよ…」

    といったお悩み解消の一助となれば幸いです。

15:00
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    Miho Nagase

    Miho Nagase / Kazunori Otani / Teppei YAMAGUCHI / Tsutomu Yasui / Yosuke Ota / Yudai Moriya - F1 新潟グランプリ'22

    schedule  03:00 - 03:45 PM JST place Main Hall people 12 Interested star_halfRate

    Regional Super GT 2022、もとい、Regional Scrum Gathering Tokyo 2022を皮切りにスタートしたフィードバック1グランプリ'22国内ツアー、好評につき第2弾をここ新潟で開催します!

    F1のFはFeedbackのFです。
    アジャイルに関わる皆さんならきっと大好きなフィードバック、これを上手にできる腕を競う選手権です。

    この45分間のパネルセッションは、大喜利形式で行われる楽しいセッションです。

    アジャイル開発で悩んだり困ったりしたシチュエーションをお題として募集します。お題に対して回答者はフィードバックコメントをし、もっともナイスフィードバックと思われる回答がポイントを獲得します。
    ポイントの投票は回答者自身と、聴講者によっておこなわれます。
    高評価の観点が参加者によって醸成されていく、ダイナミックでインタラクティブなセッションです。
    最多ポイントを獲得した人はF1新潟グランプリの勝者となり、1年間、その栄誉が讃えられます。

    お題と回答の例その1
    お題「僕はスクラムマスターです。上司がチームのパフォーマンスを気にしているので、ベロシティのグラフを見える化してみたんですが、どうでしょうか?」
    回答1「上司にベロシティについての理解を問うてみてはどうでしょうか?」
    回答2「ベロシティは顧客価値につながる指標なんでしょうか?」
    回答3「デプロイメント頻度は計測できていますか?」

    お題と回答の例その2
    お題「私はデベロッパーです。いつもテストをきちんとしようと思うのですが、プロダクトオーナーの期待するスピードで作ることができません。正直毎スプリントこんなにきっちりテストをするなんて足枷に感じてしまうのですが、どうしたらいいでしょうか」
    回答1「テストをサボるとその足枷がどんどん重くなるのでは?」
    回答2「一度テストをまったくしないで進めてみてはどうでしょうか?」
    回答3「プロダクトオーナーを説得する役割の人はいないのですか?」

    出演者の情報です。
    実況:ながせ(miholovesq
    解説:もりや(yudmo
    ドライバー(回答者):よた(yota)、てやまぐ(teyamagu)、やっとむ(yattom)、かっちゃん(katzchang
    その他のドライバーにはこれから声をかけます。
    出走希望のドライバーも募集しています。ローカルレーサーは特に歓迎します!

    お題は下記のフォームで募集し、当日はこの中から厳正なる抽選で採用されます。
    Google Form: F1新潟GP'22お題募集フォーム

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    Yoya Kobayashi

    Yoya Kobayashi / Hiroaki Nishijo - 0→1 フェーズで E2E 自動テストを導入した私たちの、これまでとこれから

    schedule  03:00 - 03:45 PM JST place Online A people 2 Interested star_halfRate

    アジャイル開発において避けては通れないであろうトピックのひとつが、E2Eテストの自動化です。近年ではSaaSモデルのE2Eテストツールもメジャーとなり、それに伴い導入事例の紹介も多く見受けられるようになりました。

    しかし発表される事例の多くは運用フェーズに入ったプロダクトのテスト自動化であり、結局のところいつからE2E自動テストを導入すれば良いのかという疑問が残ることでしょう。

     

    「マネーフォワード クラウド確定申告」は2020年にフルリニューアル版をローンチしました。

    スクラムチームでインクリメンタルに実装するにあたり、当時のQAリーダーである西條は開発の初期からE2Eテストツール Gauge を導入しました。本セッションの前半では、ツール選定や実装時の困難など導入時のエピソードを紹介します。

     

    後半は、2代目QAリーダーの小林による運用篇です。

    400件近くのシナリオが実装された状態で引き継いだ小林は、開発経験者が自分ひとりのみのQAチームでローコードなE2E自動テストを運用するという課題に直面しました。それを乗り越えるための取り組みと、今後の展望についてお話しします。

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    Azusa Fukushima

    Azusa Fukushima / manami Ozawa - チームのメンタルヘルスにおいて本人がケアできること、周りの人ができること

    schedule  03:00 - 03:45 PM JST place Online B people 10 Interested star_halfRate

    みなさん元気に働けていますか?
    チームのメンタルヘルスと聞いてみなさんはどんなイメージを描くでしょうか。

    日々の環境変化の激しい中、こんなことありませんか?

    • コロナ禍になってチームのメンバーの様子がわからなくなった
    • いつの間にかチームメンバーが不調で離脱することになってしまった
    • 違和感に気付いてもどう対応していいか周りとしてはわからない
    • 自分の今の状態がいいのかわからない

    私たちは個人の元気がチームのパフォーマンス向上につながり、チームの状態もまた個人に影響すると考えています。

    本セッションはメンタルヘルスの専門的な知識がなくても、チームのメンバー同士でできることを一緒に考えていきたいと思います。

    SEから保健師になった福島と外部のメンターとして1on1を行う尾澤が、
    チームでのメンタルヘルスに関する事例や明日からどんな風にメンタルヘルスの向き合ったらいいかについてお話します。

    皆さんが笑顔で元気に働けますように。

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    Akihisa Koyama

    Akihisa Koyama - E2E自動テスト導入・運用をめぐる先入観と実際に起きたこと

    schedule  03:00 - 03:45 PM JST place Online C people 5 Interested star_halfRate

    20年に渡って開発・メンテナンスされてきたB2BプロダクトへのE2E自動テストの導入・運用に関わる中で、これまで約4年間、試行錯誤を繰り返してきました。
    振り返ってみると、当時の自分は様々な先入観をもってテスト自動化に臨んでいました。そして都度、「あれ、思っていたのと違うぞ?」という発見がありました。
    この発表では、テスト自動化に対して自分がもっていた先入観と、テスト自動化の導入・運用を実際にやってみて起きたこととを振り返り、そこから学んだことを共有します。

16:00
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    KENTA MARUYAMA

    KENTA MARUYAMA - Possibility to be born from crazy!

    schedule  04:00 - 05:00 PM JST place Main Hall people 20 Interested star_halfRate
    株式会社ソルメディエージ 代表取締役
    一般財団法人プロジェクションマッピング協会 理事・プロデューサー

    丸山健太  -KENTA MARUYAMA-

    地方新潟で起業し20年。

    夢中に、好きなことを続けていたら会社になり、サービスと人が繋がって大きな動きとなった。

    地方の制作会社がなぜ、全国の様々な街の賑わいを生み出すまでになったのか?

    面白い、夢中になることは、世の中も、毎日も変えていく。

    夢中は不可能を可能にし、多くの人を巻き込み、笑顔にする。

    開発者であったり、クリエイターであったり、どんな職業でも自発的に楽しく、夢中になり周りを巻き込むことで未来が変わる。

    我々の技術やアイデアは世の中を大きく変える可能性がある。

    エンジニアの皆様、夢中になって表へ出て多くの人を巻き込もう!

    創造へのアクション。

    夢中に!楽しく!

    世の中を変えていこう!

    If I was absorbed in doing what I liked, I became a company, and my services and connections expanded. Interesting and engrossing will change the world and every day. Enthusiasm makes the impossible possible, involves many people, and makes them smile. Whether you're a developer or a creator, you'll have fun on your own initiative in any profession, and getting involved will change the future. Our technology and ideas have great potential in the world. Engineer! Let's go out and get involved! Crazy! Happily!
17:00

    Networking Party! - 90 mins

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