エンジニアの創造力を解き放て! XPと歩んだ17年・技術・現場・仲間

location_city Zoom schedule Sep 19th 10:30 AM - 12:00 PM JST place Main hall people 33 Interested

2003年にXPに出会ったことをきっかけに、最も日本らしいIT企業グループの中でありながら、アジャイル開発に強い思い入れを持ち現場実践してきた私の経験をお話します。

DXの波が押し寄せ、ようやく日本でもアジャイル開発の重要性が認識され、先進的な企業のDX・アジャイル開発組織が注目を集めています。しかし、多くのITエンジニアが置かれた現実は、いまだにアジャイル開発の導入検討さえできていない現場のほうが多い。旧態依然とした日本型ITの壁は高く、"貴重な技術者"の成長の機会をも奪っています。

私がSIの受託開発に関わるようになったのは約20年前、そこで繰り広げられているソフトウェア開発?に大きな違和感を覚えました。SIで主流の開発のやり方はソフトウェアには合わない、役に立つソフトウェアにはもっと実験と試行錯誤、なにより元気なチームが必要なのに。自分自身このままでは何が面白くてコードを書いているのかわからないと思いました。そこで、技術者として・チームとしてモチベーションを維持してゆくには、新しい技術を積極的に取り入れやすいアジャイル開発が必要と考え、仲間と現場で実践することにこだわってきました。

この数年間で、SIの受託開発でもアジャイル案件が増えました。受託開発の枠組みの中でも、以前よりも挑戦的に生き生きと働くチームが増えてきたのは喜ばしいことです。一方で、誤った認識を元にアジャイル風にプロジェクトが進められたり、十分な訓練を受けていないことが原因で、解き放たれるどころか、さらに深く術中に嵌りより過酷な状況に追い込まれる仲間が出てきているのも事実です。このような背景から、全社的に正しい知識を広げるための活動や、SEの方々へ日本型受託アジャイルの秘訣を共有させていただいています。本セッションでは、17年前にXPに取り組み始めた経緯、数々の失敗と工夫、現在の全社的な普及活動やユニークなアジャイリストの育成についてお話します。

これからアジャイル開発に取り組む方々、とくに情シス部門やSIベンダーなどで、日本型ITの中で奮闘されているみなさんと、私の経験を共有できれば幸いです。

 
 

Outline/Structure of the Keynote

  • SI現場の開発に限界を感じた2003年、WF開発にXPを組み込む
  • 巨大SIerの中でアジャイル開発をやり続ける
  • 失敗と教訓
  • DXとアジャイル開発 ~ 皆がなぜアジャイル開発を理解できないのか
  • アジャイリストを育成する独自の取り組み

Learning Outcome

  • 組織文化をアジャイルに変革するヒントが得られる
  • 受託アジャイルの失敗を疑似体験できる
  • 組織的な取り組みとアジャイリスト育成の具体例を知ることができる

Target Audience

日本のIT現場を変えたいと願うエンジニア/マネージャー

schedule Submitted 2 years ago
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