- 「イベントで知ったレビュー方法を自分のチームでもやりたいんだけど、何から初めていいのかわからない...」
- 「社内でもふりかえりを始めたいんだけど、誰も乗り気じゃないなぁ」
- 「なんでこんなに良い取り組みなのにみんなやってくれないんだろう」
このような悩み・モヤモヤを抱いている人はいませんか?
私の場合は「オンライン新卒研修でもっとチャットツールでのコミュニケーションを活発にしたい!でもなかなか活発にならないなぁ...」でした。
本セッションでは、実況チャンネルや個人のtimesチャンネルをきっかけにチャットコミュニケーションが活発になった経験と、その過程で自分が挑戦したこと・得た知見・次のステップとして自分が取り組みたいことをお話します。
私はシステム・インテグレーションやコンサルティングを行う大企業でエンジニアをやっています。2022年に新卒で入社したばかりです。enPiTという文科省プロジェクトに準じた大学の講義でスクラムによる開発を経験し、そのつながりでRSGT2022に参加し、以降いろいろなコミュニティ・勉強会などに参加し始めました。
enPiTの授業やアジャイルコミュニティではチャットコミュニケーションが活発に行われている様子を度々観察できました。オンラインイベントの最中に質問・感想などをリアルタイムに書き込む"実況"や、開発中に自分の考えや悩みなどを細かく投稿していく"times"などはここ最近認知し、いろいろなところで活用し始めています。
「オンラインでのコミュニケーションはこうやるといいんだなぁ」と学びを得て、こうした取り組みが自分にとって当たり前に感じるようになったのちに就職し、オンラインでの新卒研修に参加したわけです。
ところが、研修中は講師以外は誰も話さず、特段問題あると感じない限りは質問も出ず、淡々と進んでいくのです。ではその状態で本当に問題なく研修内容が身になっているかというと、そうではなかったのです。みんな研修内容の情報量の多さに不安を感じていたり、みんなの前で発言するほどではないが質問したいことは細々とたくさん存在し、またその状況を懇親会や雑談で共有して「自分だけじゃなかったのか良かった」と安心している、そんな状態でした。
「この状況をなんとかできないものか、いや、何かしらしたほうが絶対に良いはず!」そう感じた私は運営の方に実況チャンネルの開設を提案・依頼しました。
初めこそチャンネルに書き込むのは私ばかりでしたが、以下のような様々工夫をしたことで、次第に書き込む人数が増えてきました。
- 同じ研修グループになった人など、知り合いから順に広める
- 不安な気持ちや「難しい」などの感想を正直に・積極的に言う
- 人一倍研修内容をキャッチアップして概要を投稿することで有用なチャンネルだと思ってもらう
どれがどのくらい効果があったのかは定かではありませんが、段々と私が今まで経験してきたチャットコミュニケーションに近づいてきました。研修の成果発表ではコミュケーション部門(?)で表彰されるまでに取り組みが認められました。
それ以降も実況・timesチャンネルを各所で開設し、そのたびにやはりこうしたチャットコミュニケーションは研修内容を身につける上でも盛り上がりを醸成する上でも大切だと感じました。