location_city Osaka schedule Jun 18th 03:00 - 03:20 PM JST place 京都 people 1 Interested

現在、Chatworkでは大規模なマイグレーションを行っています。

システム開発にスクラムを導入する目的は、『要求に対して仮説検証を行いながら不確実性に適応するため』ですが、作り直しであるマイグレーションでは極論を言ってしまうと『要求に対する仮説検証』は発生しません。

それであれば、対象資産と移行手法を最初に確定させることによってウォーターフォールで進めることも可能に思えますが、実際には以下のような不確実性が発生します。

  • 現新の環境差異によって発生する不確実性
  • 他チームの活動による影響によって発生する不確実性

このような不確実性に対して、開発者出身の非PdMのPOとしてどのように取り組んでいるかについてお話します。

 
 

Outline/Structure of the Talk

  • マイグレーションを通して得たい価値について

現在Chatworkが行っているマイグレーションには、技術的負債を返却したいという狙いがあるのはもちろんですが、同時にフィーチャーチーム化を見据えた組織作りにも挑戦しています。むしろ、フィーチャーチーム化するためにマイグレーションを行っていると言っても過言ではない(?)かもしれません。(もちろん技術的負債も返却していきたいです)

フィーチャーチーム化していくこともトライが必要で難しいことなのですが、マイグレーション開発自体にも色々な難しさがあります。

 

  • マイグレーション開発の難しさについて

一般的な機能開発とマイグレーション開発では、発生する不確実性の性質が異なると考えています。マイグレーション時に発生する不確実性を把握した上で、その不確実性に対して向き合っていく必要があります。そこで、私たちはマイグレーション開発にスクラムで取り組むことでその不確実性から生じる課題と向き合っています。

ただ、私たちのチームだけでは解消できない課題もあるので、コミュニケーションが必要となります。

 

  • 不確実性解消のためのコミュニケーションについて

不確実解消のためには必要に応じてチーム外とのコミュニケーションが必須です。以下の2つの観点で、それぞれのコミュニケーションについてお話したいと思います。

  1. 私はチーム内ではPOを担っていますが、開発者出身であり今も PdM にジョブチェンジしているわけではありません。ビミョーによくわからないPdM/POの役割の違いについて確認した上で、課題解消に向けてPdM/PO間でどのようにコミュニケーションしているのかをお話したいと思います。

  2. 現在のChatworkはフィーチャーチーム化された組織への過渡期にあり、フィーチャーチームと非フィーチャーチームが混在している状況にあります。そのような状況の中だからこそ発生する不確実性を明らかにした上で、その不確実性のためにどのようにコミュニケーションしているかをお話したいと思います。

Learning Outcome

  • マイグレーション開発をアジャイルに進める方法

  • 非PdMがPOをする場合の役割

  • フィーチャーチームと非フィーチャーチームが混在している場合のコミュニケーション

Target Audience

マイグレーションをどう進めようか迷っている人やPOにトライしようとしている人(特に非PdMの場合)

schedule Submitted 11 months ago

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