
Mirei (Kotone) Itaya
Software Engineer
LAPRAS Inc.
location_on Japan
Member since 4 months
Mirei (Kotone) Itaya
Specialises In
Yet another web developer.
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「書いてみたい」のその先へ:経験がプロポーザルとして芽吹くまで
45 Mins
Talk
Beginner
「プロポーザルを出してみたい」
そう思っても実際に提出に至ることができる人は多くありません。それは普通のことです。なぜならプロポーザルを書いて提出するという行為は自らが生み出したモノを人の目に触れる場所に曝け出すことであり、それはとても勇気のいることだからです。それでも私がプロポーザルを提出できたのはコミュニティの皆さんが背中を押してくれたからでした。
はじめてのプロポーザルを書き上げるまで
私が初めてプロポーザルを投稿したのはスクフェス福岡でした。そこで私は初めて参加したRSGT2023に会社の仲間たちと一緒に参加して学んだことについて書き綴りました。書きながら私はいくつもの「内なる悪魔の声」と戦いました。「別にこの話は会社の他の誰かがしても同じじゃない?」や「こんな個人的な話を聞きたい人なんて本当にいるの?」といった声が脳内に響き渡りました。
そういった自己否定の気持ちと戦い抜くことができたのは、RSGT2023で「初めてのプロポーザルで自信がないのでアドバイスをください」と発言したのがきっかけで「スクフェス福岡のプロポーザルを読んでYYする会」の存在を知ったからでした。そこに草稿でもプロポーザルを持ち込めばフィードバックをもらえる。その気持をモチベーションにしてなんとか書き上げました。
フィードバックに背中を押された
プロポーザルを読んでYYする会で書いてきたプロポーザルについての話をする中で私は本文に書かなかった色々な気持ちを自然と口にしていました。RSGTに参加するまではカンファレンスに参加する強い意志がなかったこと、誘われて初めて「みんなで行くなら......」と腰を上げることができたこと、頭取に言われるまでプロポーザルを書いてみようという発想すらなかったこと。そんな何気なく言葉として紡がれた「私のストーリー」を皆さんは拾い上げて「それそれ!」「その話が聞きたい!」と言ってくださいました。
そしてその時に一緒に初めてのプロポーザルを書いた烏帽子さんとおーのAさんにも、今度は私も同じようにプロポーザルを書くに至った経緯を聞く中で「ぜひそれを語って下さい!」と言う側になっていました。この時に私は「結論が一般的でも経験は唯一無二だ」ということ、そして「私が誰かをすごいと思ってもその人にとってはそれが普通で、私が自分を普通だと思ってもそれは誰かにとってはすごいことがある」ということを学びました。そうしてYY会で受け取ったフィードバックを元にプロポーザルのリファインメントをし、ありがたいことに採択していただき登壇することができました。
この経験を届けたい
スクフェス福岡に参加した後、その次のスクフェス新潟の情報について調べていく中で「テストやメンタルヘルス」といった私が個人的にとても興味のあるテーマを取り扱っていることを知りました。私は「そこでプロポーザルを書いて得た学びを共有したい!」と思い締め切りが迫る中プロポーザルを書き始めました。「スクフェス新潟のプロポーザルを読んでYYする会」の当日も無我夢中で書き続けて『「あなたすごい人、私ふつうの人」を乗り越える!経験をプロポーザルにしてみよう』の原案を投稿しました。
YYする会に間に合わせるために気合でなんとか最後まで書きましたがこの時も私は「プロポーザル書いたなんて話私じゃなくてもできるし......」「もっとすごい人がプロポーザルを書いてるし......」という気持ちに負けそうでした。でもいざYYする会でプロポーザルの話をしていると「ぜひ聞きたい!」という声や、より伝わるようにするための具体的なアドバイスをいただくことができて取り下げずにがんばろうと思うことができました。そして再び得たフィードバックを元にプロポーザルをリファインメントし、再度登壇の機会をいただくことができました。
何度でも伝えよう
嬉しいことに新潟での発表を見て「プロポーザルを書いてみよう」と勇気を出してくださった方々がスクフェス大阪にプロポーザルを書いてくださりました。そして「スクフェス大阪のプロポーザルを読んでYYする会」で背中を押してもらっている姿を見て「ああ、あの時勇気を出してプロポーザルを書いて良かった」と心の底から思いました。でも同時に「自分じゃなくてもいいんじゃないか」という感情はそう簡単に克服できることではないということを改めて痛感しました。とても素敵なストーリーを持っているのになかなかプロポーザルを書く手が進まない。であれば何度でもこの想いを伝えよう。「あなたの唯一無二の経験にはきっと価値があるはずだ」というメッセージを送り続けようと思いました。
経験をプロポーザルとして言語化している時に私がどういうアプローチを取っているのか。プロポーザルを書き切る為にどういうことを考えているのか。採択されるためにどういう書き方をするのがいいのか。スクフェス大阪に向けて改めてプロポーザルを書きながら気がついたことについても盛り込みつつできる限りの私の想いをぶつけます。
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単体テストを書くのが面倒なのでとりあえずCopilotに書かせまくってみた
45 Mins
Talk(Onsite / 現地で発表します)
Beginner
これはWIPです!!!
テストの最初の一歩が踏み出しやすい。
Copilotはコーディングスタイルを学んでくれるので何回か治してあげればそのうちほとんど修正が必要なくなる。
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「あなたすごい人、私ふつうの人」を乗り越える!経験をプロポーザルにしてみよう
45 Mins
Talk(Onsite / 現地で発表します)
Beginner
「話したいことはあるけど、これは私が話さなくてもいいんじゃないか」
「他にすごい人たちがプロポーザルを書いているから、私が出さなくてもいいんじゃないか」
「うっ」と思ったそこのあなた、私も仲間です。今まさにこのプロポーザルを書きながら「いや、この話は私がしなくてもいいんじゃない?」「わざわざこんなことプロポーザルを提出するほどのことなの?」と悪魔がささやきかけてきています。私の場合はその根底には「周りの人たちはすごいけど、私は普通だから」という思考があります。
このような思考に陥ってしまう要因の一つとして「プロポーザルは登壇するために書く」と考えてしまうことがあると思います。私はそこから更に「登壇はすごい人がすること」と無自覚に思い込んでいて、そのせいでプロポーザルを書く手がよく止まっていました。ですが幾度となく語りかけてくる悪魔と戦いながらようやくプロポーザルを書き上げて、「スクフェスのプロポーザルを読んでわいわいする会」に参加してみました。その結果として、プロポーザルを書くという行為自体に「採択されて登壇すること」以外にも大きな価値が2つあることに気が付きました。
一つ目の価値は「自分の経験を言語化できること」です。プロポーザルは自由記述のブログなどと異なりある程度フォーマットが決まっています。要旨、テーマ、時間制限、ターゲット・オーディエンス、アウトライン、ラーニング・アウトカム、そして前提知識。書くべき内容が明確なのである程度機械的に文章を作成することができるのがプロポーザルを書くことの一つのメリットです。そして一旦言語化さえしてしまえばプロポーザルの内容に加筆修正を加えてブログ記事として公開したり、他のカンファレンスに投稿したりと再利用が可能な貴重な資産になります。
二つ目の価値は「コミュニティの人たちと交流するきっかけになること」です。スクフェスのプロポーザルの提出期限の前には「投稿されたプロポーザルを読んでわいわいする会」がほぼ毎回開催されているそうです。このプロポーザルもその「わいわいする会」に参加し、フィードバックを受け、改善方法を相談しながら書き進めました。その過程でたくさんの人と会話をすることができて交流の幅が広がりました。こうして生まれた人とのつながりや、色々な背景を持つ人たちから真摯で忌憚のないフィードバックをもらえたこと自体が私にとって大きな糧になりました。
では実際にどうやったらプロポーザルを書けるのか?まずは悪魔の声に対抗するために「私にとってのすごいは誰かにとっては普通なんだから、私にとっての普通もきっと誰かにとってはすごいんだ」と自分に言い聞かせるようにしました。そして経験を言語化するためのワークとして「私はどういう経験を経てこの話をしようと思ったんだろう?」「その経験をしたことで私はどう変化しどういうアウトカムがあったんだろう?」「得られたアウトカムをどういう形で発信したら伝わるだろう?」という3つの問に回答していって、それをプロポーザルの形式でアウトプットしました。たとえばこのプロポーザルであればこのプロセスは次のように進みました:
- 私はどういう経験を経てこの話をしようと思ったんだろう?
- スクフェス福岡にプロポーザルを提出して、わいわいする会でフィードバックをもらった!
- その経験をしたことで私はどう変化しどういうアウトカムがあったんだろう?
- 「私がこの話をする意味あるのかな」と思っている人でも「あなたの話はあなたにしかできない!」とフィードバックをしていて、個々人の経験はオンリーワンだと気がついてプロポーザルを形にすることができた!
- 得られたアウトカムをどう言語化したら伝わるだろう?
- 「自分の経験は自分の中にしかない」ということをキーメッセージにプロポーザルを組み立てる!
このように「共有したい具体的な経験とそこから得られたアウトカム」にフォーカスすることで、「私が話さなくてもいい内容」から「私だから話すことができる内容」に変化させることができます。多くの人に語りかけるために一般論に還元するのではなく、自分の経験とそのアウトカムを語ることでそれは一つの大切な事例になります。そうして書き上げられたプロポーザルは間違いなくオンリーワンですし、自分と似た境遇の人がその内容を聞きたいと思うはずです。伝えたい何かがあるそこのあなた、「率直に自分の経験を言葉にする」ことでプロポーザルをぜひ書いてみませんか?
- 私はどういう経験を経てこの話をしようと思ったんだろう?
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エンジニア(ほぼ)全員が参加してわかったこと ~みんなで行こうよスクラムカファレンス!~
45 Mins
Talk
Beginner
「RSGT2023に(エンジニア)みんなで行こうぜ!」
LAPRASのエンジニアほぼ全員である14名もの有志がRSGTに参加するきっかけになったのは弊社スクラムマスターの遠藤さんから送られてきたそんな一通のメッセージでした。この誘いがなければきっとRSGTに参加することはなかっただろう、私はそんなどこにでもいるであろうエンジニアの一人でした。それが今ではスクフェス福岡にプロポーザルを提出し「エンジニア以外のメンバーも一緒に鑑賞会しようよ!」と呼びかける側になりました。
14名という大人数でRSGT2023に参加することができたのは「幸運だった」と言う他ありません。過去のRSGTに参加していた遠藤さんが昨年、二人のエンジニアを誘って参加していました。その三名が社内Slackで盛り上がっている様子をCTOが見ており、その時に「これはもしかして全員で参加したほうがいいのではないか?」と思っていたそうです。そして実際に全員の参加にかかる費用を会社負担にできるように根回ししてくださったことで誘われたエンジニア側は「みんなも一緒なら」とかなり気軽に参加できました。一つでも歯車が狂っていたら「エンジニア全員で行く」という計画は頓挫していたでしょう。組織としての懸念は「参加はしたものの、定常業務を停止してまで参加しておいて投資に対して見合うリターンが得られないかもしれない」という点で、これについてはエンジニア陣を信頼してくださった社員の皆様に感謝してもしきれません。
楽しみに思いつつも「なにか一つでも持ち帰られれば」くらいの気持ちで挑んだRSGTは蓋を開けてみれば学びの連続で、中でも毎日の招待講演はどれも登壇者の熱意がどんどん伝わってきて「後からじゃ質問ができなくなるかも」と真っ先にぶつかりに行きました。特に二日目のLyssaさんに投げかけた「これからアジャイルを受け入れて進むためにどうしたらいいか」という疑問への「私に真っ先に質問したんだからもうあなたはスタートラインに立っている」という返答は私の心の奥深く響きました。他にも日々感じていたもやもやを解消するための具体的なメソドロジーとしてペアプロやモブプロを活用するアイデアをセッションから学んだり、コーチズ・クリニックで実践に結びつけるためのアドバイスを頂いたりすることで具体的なアクションにつなげることができました。
チームとしてはカンファレンス中のSlackは大盛りあがりで、それぞれのメンバーが自分たちのニーズや興味に従ってセッションを聞いたりコーチングを受けたり人と議論をしていたりという様子が見て取れました。最終日はクロージングの後にレンタルスペースに移動して社内OSTを実施して、RSGTに参加して改めて取り組みたい組織内の課題やその改善方法、具体的に取り組みたいアクションについてじっくりと話し合いました。ふりかえりも兼ねたこの社内OSTのおかげで「個々人が参加して学びを得た」という状態から一気に「チームとして参加した」という状態に昇華されました。その結果として週明けから業務中に起こせる具体的なアクションが生じたりそのアクションを起こしやすい空気づくりに繋がりました。
「全員で参加する」というアクションによって「参加のハードルが下がり」「同じ場の空気や熱気を共有し」「様々な視点からの学びを得る」ことができ、「全員でふりかえる」というアクションによって「自分の学びを言語化し」「異なる視点を認識し」「相互理解と次のアクションにつなげる」ことができました。その効果はすでに「エンジニアの自律的なアクションの増加」や「コミュニケーションの増加」といった形で実を結びつつあります。私個人の経験、そしてLAPRASのエンジニアチームが実践した事例がヒントとなって皆さんの組織で仲間を増やしたりアジャイルの文化を広めるきっかけになれば幸いです!
事前社内勉強会の様子
LAPRAS公開社内勉強会「教えて!RSGT2023の楽しみ方」#1
LAPRAS公開社内勉強会「教えて!RSGT2023の楽しみ方」#2
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