大手空調メーカーでプロダクト価値にうるさい開発チームができるまで
1年前、スクラムマスター研修を受けた時に「スクラムをするのはプロダクト価値を最大化するため」と言われ、とても焦りました。
・ユーザーから言われた要望をただこなしている
・いつでも転職できるように開発者としてのスキルアップを優先させたい
このような状態のチームだったため、プロダクト価値を意識できるようになるのは不可能ではないか?
そう思っていました。
しかし、スプリントを達成できなかった日の振り返りをきっかけに、チームの意識が徐々に変わっていきます。
私たちが本当に検査をするべきものは何だったのか?
そこに気づいてからプロダクト価値への意識が変わりました。
本発表では、私たちがどのようにしてプロダクト価値を意識できるようになったかをお話しします。
Outline/Structure of the Talk
- 初期のチーム状態
- 個人のスキルアップ最優先
- プロダクトへの興味はほとんどない
- プロダクトのことを考えないプランニング
- 鵜呑み優先度管理体制
- 無意味なスプリントゴール
- ISSUEの消化=ゴールの達成?
- チーム状態の変化
- スクラムの解像度が上がった
- プロダクト価値最優先
- プロダクトのことを考えたプランニング
- 価値に根ざしたスプリントゴール
- 頻繁な検査と適応によるゴールの洗練
Learning Outcome
- チームがプロダクト価値を意識できるスプリントゴールの決め方
Target Audience
プロダクト価値に対する意識が不足しているチームのメンバー
schedule Submitted 4 months ago
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Yoh Nakamura - スクラムマスターってなにをもたらすの?
20 Mins
Talk
Beginner
組織で初めてScrumに取り組んだ時によく出てくる話題の1つに"スクラムマスター"が出てきます。
理由は様々でしょうが、その1つに"これまでの組織の役割になかった"ということがありそうです。そのため、そもそもどんな目的なのか?なにをすればいいのか?なにはしないのか?などの疑問が湧いてくることあります。
このような疑問をうまく消化できないとスクラムマスターとして活動している人たちもスクラムチームも、そしてよりよいプロダクトを届け事業成長したい組織にとっても損失が生まれることもあります。
このセッションでは、そのような残念な結果にならないために、"スクラムマスターってなにをもたらすの?"というテーマでお話します。
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Satoshi Harada - 社内アジャイル勉強会コミュニティの火を燃やせ!製造業に入社して4か月でやったこと全部見せます!
45 Mins
Talk
Beginner
このセッションで伝えたいこと
本セッションでは、製造業にアジャイルコーチとして入社したSatoshi Haradaが、社内アジャイル勉強会コミュニティの火を燃やすために何を考え・何をしているのか、可能な限り全部お見せしようと思います。
このセッションを見た方には、社内でアジャイル勉強会コミュニティを立ち上げた実例を知っていただきます。そして、社内アジャイルコミュニティを立ち上げよう・盛り上げようと思っている方に、コミュニティ活動はFUNが大事であることを知ってもらい、一歩目を踏み出す勇気を持って帰ってもらいます。
私が社内コミュニティ活動を開始した理由
現在の会社にアジャイルコーチとして入社して4カ月になりました。
勤めている会社は、創業150年・従業員数4500人超の国内製造業です。この会社では既にDXやアジャイルといった取り組みが進んでおり、スクラムの研修開講やプロジェクトでのアジャイル適用が行われていました。素晴らしいことです。
この素晴らしい取り組みをさらに加速させるためには何が必要だろう?
そう考えた私は、もっと”FUN”が必要で、そのための社内コミュニティ活動の楽しい"場"が必要だと感じ、行動を始めました。・社内のアジャイルコミュニティをもっと楽しく!さらに盛り上げたい!
・有志による楽しい学びの場を作りたい!そんな気持ちで、社内のアジャイル勉強会コミュニティを自ら立ち上げて運営を開始したのです。
しかし、順風満帆・全てがうまくいっているわけではありません。
勉強会に誰も来ない…
盛り上がらない…
運営が大変…
自分だけが運営を頑張っているのかも?
そんなふうに思うときもありました。そんなとき私は、「コミュニティ運営は焚火に似ている」と思うことにしています。
焚火は火をつけてからだんだんと太い薪に着火させて炎を大きくしていくのですが、その様がコミュニティ運営に似ていると思うのです。そこで私は、社内アジャイル勉強会のコミュニティでいろいろな企画を投下してきました。焚火でも薪を投入する順番はよく考える必要があります。コミュニティ運営も同じです。
その結果、少しずつではあるのですがコミュニティ参加者が増え始め、勉強会の運営も参加者が主体的に関わってくれるようになってきています。そして忘れてはいけないのは”FUN”です。焚き火も楽しいですよね?コミュニティ活動にも楽しさは不可欠だと思うのです。
なぜこのセッションをやろうと思ったか
私の社内アジャイル勉強会コミュニティの立ち上げと運営はまだ4か月ですが、まだフレッシュな状態で私が何を考え・何をしてきたかを発表することで、同じように社内のコミュニティを盛り上げたい!と考えている人の背中を押すことができるのではないかと思いました。
社内でアジャイルを進めるにあたって、「仲間がほしい」「共通の話題で相談できる場所が欲しい」「学びを深めることができる場所が欲しい」と思ったことはありませんか?
もしまだそのような場がないという方、ぜひ自らそのような楽しい場を立ち上げましょう!そのような一歩目を踏み出す方に勇気を持って帰ってもらえる焚火のようなセッションにしようと思います。
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keiichiro kawano - 日々の活動の中でマインドフルネス(雑念を脇に置く、イマココ)を意識して、ムダを省き、本質に集中する
20 Mins
Talk
Intermediate
チームが何かに夢中になると俯瞰して観ることが難しく、雑念に囚われ、本質に集中できなくなってしまいがちです。目の前のタスクに集中すればするほど近視眼的になってしまうのです。そういう経験はありませんか?
僕は以前プレイングマネージャーをしていたことがありますが、成功させたい!と想えば想うほどプレイヤーとしての意識が強くなり、全体像を見失い、ステークホルダーやチームメンバーへの配慮が足りなくなって、炎上させてしまうようなこともありました。
もう同じ過ちは繰り返したくない!専任スクラムマスターをすることになったのを機に「俯瞰して観る」ことを大切にしています。
スクラムはリーン思考に基づいており、スクラムガイド2020には「ムダを省き、本質に集中する」と書かいてあります。それって、マインドフルネスの「雑念を脇に置いておき、イマココに集中する」と同じでは?スクラムはチームでマインドフルネスをすることなのでは!と僕は解釈しこれまでスクラムマスターをしてきました。
日々の様々な活動の中でマインドフルネスを意識することで、雑念に囚われることなく、ムリ/ムダ/ムラをなくし、より良い活動ができるようになったと実感しています。その甲斐あってチームからも「俯瞰して観てくれて助かります」という声が何度かありました。この知見をみなさんと共有したいです。※毎日瞑想しましょう!というお話ではありません
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Takao Oyobe / kyon _mm / Mori Yuya / Toshiharu Akimoto - Deep Dive Experts - プロダクトマネジメントの光と闇 -
Takao OyobeアジャイルモンスターHoloLab Inc.kyon _mm執行役員デロイトトーマツコンサルティング 合同会社Mori YuyaProduct Management Coachwitch&wizards inc.Toshiharu AkimotoCoach / CatalystKumu Inc.schedule 4 months ago
45 Mins
Talk
Intermediate
達人たちの見ている世界を覗いてみませんか
「あの人はこの問題に対してなんて答えるんだろう?」
「あの人はもしかして、あの偉人?あの概念?からこの答えに辿り着いたのだろうか?」
「あの人の頭の中身が見てみたい!!」
と思ったことはありませんか?同じようなプラクティスや手法を用いていても、人/チームによってまったく違う結果になります。
つまり現場での成功には、形式的な方法だけでなく、それを扱う人の呼吸、思考、メンタルモデルが大きく影響しているということに他なりません。このセッションでは達人たちが見ている世界を覗いてみる実験をします。
ある分野で研鑽を重ねる達人同士が、お互いにインタビューをすることでお互いの思考を探ります。
ただのインタビューでは見ることができないDeepな世界にDiveしてみましょう。今回は「プロダクトマネジメントの光と闇」をテーマにDeep Diveします。
過去のDeep Dive Expertsとトークテーマ
- Deep Dive Experts - 達人が見ている世界を覗いてみよう - @Scrum Fest Osaka 2021
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スクラムとヨリを戻した時ってどんな時でしたか?
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過去や未来問わず。これは一番タフクエスチョンだな... と思った問いはなんですか?
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スクラムに合ってる人、合ってない人、がいると思っております。スクラムに合っていない人がメンバーにいると思った時、どのような対応をしておりますか?
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皆さん様々な発明やアイデア出しをされ、同時に様々な勉強を日々されていると思いますが、日々の勉強をアイデアに繋げるまでの過程を知りたいです
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いつから○○を拗らせましたか?
- 当日のMURALはこちら
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- Deep Dive Experts - 達人が見ている推しの世界を覗いてみよう - @Scrum Fest Osaka 2022
- 心の底から本当にアジャイル推してるの?
- みなさんのオシは何ですか?
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お互いの推しポイントをDeep Dive目に推し合って欲しい!
- 当日のMURALはこちら
- Deep Dive Experts - 達人が見ている世界を覗いてみよう - @Scrum Fest Osaka 2021
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Akira Ohno - 心を燃やせ ~その炎、本当に安全ですか?~「組織を変える安心安全な心の燃やし方」
45 Mins
Talk
Beginner
みなさん、組織を変えたいですか?
組織を変えるために熱い想いを抱いていますか?
あなたの情熱の炎は組織を変えられていますか?
情熱を燃やし続けることは苦しくないですか?おそらく、ここに来て、このタイトルに惹かれたあなたは、これらの問いに「はい」と答えるでしょう。そんなあなたに私の経験談をお話ししたいと思います。
私の心が大きく燃え上がるまで
私は2022年からスクラム開発を組織に適用する活動を開始し、2022年中に3チームの立ち上げを行いました。
その頃、2022年末にエンジニア組織の大きな変更をトップダウンで実施され、メンバーと共に作り上げてきたチームを解体することが決定されました。自律的な組織を目指すべくマネージャとして努力してきた私は深い悲しみを覚えました。
そして、年末年始を過ごし、私は思ったのです。
「もう辞めたい。こんな会社にいても自律的な組織は作れない」そんな折、私はRSGTに参加しました。
「一体なんなんだ、この熱量は!?」たくさんの人たちが同じような悩みを抱え、組織を変えるために努力している。では私は?
組織を変えるために十分にやってきたのだろうか。いや、私は足りない。情熱が足りないのだ。そう、「心を燃やせ」
私の心は大きな炎となって燃え上がりました。
そして、組織を変えるべく、再び歩み始めたのです。心を大きく燃やし続けろ、心の火を絶やさぬように
私の熱量は今はコミュニティからしか得られないのだ。
プロポーザルを出し、登壇し、たくさんのオンラインカンファレンス、コミュニティ、オフラインイベントなど。
RSGT後、私は心の炎を絶やさぬよう、さまざまなコミュニティに積極的に参加し続けました。
そして、たくさんの熱量を貰ってきました。
壁に当たるたび弱くなる炎
しかし、どうだろうか。もらってきた大きな熱量は大して長続きしない。
スクラムチームの開発が軌道に乗らなかったり、ステークホルダーとの調整がうまくいかなかったり。
冷静になって考えれば、そんなに大きな壁じゃないかもしれない。でも、私の心の炎は弱くなってしまう。「やっぱり私には無理なんだろうか」
私は心も体もすぐに疲れてしまいました。組織を変える素質なんて無かった。私にはできない・・・
私に足りなかった心の燃やし方を知る
そんな頃、FEARLESS CHANGEの読書会に参加した私は自分の心の炎の燃やし方の間違いを知りました。
「燃え尽きないように細く長く燃える」
これが私に足りなかったことだ。
このセッションでは、私の体験を通じて知った、「心の燃やし方の間違い」と「組織を変える安心安全な心の燃やし方」、
そして、最後に燃え尽きないための心の燃やし方についてお話ししたいと思います。
※以下のnoteに関連するお話をします。
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Mori Yuya - 「ChatGPTに何を聞けばいいのか分かんない!」ChatGPTを前にぼーっとするのを乗り越えて、人が答えることが困難な認知負荷MAXなタフクエスチョンをどんどん回答させてプロダクト価値を爆速探求するぞ
45 Mins
Talk
Advanced
本セッションでは、プロダクトマネジメントのコーチをしているMoriyuyaがChatGPTを用いて、自然言語を加工する構造を構築し、人には認知負荷の点で困難な多方面の仮説立案と検証を素早く行い、プロダクトに関する幅広い領域を明らかにしてプロダクト開発を高速にする方法を紹介します。
また「話題になっているからChatGPTを使ってみたけど、うまく使えなくて、使わなくなってしまった」という状況の理解を通して、新しい道具との関わり方を示します。
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下記は、任意のユーザーに起きる問題の構造を出力するプロンプトの1つ*です。GPT4で動作し、ChatGPT PlusやBing**で試してみることができます。
ある当事者にとって重要な変数1を達成するための行動は、別の重要な変数2を達成するための行動と同時には実行できないとき、葛藤が生じます。この葛藤をジレンマといいます。
下記は人がジレンマ状態に陥った状況を明らかにし、解決するためのフレームワークです。深刻な状況下にあるロールモデルとして質問に対して典型的な回答をひとつずつしてください。
ロールモデル=新人プロダクトマネージャー
ロールモデルが困っている問題状況=プロダクト開発のストレスやコミュニケーションの不和がチームの士気を低下させ、プロダクトの質と開発速度が停滞しているA.困っている状況でロールモデルが仕方がなくしている典型的な行動を3つ推測し、それらの行動が現実に発生している可能性を0-100で評価し、最も評価の高い結果を選択してください
B.上記の、仕方がなくしている行動によって、ロールモデルが満たそうとしている重要な要望を3つあげ、3つからロールモデルにとっての価値を0-100で評価し、最も高い結果を選択してください
C.仕方がなくしている行動の一方で、ロールモデルが本当に取るべきだと考えている行動を3つあげ、効果の観点で0-100で評価し、最も高い結果を選択してください
D.ロールモデルにとって取るべきだと考えている行動によって、どのような重要な要望を満たそうとしているかを3つあげ、3つからロールモデルにとっての価値を0-100で評価し、最も高い結果を選択してください
E.上記のBとDの要望が両立すると、ロールモデルにとってどのような理想の状態が得られると考えているかを3つ推測し、0-100で評価し、もっともロールモデルとして理想に近いものを選び、必要があれば理想の表現としてふさわしいものに修正してください
F.上記のAとCの行動を同時にできずにロールモデルはジレンマの状況に陥っています。仕方が無く取っている行動と、本当は取るべきだと考えている行動が同時に実行できない原因を3つ推測し、0-100で評価し、その中から最も長期にわたって頻繁に生じる原因を選択してください
G.上記のAの行動をとった結果に引き起こされる、Dの要望の実現を最も長期にわたって脅かすことになる結果を3つ推測し、0-100で評価し、最も評価の高い結果を選択してください
H.一方で、本当は取るべきだと考えているCの行動によって引き起こされる、Bの要望の実現を最も長期にわたって脅かすことになる結果を3つ推測し、0-100で評価し、最も評価の高い結果を選択してください補足
要望とは「健康である」や「スキルが高い」といった人が欲している状態をあらわした表現である。
行動とは、要望を実現するために行われる「ランニングをする」「本を買う」といった人の動きが伴った表現である。これは自然言語で構築されていますが、一つ一つが認知負荷の高い質問となっています。回答を別のプロンプトで成形させると、次の文章になります。
これは「新人プロダクトマネージャー」にとって、「プロダクト開発のストレスやコミュニケーションの問題がチームの士気を低下させ、プロダクトの質と開発速度が停滞している」という問題を表現したものです。
私たちのゴールである「チームが高い士気と連携でプロジェクトを円滑に進める」の実現のためには、「プロジェクトの完了を確実にする」必要があります。そのためには「チームメンバーにマイクロマネジメントを行う」必要があります。
もう一方で、ゴールの実現のためには「チームの士気を向上させる」も合わせて満たす必要があります。そのためには「効果的なコミュニケーションスキルを身につける」という行動をする必要があります。
「プロジェクトの完了を確実にする」と「チームの士気を向上させる」の2つのニーズを同時に満たすことによって「チームが高い士気と連携でプロジェクトを円滑に進める」を実現できますが、行動である「チームメンバーにマイクロマネジメントを行う」と「効果的なコミュニケーションスキルを身につける」は、「リーダーシップスキルの不足」のために同時には実行ができません。
そのため「新人プロダクトマネージャー」にとって困難な状況が引き起こされています。具体的には「新人プロダクトマネージャーがコントロールを失う感覚」や「チームメンバーのモチベーション低下」といった問題が引き起こされています。
さて、この回答自体はそれほど目を見張る内容ではありません。ここで重要なことは「ロールモデル」と「困った状況」という2つを入力するだけで、様々な情報が引き出され、加工され、そして疲れることなく生成できるということです。
プロンプトエンジニアリングという生成AIに入力する文字列を工夫するテクニックが脚光を浴びています。これには大きく分けて2種類あるでしょう。ひとつは「step by step」のような推論の精度を上げるものです。もう一つはほしい回答そのものをデザインすることです。
前者の「回答の精度向上」は時間が解決してくれるでしょう。しかし、後者の欲しい回答そのものをデザインすることは、価値のデザインです。使う人が的確に設計する必要があります。
冒頭のプロンプトは、元々はプロダクト開発をしていく上でユーザーを取りまく問題構造と因果関係を言語化するために私が人力で用いていた方法がベースです。効果的ではありますが、プロダクト開発のチームにとっては認知負荷が高く、実践できるものではありませんでした。学習負担の大きなツールを学ぶことが目的ではなく、よりよいアウトカムをユーザーに届けることが目的ですから実践できなくても当然です。それが、ChatGPTであれば文句も言わずに淡々とこなすのです。
さて、プロダクト開発の状況の話をしましょう。
新製品開発であっても、そのほとんどはよく知られた要素を追加したり、知られた要素の組み合わせで、本当に新しい要素は限られています。
また、私たちはそれまでに培った知識や経験を元にプロダクト開発を進めます。ところが、人類の知識は幅広く、既存の知識のうちごく一部分にしか利用していません。知識を学習しようにも、適切な学習対象を探したり、実際に学習するためには時間がかかるといったコストがかかります。そのため人類の知識全体に対して、仕事で用いる知識量は極めて限られた状態がつづきます。50年前に誰かが解決した問題を今日も私たちは知らずに解いているのです。
大規模言語モデルはGPT4になって精度が高まりました。もちろん、まだまだなところもあります。大阪駅の美味しい居酒屋だったり、人の名前を聞いても多くが見当外れな回答を返します。しかし、十分な量かつ安定した情報であり、回答が収束することにはある程度の正確性と精度の回答を返すようになりました。
これまでをまとめると次になります。
・効果があるが、人の認知負荷の観点から実行できない方法がある
・新製品開発では、すでに知られた要素が多くを占め、新しい要素は一部分である
・製品開発に利用できる人類の知識のうち、新製品開発の担当者が利用する知識はごく僅かであり、人が学習できる量は限られている
・十分な量かつ安定した情報に対してGPT4は高い精度で回答するこれらの性質を利用する方法が今回のセッションでお話しする内容です。その結果のひとつが冒頭のプロンプトになります。
本セッションでは、これまでよりも高速に仮説検証を行い、学習し、問題を特定し、現実からのフィードバックを得てサービスを展開するために、GPT4を自然言語ファクトリーとして活用する方法を紹介します。
* Bingではプロンプトが複雑になると回答が拒否されるため、ここではどなたでも試せるようにBingで動作するライト版を掲載しています。
** Bingでは何回か回答させると「複雑すぎるから答えられない」と回答を拒否されるようになります。その時は時間を空けてお使いください。Bingでも動作した例
Bingで動作しなかった例
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Yoh Nakamura - アジャイルコーチはなにをもたらすのか?なにを考えて、どんなことをしているのか?
20 Mins
Talk
Intermediate
私はアジャイルには20年ほど前から取り組んでおり、アジャイルコーチとして10年ほど活動しています。
10年前から、自分が大切にしていることはそれほど大きく変わっていませんが、もたらすこと、考えていること、やっていることは変わってきています。そんなアジャイルコーチについて最近特に「アジャイルコーチってどんなことをするの?」と聞かれることが何度かありました。
理由の1つにアジャイルコーチと名乗る人が10年前と比較して増えたこともあるでしょう。また必要に応じて、いろいろな組織が外部の力を適切に借りる選択をすることが増えたかもしれません。その一方、1つのチームや組織が複数のアジャイルコーチの振る舞いを見たり、比べたりする機会を持つことはそこまで多くないかと思います。
私は、アジャイルコーチとしての経験が長い人ほど、その経験に応じて引き出しがあり、それぞれのアジャイルコーチとしての考えや特徴が強く出てくるように思います。
アジャイルコーチの力を借りる時には、そのアジャイルコーチがどのような価値をもたらすのか、どんな考えをしているのか、なにを得意としているのかを知ることが、より良い結果を引き出すポイントの1つです。
このセッションでは、私がアジャイルコーチとしてもたらそうとしているのか?何を考えて、どんなことをしているのか?という"アジャイルコーチの1つの類型、中村洋の場合"をお話します。
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Yasuyuki Kashima - 実験報告:まじ!?3人のチームが1万人の従業員に3年でセルフサービスでよい組織にする支援ができるのかぁ?
20 Mins
Talk
Beginner
事例紹介:
コロナになる3年前によい組織づくりの3人からなるチームが1万人以上のグループ従業員に対してセルフマネジメントのサービスを開始した。どこまでできるか実験的なアプローチである。イントラネットの中に自分たちでできるファシリテーションの道具を用意し、各組織の担当者がダウンロードコンテンツを用意した。セルフどこまでのファシリテーションができるかの壮大な実験である。
・WHYなぜ、このようなことをはじめたのか?
なぜ組織開発チームが求められたのか
それは大企業病に蝕まれていたから 外資系企業には機能として存在するのに私たちには何故ないのか
天の声
・WHAT 何が起こったのか? 素人同然のメンバー3人で始めよと無茶振り・どんな道具があるのか、斬新なモデルでどんなことが展開できるか、どんな成果があるのか可能性を知る
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Takahiro Sasaki - CST-R取得への道 ~vol.1~
20 Mins
Talk
Intermediate
みなさん、佐々木孝博です! すたか、と呼ばれてます!! 『えっと、誰?』その反応正しいと思います。
それはともかく、Scrum Allianceの資格であるCST/CST-Rをご存じでしょうか? そう、トレーナーの資格になります。『あぁ、アジャイル界隈で誰でも知ってる方の一部の方が所持しているやつ!』 ええ、私もそう思っています。無名な私が取得なんて夢のまた夢、、、なはずはない!(気がする)
ということで、私は現在CST-R取得に向けて細々と活動をしております。ちなみに英語はまったくというレベルで出来ませんが・・・ そんな私が取得を目指して活動を始めた内容をリアルにお話します。
- そもそもScrum Allianceの資格ってどういうのがあるんだっけ?
- どうしてコーチではなくトレーナーを目指すことにしたのか
- スクラムマスター道を進むためにコーチとして一流に、、、以外の道があるのではないか?
- CST-R取得のためにはどうしたらいいのか、現在何ができているのか(※ガイド的な話だけではなく、業務もある中、何を考えどう行動しているのか)
現時点で全然取得に至っていませんので情報としては半端なのはご了承ください。リアルな話だからこそ、スクラムマスター道を歩き始めて迷子になってる/なりそうな方、CST-R取得したいなぁとぼんやり思っていた方、そのような方々のヒントになれば(そして取得に向けてのヒントを得られたら)と思っております。