DPAで始める場作り・ふりかえりの効果を最大化しよう!
皆さん、ふりかえりしてますか?
KPTとか、YWTとか、Fan/Done/Learnとか、手法は色々あって迷いますよね。
でも、ふりかえりを始める前にDPA(Design the Partnership Alliance)をやっている現場って、まだまだ少数派なのではないでしょうか?
私もふりかえりはいくつもの現場でやってきて、何十回とふりかえりはしてきたのですが、DPAを実際にやってみたのは最近だったりします。
DPA(Design the Partnership Alliance)とは、ふりかえりのための「場作り」や「雰囲気作り」のための手法です。
KPTやYWTといったふりかえりの本題に入る前にDPAで場作り・雰囲気作りをしておくことで、ふりかえりの本題での意見交換が活発になり、より効果的なふりかえりになることが狙いです。
詳しいことは黄色いびばさんがQiitaに紹介記事を書いてくれているので、そちらが参考になりますね。
このセッションでは、実際にふりかえりの前にDPAを行った事例を紹介しようと思います。
スクラムフレームワークに沿って、スクラムイベントの一つとしてふりかえりをKPTやYWTで行っているケースは多いと思います。しかし、なかなか意見が出てこないために冷めた雰囲気になってしまう、もしくは意見が対立して険悪な雰囲気になってしまうことは無いでしょうか?
せっかくのふりかえりの時間がそのような望ましくない状況になってしまう前に、意見を言いやすい場・意見を言っても大丈夫な場であるということを認知してもらう、そして安心してもらうことが大切です。
そのような場づくりに役立つツールがDPA(Design the Partnership Alliance)なのです。
DPAの実施前と実施後でどのようなメンバーの行動の変化があったのか、そしてDPAを実施したことでその後のふりかえりの本題にどのような影響があったのかをご紹介します。
Outline/Structure of the Talk(Online Only / オンラインで発表します)
- 自己紹介
- DPA(Design the Partnership Alliance)とは
- どうやってやるの?
- なぜDPAをやるの?
- DPAに時間を割くだけの価値がある?
- DPAの事例紹介
- 事例1:雰囲気が良くないチームでDPAを行った事例
- 何を狙いにDPAを行ったか
- DPAで何が決まったか
- ふりかえりにどのような変化がもたらされたか
- 事例2:ふりかえりがマンネリ化してしまったチームでDPAを行った事例
- 何を狙いにDPAを行ったか
- DPAで何が決まったか
- ふりかえりにどのような変化がもたらされたか
- 事例1:雰囲気が良くないチームでDPAを行った事例
- DPAをおすすめします!
Learning Outcome
DPA(Design the Partnership Alliance)を知らない方や、DPAを知っているけどまだやったことがないという方に、DPAによる効果的なふりかえりの場作りについて知ってもらい、各々が持ち帰ってDPAを各自の現場で実践してもらうことを期待します。
Target Audience
これからふりかえりを始めたい方。もしくは、既にふりかえりをしているがなんとなく流れでやっている感じがしてマンネリを感じている方。
Prerequisites for Attendees
特にありません。
ふりかえりをより良く・より効果的にやってみたい!と思っている方に参考になるようにしたいです。
Video
Links
過去の登壇資料や勉強会で使用した資料を、こちらのSpeaker Deckで公開しています。
https://speakerdeck.com/psj59129
schedule Submitted 2 months ago
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Daniel Maslyn - Reaching the “Big Picture” In Testing and Quality / テストと品質における「全体像(ビッグピクチャー)」への到達
90 Mins
Keynote
Beginner
“When one looks to closely one sees too much, When one looks from far away one does not see enough, When one learns to look from the right distance, one sees the solutions” Maslyn - 2023
Our profession has no set rules. Shouldn’t it have something common to all practitioners though? There are methods and processes but there is no one method that can claim to be complete and take the place of common sense. One must learn to master their own ship of testing based on their natural talents for curiosity and experimentation tempered with smart choices in their years of experiences both positive and negative that shaped their learning process. I know of no one who said when they were little, they wanted to grow up to be a “tester” but I know many who found themselves in the situation to take on a massive responsibility to test systems which our fellow human beings rely upon and interacts with for mission critical processes day in and day out. Good testing is not easy. If it were, solely automated tools and machines would already be doing it. The real act of testing and quality management still requires the ability to focus sometimes quickly and efficiently one the smallest of details while still being able to in an instant zoom out and not lose the forest through the trees. How can we develop this “Testing Zoom” ? How do we take what seems like a show stopping defect with no solution or a lack of test data methods that present a possible show stopping issue an project defect and turn it into an opportunity and victory and even learn to improve in our automation, tools and skills to tackle harder and more difficult problems? We need to learn to work as a team and have a vision that is calibrated to take in the entire picture and the various aspects which are not just technological but very human indeed. You cannot learn this “test zooming” in a book. It comes from experience and sharing with others lessons learned in a way that builds up both a personal and a common archive of experiences. If it were possible to condense all of these collective these years of learning across decades into one book or one method or one lecture, the craft would not be worthwhile. Instead, it must be introduced and the mind and body must be trained over the years not unlike learning a martial art or music instrument. Testing is a craft that requires skill and trial and error. This requires sometimes following a strict set of rules and methods and then requires the tester to be willing to engage their intuition and senses and logic in many ways they probably never thought they were capable of. Sometimes these talents only come out when one is facing what seems like a seemingly insurmountable testing task or challenge. Only then does the testers innate skills come to bear. Testing and a true Quality Mindset require a living and learning approach that is not only based on tools and methods and context but also on empathy and adjusting the “zoom” and focus of your efforts to the right distance to get the needed balance and understanding of “the big picture”. But what is the “big picture”? Is it just the territory of the projects we find ourselves tasks with carrying out or is it sometimes in the greater whole of our societies and world where we have chosen to fulfill the testing roles we have to carry out? Why do some thrive in these roles and others seems to only endure them? And how does knowing how to learn this talent of seeing the whole and the parts as one develops. This session will explore these questions and hopefully give you the answers for yourself. Let’s reach for the big Picture together.
「近くから視ると多くを見すぎ、遠くから視ると十分に見えず、適切な距離で視ることを学ぶと、解決策が見つかる」ダニエル・マスリン - 2023
私たちの職業には決まったルールがありません。しかし、すべての実践者に共通する何かがあってもいいのではないでしょうか?手法やプロセスはありますが、完全であると言い切れる、常識に代わる方法はありません。人は、好奇心と実験に対する生まれつきの才能を、長年の経験の中で鍛え、自分自身のテストという船を使いこなすことを学ばなければなりません。そして、その学習プロセスを形成した、肯定的、否定的な両方の経験の中で賢い選択をします。
幼い頃から「テスターになりたい」と言う人はいないでしょう。しかし、私は、毎日毎日ミッションクリティカルなプロセスに依存し、相互作用するシステムをテストするという、大きな責任を引き受ける状況にある人にたくさん出会ってきました。
G.O.O.Dテストは簡単ではありません。もしそうなら、自動化されたツールや機械がすでに行っているはずです。テストや品質管理には、時には素早く、時には効率よく、細かいところまで集中し、時には瞬時にズームアウトし、木を見ながらも森を見逃さない能力が必要なのです。
この「Testing Zoom」をどのように開発すればよいのでしょうか?解決策もなく、テストデータの不足もあり、プロジェクトの欠陥となりうるような、目も当てられないような不具合を、どのようにしてチャンスと勝利に変え、さらに自動化やツール、スキルを向上させて、より困難で難しい問題に取り組めるようになるのでしょうか?
私たちは、チームとして働くことを学び、全体像と、技術的な面だけでなく人間的な面も含めたさまざまな側面を取り込むための調整されたビジョンを持つ必要があるのです。この 「Testing Zoom」は本では学べません。 もし、こうした長年の学習を本やメソッド、講義に凝縮することが可能なら、この技術に価値はないでしょう。代わりに、武術や楽器の習得と同じように、導入して何年もかけて心と体を鍛えなければならない。そのためには、時には厳しいルールやメソッドに従った上で、直感や感覚、論理を駆使して、自分では思いもよらなかったような方法で挑戦することが求められます。
このような才能は、一見すると乗り越えられないようなテスト作業や課題に直面したときに初めて発揮されることがあります。その時初めて、テスターの生来のスキルが発揮されるのです。
テストと真の品質マインドセットは、イキイキと学ぶアプローチを必要とするのです。ツールやメソッドやコンテキストに基づくだけでなく、共感し、必要なバランスと「全体像(ビッグピクチャー)」の理解を得るために、自分の努力の「ズーム」と焦点を適切な距離に調整することでもあります。
しかし、「全体像(ビッグピクチャー)」とは何でしょうか?それは、私たち自身が遂行しなければならないプロジェクトの領域だけなのでしょうか?それとも、私たちが遂行しなければならないテストの役割を果たすことを選択した社会や世界のより大きな全体像のことなのでしょうか?なぜ、このような役割の中で成功する人もいれば、耐えるだけの人もいるのでしょうか?そして、全体と部分を見渡す才能を身につけるにはどうしたらよいのでしょうか?このセッションでは、このような疑問について探求し、できれば皆さん自身がその答えを得られるようにしたいと思います。
一緒に全体像(ビッグピクチャー)へ到達しましょう!
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Kazuki Mori - 徹底的に自分たちのプロダクトを検査する『自分たちでデモをしない』スプリントレビュー
20 Mins
Talk(Onsite / 現地で発表します)
Beginner
みなさんのチームのスプリントレビューは機能していますか?
スプリントレビューは、スクラムの中でも特に勘違いされやすいイベントの中の一つです。
「レビュー」という単語に引っ張られ、POへプロダクトバックログの受け入れをする場にしてしまったり、ステークホルダ―に進捗報告をする場になってしまったり…。RSGT2023で講演された「スプリントレビュー Deep Dive」でも、各種のアンチパターンが公開されるとともに、スクラムに悩める人たちに衝撃を与えたのは記憶に新しいですね(読んでない人は是非読みましょう)。
スプリントレビューの形は千差万別。
ただし、どのスプリントレビューも、チームの生み出す「価値」をさらに高めたり、「未来」を共に創りあげるものであると私は信じています。このセッションでは「こんなスプリントレビューもあるんだ!」「面白そう!やってみたい!」と思えるような実践の姿をお伝えします。
「自分たちでデモをしない」スプリントレビュー
じゃあ誰がデモをするかって?
チーム以外の、その場に来てくれた人がデモをするんです。私たちのチームは、ソフトウェア開発のみを行っているチームではありません。
事業企画、マーケティング、ブランディング、営業、契約、設計、開発、リリース、運用。プロダクトに関わるあらゆることをチーム全員で行っています。
その活動に関わってきた色々な人たちに、スプリントレビューに来ていただいています。そして、こう言います。『ようこそ私たちのスプリントレビューへ!この時間は、皆さんと一緒にプロダクトの明るい未来を考えたいと思います。私たちのプロダクトを是非自慢させてください!いえ、むしろ、みなさんに自慢してほしいんです!是非、楽しんでご参加下さい!』
「毎週必ず価値を届ける」とチームで誓いを立ててから2年半、欠かさず価値を届け続けてきたチームが行っているスプリントレビューを皆さんに紹介します。
このセッションを聞けば、スプリントレビューに悩むみなさんの固定概念を打ち崩し、新たな道を開くきっかけになることでしょう。
※このセッションは、2022でお話しした「ビジネス x テスト。ビジネスのいろんな場所で活きる、アジャイルとテストのエッセンス」の続編です。是非こちらから過去のスライド(Miro)をご参照ください。
※実際にこの場にチームのステークホルダーを召喚出来たらいいなと考えています
※スクラムガイドの提示するスプリントレビューからはイメージが異なる場合があります。あくまでそういう姿もあるんだ、という風にとらえていただければ幸いです
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Yusuke Uchida - 相互理解を目指す対話主体のコミュニケーションで心の負担を軽減し持続可能な組織変革を
45 Mins
Talk(Onsite / 現地で発表します)
Beginner
組織変革を試みると様々な壁にぶつかる
より良いソフトウェア開発のため、より楽しく仕事をするためにと情熱を持って組織変革を試みると、様々な壁にぶつかることは少なくないと思います。
人と人とが関わる中で異なる意見に出会うことは避けられません。なんでわかってくれないんだろうかとしんどくなります。同じように悩んでいる人にもよく出会います。
アドバイスをもらうも理解しきれなかった
一方で、まるでしんどくないかのように活動し続けているように見える人もいます。苦しい場面に出会わないのでしょうか、彼らは超人だから壁にぶつかっても、ものともしないのでしょうか。
相談してみるとそんなことはないようで、コミュニティで色々なアドバイスをもらい、それらをまとめて発表させてもらう機会もありました。
しかし彼らのアドバイスだけでは、まだ自分のしんどさは解消しきれませんでした。
「他人を変えることはできない、変えられるのは自分だけ」
と聞いても、それは自分の夢や理想を諦め、情熱を捨て我慢するということなのかと悩んでいました。当時の自分は、彼らの言葉を表面的に捉えることしか出来ていませんでした。
アドバイスをどのように理解することができたか
そんな中
- 「誰もが正しい、ただし部分的には」(『SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意 メタスキル、学習、心理、リーダーシップ』)
というアジャイルの基本姿勢、対話の考え方に出会い、さらにその具体的な方法として
- 「表現の奥に隠れているニーズを理解する」(『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法』)
- 「想定や関係情報を揃える」(『ファシリテーター完全教本: 最強のプロが教える理論・技術・実践のすべて』)
にも出会い、相互理解を目指す対話主体のコミュニケーションで心の負担を軽減できることに気づきました。
以前コミュニティでもらっていたアドバイスを見返すと、その裏のロジックを理解することが出来ました。
そしてここにマインドフルネスを組み合わせると効果が高まることにも気づきました。
対話を心がけていても、意見の異なる相手の言動によってはついついファイティングポーズをとってしまう瞬間もあります。少しでもその拳を上げずにおくために、心の情動を抑え対話を続けるためにマインドフルネスが役立つのです。
情熱を持って組織変革を試みる人はとても貴重です。
そんな人が心の負担で押しつぶされないために、自分の情熱を諦めるのではなく、異なる意見と対面した時の捉え方、コミュニケーション方法を変えることで心の負担を軽減できた例をお話ししたいと思います。
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manami Ozawa - なぜ「聴く」ということは難しいのか
45 Mins
Talk(Online Only / オンラインで発表します)
Beginner
アジャイル業界でもコーチングや関係性に着目するシステムコーチングが近年大事だと語られるようになってきました。アジャイル業界に関わらず、ここ数年で1on1ミーティングが実施される企業も増えており、職場の研修などでも「聴く」ということが大切だという話をよく聞くようになったかなと思います。
でも実際、「聴く」というのは難しいものです。
私自身、1on1を専業としてある意味「聴く」ことを仕事にしていますが(組織コンサルタントでもありますが)深めていくほどに「聴く」ことを理解して実行しているようで、まだまだだと身にしみることが多いものです。
コーチングやカウンセリングを実践する人たちは聴く技術を訓練した人であり、会社の外部からアプローチをするケースが多いからこそできるものがあります。
しかしながら社内で行う場合は多重関係(関係性で色々ある、上司部下など)であり、そもそも聴く体験をしたことがない人が行うので、より難易度が高いのです。
けれども「聴くこと」で社内にいるからこそできるアプローチがたくさんあります。
今回はそもそも「聴く」とはどういうことなのか、なぜ難しいのかにフォーカスしてお話したいと思います。
理論的な話もしますが、私自身が普段感じること、経験も含めてお話できたらと思います。
このセッションを通して、そもそも「聴く」ことは難しいことであるから、はじめからうまくできなくて大丈夫だという安心を渡せたらと思うとともに
「聴く」ことが我慢するなどしんどいイメージから、自分にとってメリットがあると感じてもらえる機会になったら幸いです。
一緒に「聴く」ということを考えていくセッションになれたら嬉しいです。
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Yasunobu Kawaguchi - アジャイルテスター視点で、ユーザーストーリーマッピングを活用した効果的なプロダクト開発
45 Mins
Talk(Onsite / 現地で発表します)
Advanced
要件定義してますか?テストの洗い出しできてますか?テスターはアジャイルテスターとしてプロダクトバックログ作成時点で入りこめてますか?
本セッションではプロダクトオーナーのバイブルの一つ『ユーザーストーリーマッピング』について解説してみます。日本語版出版からもう8年ほどたっているので、後続のプロダクトマネジメント書籍も出てきていて、知らない方もいらっしゃいそうなので、アジャイルでプロダクトと言えばこの本、というところを紹介していきたいと思います。
また、2009年出版の実践アジャイルテストでも、アジャイルテスターはプロダクトオーナーに助言を与えていくべきというモデルが提案されていますので、そうした話もできればなと思っています!
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aki matsuno - JUnitで学ぶTest smells撃退法
20 Mins
Talk(Online Only / オンラインで発表します)
Beginner
『xUnit Test Patterns: Refactoring Test Code』ではテストコードの不吉な匂いとしてTest Smellsが解説されています。
このTest Smellsは幅広いユニットテスティングフレームワークに影響を与えており、ユニットテスティングフレームワーク(xUnit)のバージョンアップ時には、Test Smellsの解消が容易になるようなアップデート内容が多く存在しています。
しかし、残念ながらこのアップデートは多くのPJでは活用がされていないことが多いようです。
例えばJUnit5ライブラリは2017年にリリースされたにも関わらず、大規模なOSSでも20%以下のPJしか2022年時点でJUnit5の機能が活用されておらず、結果的にTest Smellsが残存しているとのSurveyが挙がっています。本発表では、JUnit5の機能の中からSurveyで活用率が低いとされている幾つかの機能を紹介しながら、Test Smellsを具体的にどのように撃退していくのかを説明することで、Test Smellsの効果的な撃退方法を解説していきます。
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Yamato Naka - 人やチームの関係性について学び始めると待ち受けている罠 2023 -Saga of the psychology the evil-
45 Mins
Talk(Onsite / 現地で発表します)
Intermediate
コミュニケーション、チームビルディング、チーム運営などを学び始まると人と人との関係性にまつわる様々なテクニックが出てきます。その中には、
- やってみて素晴らしい効果がでるもの
- やっても全然効果がでないもの
- 効果は出たけど別のヤバイ問題がでてくるもの
- 胡散臭くてやってみる気にもならないもの
などがあります。
神経言語プログラミングを学び、職場、TOCfE Bootcamp、リーダー塾といったコミュニティで経験・観測した、誤解や誤用とそれに対する回答について好きに話します。2021年にXP祭で阿鼻叫喚となった発表に、新に誤解や誤用の危険を感じたものを加え、よりマイルドかつ切れ味鋭く再構成しました。
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Masami Morita - QAはチームの外から支援するのか?中から支援するのか?
45 Mins
Talk(Onsite / 現地で発表します)
Intermediate
近年、1人目QAとして活躍される方が増えてきました。1人目として行ったことの事例もweb上で見かけることも増えました。次なる関心はその先の話です。
今回は、2年目に行った取り組みのうち、開発支援にフォーカスします。(支援とは主に、テストスコープの決定、結合テストの設計・実行の支援を指します)
「QAはチームの外から支援するのか?中から支援するのか?」私が感じたそれぞれの支援のメリット・デメリットを、体験談を交えながらお話します。
- はじめに
- QA組織立ち上げ2年目の概要
- QA活動の4本柱
- QA組織体制
- スクラムチーム内/外からの支援のメリット・デメリットと事例紹介
- 私が感じたそれぞれの支援のメリット・デメリット
- 内からの支援 成功例
- 外からの支援 成功例
- 外からの支援 失敗例
- まとめ
- はじめに
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Nozomi Ito - 慶長三年創業の老舗建材商社でスクラムチームを立ち上げたい!
20 Mins
Talk(Onsite / 現地で発表します)
Beginner
始まりはとある日の居酒屋で…
2月某日、都内の居酒屋にて、前職のスクラムチームの恩師である3名の方との飲み会が開催されました。皆お酒も入り、スクラム談義に花が咲きます。そんな中、私の現在の職場についての話題になり、「今建設業界でシステム開発してるんですよ~」「建築の工程って意外とシステム開発と似ていて面白いんですよね~」「でも現場の方たちは今でもFAX使ってたり、スマホも持っていなかったり、びっくりするくらいIT化のハードル高いみたいなんですよね~、スクラム的に、逆にやりがい感じません?笑」など、建設業界でのシステム開発の話題へとシフトしてきました。これらの話を聞いた、尊敬するアジャイルコーチであるYさんが一言、
「それ、スクフェスで発表してみたら面白いんじゃない?」
他のお二方も「それ、いいじゃん!」「絶対面白いよ~!」と続きます。そこで即座にスクフェスの日程を調べ始める私。
「この間の東京、もっと早く知っておけば良かった~。3月に福岡がありますけど、ちょっとスケジュールタイトすぎますね。あ、5月に新潟ありますよ!これに出ましょう!(即決)」
翌日、会社の上司にスクフェスに出て発表したい旨を相談。すぐに「いいよ!」の返事を貰う私。こうして、私のスクフェスでの挑戦が始まりました。
「これってもしかして、スクラムで建設業界もアップデートできるのでは…??」
皆さまも薄々気づいているかもしれませんが、建設業界はIT化で大きく出遅れています。その背景には、以下のような問題があると考えられます。
- 高齢化と人手不足
建設業界は、3K(きつい・汚い・危険)というイメージが強い業界です。そのため、若手が入ってもすぐに辞めてしまったり、そもそも若手が建設業界を最初から選ばなかったりしてしまい、慢性的に若い働き手が不足しています。また、このために他の業界と比較しても特に高齢化が進んでおり、将来的に熟練した職人の供給が、需要に急速に追い付かなくなると言われています。 - 工程間の断絶
建物を建てる時、以下のような工程を経て建設が進んでいきます。
企画 ⇒ 設計 ⇒ 部材の発注 ⇒ 部材の現場への納入 ⇒ 施工 ⇒ 竣工 ⇒ 維持管理
この工程の中で、企画を担当するのはゼネコンや工務店、設計は設計会社、施工を管理するのはゼネコンから下請けをした建設会社、実際の施工を担当するのは建設会社から下請けをした専門工事店(大工さん、ペンキ屋さん、ガラス屋さん、左官屋さんなどなど…)といったように、各工程ごとに別の会社が担当することが一般的です。工程の流れはシステム開発によく似ていますが、各工程の担当会社が違うぶん、コミュニケーションの齟齬やリードタイムが非常に多く発生しています。 - 超アナログ
上記の工程で、企画・設計のような上流工程はCADやBIMの活用等で他工程よりも少しだけIT化が進んでいますが、中流・下流の工程では未だにびっくりするくらい超アナログなやり取りが行われています。例えば、弊社へ各工事店さんが部材を発注するとき、一番多い発注手法は「電話」です。そして、その次に多いのは「FAX」です。職場の高齢化によりIT化のハードルが上がってしまっていたり、末端の専門工事店は極小規模な会社であることが多いために導入コストがネックになっていたりと、この問題は他の問題も絡んでいるかもしれません。 - 下流工程で嵩む変更コスト
現場の職人さんたちは、設計書を元に家を建てていくわけですが、実は設計書に不備があり、その場で何とかしなければならない場面が多々あるようです。(例えば、天井裏の配管のことを考えずに梁を設計したため、配管が梁に干渉してしまっていたり…)こういった事が起こった際、解決しなければならないのは現場の職人さんの仕事になります。こういったことが頻繁に起これば起こるほど、現場の職人さんが解決策を考え、その場で部材を加工し、施工し直すという手間と技術が必要になってしまいます。あれ、これってシステム開発でも見た事あるようn……
こういった問題を知り、私は思いました。
「建設の工程ってWFに似てるとこあるよなぁ。上流の不備のしわ寄せが現場の職人に現れるのも似てるし。…あれ?って事は、もしかしてスクラムの価値観ががシステム開発の現場を変えたように、スクラムを使って建設業界もアップデートできるのでは??」
そこで私は野原ホールディングスに入社し、スクラムを通して業界の課題解決に取り組んでいこうと決意したのです。
スクラムの価値観で建設業界のアップデートへ…
私は野原ホールディングスへは昨年10月に入社したばかりで、入社から現在まで、WFしか経験したことのない他のメンバー達に向けての勉強会の開催したり、社内向けシステム開発のプロジェクトでスクラムの手法を試したりして、社内の理解を促進する取り組みを実施しています。そして今年の5月頃から、本格的にスクラムでの社外向けシステムの新規開発プロジェクトをスタートさせる予定です。今回の発表では、建設業界の抱える問題点と、それらをスクラムの価値観をどう用いて解決しようと考えているか、これから具体的にどのような取り組みをしていこうと考えているか、などを中心にお話できればと考えています。
まだまだ道半ばではありますが、組織に初めてスクラムを導入しようと取り組むアジャイルリーダーの方々や、建設業界をはじめとする業界全体のIT化、ひいてはDXに興味のある方のご参考になればと思います。
【Tips】そもそも、「野原ホールディングス株式会社」って何の会社?
現在私の所属する「野原ホールディングス株式会社」は、慶長三年創業の建材商社です。主力商材は内装建材で、特に壁材(石膏ボードなど、建物の壁の中に使われている部材)をメインに取り扱っています。自社での生産ラインは保持しておらず、全ての商材をメーカーより仕入れ、それを工事店へ販売しています。そんな商社がなぜエンジニアを雇っているのか?きっかけは、社長の交代でした。
現在の社長である野原弘輔氏が、父の後を継いで社長に就任したのは2018年。IT化が大きく出遅れている建設業界にもIT化の波が徐々に起こってきている現状を分析し、「このまま建材の卸しだけをしていたら、時代に取り残されて会社が無くなってしまう」と感じていた弘輔氏は、社長就任をきっかけに会社を「建設業界のIT化・変革を促進する」会社に造り変え始めます。そして、「建設業界を根本からアップデート」するという方針のもと構想されたのが、3D図面に時間(工程管理)や価格といった付加情報を付与した「BIM」というデータを情報基盤として、プロジェクトの全行程でBIMを活用することで効率化を図るという「BuildApp」です。こうして現在、開発者人材を大幅に増員し、システムの一部機能の開発を終え、ゼネコン各社との実証実験を経てカイゼンを重ねると共に、開発未着手部分についても随時要件の洗い出しや開発を行っています。
- 高齢化と人手不足
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Satoshi Harada - スクラムに効く!TDD入門ワークショップ
45 Mins
Workshop(Online Only / オンラインで発表します)
Beginner
このワークショップでは、TDDの基礎を手を動かして経験し学ぶことを目的としています。
TDDは、コードを書く前にテストを書くことで品質の高いコードを作成するための手法です。スクラムは品質の高いプロダクトを作成することが重要であり、スクラムとTDDを組み合わせることで安心感を持って品質の高いプロダクト開発を進めることができます。このワークショップでは、TDDの基礎を学び、スクラムにおけるTDDの重要性を理解することを目的とします。
ワークショップの流れ:
- TDDの基礎知識
- TDD実際にやってみよう!
- TDDのよくある質問
- スクラムと組み合わせる
このワークショップでは、スクラムにおけるTDDの基礎を学び、実際に手を動かしてTDDを実践することができます。また、スクラムにおいてTDDがどのように役立つかについても学ぶことができます。ワークショップの最後には、参加者にはTDDを実践するための基礎が身につき、スクラムにおいて品質の高いプロダクトを作成するための手段としてTDDが重要であることを理解してもらえるようになっています。
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Junki Kosaka - 起きてからじゃ遅い。組織で一番悲痛な声が聞こえる場所
20 Mins
Talk(Onsite / 現地で発表します)
Advanced
昨日まで一緒に頑張っていた仲間がいて
ある日突然、バランスを失ってしまったこと、ありませんか?組織で誰かを
信用できなくなったり
尊敬できなくなったり
頼れなくなったりそんな時、あなたはどうしますか?
誰かに相談、したいですか?
本当の声は、第三者や相談窓口には聞こえてきません。
組織内に受け取れる場所がなければ、悲劇は突然訪れるだけです。組織がこんなギリギリの状態にならない方が良いのは間違いありません。
一方で、瀬谷さんのお話は身近なところでも起きてしまっていると感じてもいます。このセッションでは、
自分の辛かった体験をベースに
機械的ではない組織の作り方についてお話します。 -
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Keita Watanabe - チーム作りにおいて、小さな声を聴くことの重要性に気づいた話
45 Mins
Talk(Onsite / 現地で発表します)
Intermediate
チーム作りにおいて、たとえば、小数の意見。ひとりの感想。感情。そういう小さな声には、注目していなかった。
大事なものではある。けれど、プロダクト開発という大きな流れを見たときに、それらは大勢に影響を及ぼすものではないと思っていた。
プロセスやフレームワークが適切であれば、チームはうまくまわる。そう考えていた ──
システムコーチング®のトレーニングを受け、そうした小さな声を聴くことの重要性に気づいた。そんなお話しです。
ソフトウェアに何かエラーが起きたとき、(ちゃんと作られていれば)エラーメッセージが出ます。それによって、どこに異常があるのか、どう対処すればいいのかが分かります。
チームも同じです。小さな声、声にならない声は、チームから出ている何かしらのメッセージです。システムコーチング®とは、そのメッセージの意味を明らかにし、チームの変容、適応、問題解決をうながすアプローチです。
システムコーチングの概要や肝になる考え方を紹介するとともに、今のぼくが見えている、小さな声を聴くことの重要性・可能性について、アジャイルの観点も混ぜながら語ろうと思います。
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Kei Ogane - 「アジャイルって品質悪いんでしょ?」って言われた時に送りつける用登壇資料(仮)
20 Mins
Talk(Onsite / 現地で発表します)
Beginner
過去、SIer時代に「アジャイルって品質悪いんでしょ?」って言われてカッとなって作った資料を元にブラッシュアップして発表したいです。
基本的な内容はスライド欄にその当時発表した資料があるのでそちらをご参照下さい。Web系プロダクトの開発に従事して得た経験が反映されると思います。
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keiichiro kawano - マインドフルネスを意識しながらスプリントを回すことで平穏な日々を過ごす
20 Mins
Talk(Online Only / オンラインで発表します)
Intermediate
マインドフルネスとは、雑念を脇に置いておき、イマココに集中します。
また、スクラムはリーン思考に基づいており、スクラムガイドには「ムダを省き、本質に集中する」と書かれてあります。
とはいえ、実際には、何かに夢中になるとモノゴトを俯瞰して観ることが難しく、雑念に囚われ、本質に集中できなくなってしまいます。これを防ぐためにスクラムではスクラムマスターという役割(責任)が定義されていて、スクラムマスターがチームを俯瞰して観ることでマインドフルネスな状態を維持できると僕は考えます。スクラムマスターが(だけではないけど)日々の活動の中でマインドフルネスを意識すると、雑念に囚われることなく、ムリ/ムダ/ムラをなくし、より良い活動ができるようになります。そうすると、自ずと平穏な日々を過ごせるようになるのではないでしょうか?
僕自身、プレイングマネージャーをしていたことがありますが、成功させたいと想えば想うほどプレイヤーとしての意識が強くなり、全体像を見失い、ステークホルダーやチームメンバーへの配慮が足りなくなって、炎上させてしまいました。まったくもって近視眼的だったなと思います。もう同じ過ちは繰り返したくない!だからこそ「俯瞰して観る」ことを大切にしたい!
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Ryo Endo - 毎日やるリファインメントのススメ 〜毎日、同じ時間に、少しずつやってみよう!〜
20 Mins
Talk(Online Only / オンラインで発表します)
Beginner
みなさんのチームはどのようにリファインメントの活動をすすめていますか?
最近、リファインメントの進め方について聞かれたときに「毎日、同じ時間に、少しずつやるのがおすすめですよー」と答えています。
自分たちがまだわからないところに向き合う活動なので、一度にやろうとするとうまく行かないことが多かったためです。実際に、私のチームは「毎日、同じ時間に、少しずつやる」やり方に変えてから、リファインメントに使う時間は同じでも質が大きく変化したと感じています。
このセッションでは、
・毎日リファインメントをすることがスクラムチームにとってなぜいいのか。
・まとめてリファインメントをするとどのような望ましくない力学が働いてしまうのか。
について、私の実体験をもとにお話できればと思います。 -
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Stefan Nüsperling / Yasuyuki Kashima - ドイツの効率的な働き方の秘密とは? ドイツの労働文化から何を学べるか。
Stefan NüsperlingManagement 3.0 ファシリテーター、Founder & CEONüWorksYasuyuki KashimaDirectorDigital Business Innovation Centerschedule 3 months ago
20 Mins
Workshop(Onsite / 現地で発表します)
Beginner
ドイツの労働者は世界で生産性が高く、一方、日本は非生産的であると言われています。
これはどうでしょうか?
もちろん一概に言えない部分もありますが、ヨーロッパの働き方や違うについての議論や書籍を多く見かけます。
なぜそう言われるのか、ドイツの労働文化から何を学べるか。
ドイツ企業で働いた経験、日本企業で働いた経験、そして10年住んでいる大好きな日本の経験を踏まえて、ドイツ人として両国の働き方の違いについてお話しします。
その後、マネジメント 3.0 のイェイ・クエスチョンを使って、自分の働き方を見直し、改善するミニワークショップを体験していただきます。
(1)どんな実験をすればいいのか?
(2)どんな良い習慣を繰り返すべきか? -
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Taku Iwamura - いのちだいじに〜計測とふりかえりで健康のリファクタリング
20 Mins
Talk(Onsite / 現地で発表します)
Beginner
心の健康と体の健康は別のものでしょうか?それとも相互に関連しているものでしょうか?
「体力がない人はメンタルヘルスが悪化しやすい」という研究結果もあり、適度な運動によって体力を維持することが心の健康にとっても重要だと私は考えています。
そこで、書籍「ヘルシープログラマ - プログラミングを楽しく続けるための健康Hack」を参考にして計測とふりかえりを繰り返しながら健康のリファクタリング(身体的負債の解消)を行なっています。
基本的には1週間スプリントで以下を繰り返します。
- 計画づくり
- エクササイズとストレッチを実行
- 自分の身体のさまざまな数値を計測
- ふりかえり
とはいえ、理解は容易ですが実践は難しいのはスクラムと同じです。
継続するためには、楽しみを見つけること。
実行した結果が数値として見えてくる、身体や心の調子が良くなってくる。
自分自身の変化を感じとれるようになると、健康のリファクタリングが楽しくなってくるでしょう。
本セッションでは、計測項目として使えるフィットネスのユニットテストを解説し、肩こりや腰痛解消に効くヨガのエクササイズやストレッチを紹介します。
参考図書「ヘルシープログラマ - プログラミングを楽しく続けるための健康Hack」より
健康の定義
- 健康な人物とは、ライフスタイルから病気を生じさせてしまうリスクが低い人物のこと
アジャイルダイエット宣言
- お仕着せのメニューよりも個人の好みを
- 得意なダイエットよりも栄養素のバランスを
- トレンドへの追従よりもカロリーの計測を
- ダイエットのプランへのこだわりよりも、自分自身の環境への対応を
3つの質問
- 昨日、健康促進のために何をしましたか?
- 今日、健康促進のために何をしますか?
- 健康であることを阻害する要因が何かありますか?
フィットネスのユニットテスト
- 1.5マイルウォーク/ラン
- プッシュアップ
- ハーフシットアップ
- シットアンドリーチ
- 体組成
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Akihisa Furuhashi - いち開発者が考える理想的なQA像をわいわい語ろう
20 Mins
Talk(Onsite / 現地で発表します)
Beginner
ソフトウェア開発には様々なロールがあります。そして、そのロールに求める人材像、キャリアパスもいろいろ語られていると思います。QAの場合にはQAファンネルなどがあります。
これらの資料を見ていて「なるほどな」と思う反面、ソフトウェア開発は様々なロールの人が協力しあい、プロダクトを成長させていく面がある中で、「そのロールに従事している人が考えているロールモデルだけで良いのか?」と疑問に思いました。
・QAの方が考える理想的なマネージャー像
・マネージャーが考える理想的な開発者像
・などなど別の視点から考えるお互いの理想像を語るのも面白いし、学びにつながるのでは?と考えました。そこで今回はしがないソフトウェアエンジニアである私が考える「開発者が考える理想的なQA像」について共有したいと思います
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masahiro hirano - スクラム誤解あるあるチェックリスト
45 Mins
Talk(Online Only / オンラインで発表します)
Beginner
アジャイルコーチの見習いを1年したのですが、スクラムの誤解にはパターンがあると気づきました。
今回はスクラムの誤解あるあるを紹介しますので、みなさんのチームでもその誤解にはまっていないかチェックしてみてはいかがでしょうか。このセッションでは、スクラムの3-5-3に着目していくつか誤解を紹介します。
- 「スクラムマスターって障害を取り除くのが仕事ですよね?」(責任編)
- 「スプリントレビューってスクラムマスターが仕切るんですよね?」(イベント編)
- 「デイリースクラムって要は進捗会議を言い換えた物ですよね?」(イベント編)
- 「バーンダウンチャートが理想線に乗ってるので順調です!」(作成物編)
こんな話を聞いたこと・言ったことはないですか?
私も誤解していたことはありました。
今回は、そういった経験を元にして、みなさんとスクラムについての理解をより深めて行ければと思っています。また、そもそもどういうふうに考えることでこのような誤解を避けられるようになるのか、自分の体験も含めて共有します。
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Atsushi Nagata - 価値駆動インセプションデッキの勧め
45 Mins
Talk(Onsite / 現地で発表します)
Intermediate
インセプションデッキは、一つのアジャイル開発ミッションを始めるうえで、チームがミッションのゴール達成に向かうために、ベクトルを合わすための大切なプラクティスとして活用されています。サイボウズでは、このインセプションデッキに、萩本順三さんが提唱している匠メソッドを組み合わせて、価値駆動でインセプションデッキを作る試みをしています。
インセプションデッキは、ソフトウェア品質の面から見ても、非常に重要な事柄を表現し、中期的な計画を示します。10の質問を考えてチームで共有することは重要です。でも、私たちが一番やりたいことはなんでしょうか。顧客価値の最大化ではないでしょうか。顧客価値をどう最大化できるかということを、この計画で表現していきたいですよね。今回、それにチャレンジしてみました。
インセプションデッキに、価値の要素を入れていきました。多様なステークホルダの価値と、チームが持っている意思、価値観です。それをインセプションデッキに加えることにより、そのミッションで、そして、ステークホルダにどのような価値を提供しているのか、それを最大化しようとしているかを表現し、考えていくことで、よりイノベーティブなミッションを行う計画を立てることが期待できます。
このセッションでは、その流れを説明しながら、価値駆動開発における計画の考えを紹介したいと思います。