皆さんは、会社の成長に伴って、組織の不整合やチームの心理的安全性に問題を抱えている、または抱えていた経験はございますか?
私達、株式会社Mobility Technologies (以下、MoT)は、JapanTaxi株式会社とDeNAのオートモーティブ事業の一部が統合して2020年4月に誕生しました。
統合前は競合であった『JapanTaxi』『MOV』両アプリのそれぞれの強みを活かす形で、MoTとして最初の顔となるタクシーアプリ『GO』を統合からわずか5ヶ月でローンチしました。
その後間髪入れずに、AIを活用した大型機能2つを2020年11月に同時リリースし、ダウンロード数No.1*の実績を誇るまで成長してきました。
また会社としてもアジア太平洋の国・地域において最も調達額が多いテックススタートアップとして日本から唯一ピックアップされるなど、期待と注目度が非常に高い企業にスケールしてきました。
順調なスタートをきれたMoTですが、その一方で会社が誕生したばかりで事業を急ぎ軌道にのせるために、タイトなスケジュールの連続、案件のスコープが大きくなり分割できずリリースサイクルが遅い、改善タスクが消化できない、案件ごとにチームメンバーが異なりコミュニケーションコストが高い、など様々な理由によりプロダクト開発メンバーの心理的安全性が下がったという課題が生じました。
その課題解決のために、MoTの『GO』開発チームでは2021年5月からLeSSを導入しました。
LeSSを導入したことで、ロードマップ上の案件と改善タスクを同時並行的に進められる組織体制に変革し、コミュニケーションが活性化して心理的安全性も改善されてきました。
本セッションでは2つの異なる組織とプロダクトがどのような仕組みを用いて組織とプロダクトを1つにし、「進化」させているのかについて、POとEMの視点からお伝えしたいと思います。
*App Annie調べ:タクシー配車アプリにおける日本国内ダウンロード数(iOS/Google Play合算値)調査期間:2020年10月1日~2021年9月30日