某エンタープライズ企業におけるスクラムマスター育成の取り組みを紹介します。スクラムマスター育成の事例は多々あると思いますが、今回は新人のエンジニアがスクラムマスターとして活躍するまで3ヶ月を追ったレポートです。スクラムマスターの人選や育成で悩んている方にとって有益な情報となることを願っております。
“チームに張り付いてサポートのできるスクラムマスター欲しい”
そんな課題がきっかけでこの取り組みが始まりました。
アジャイル開発においてトップクラスの有識者がスクラムコーチ兼スクラムマスターとしてチームを支援し、アジャイル開発のプロセスやエンジニアリングは定着していました。しかし多忙のためチームにずっと寄り添うことは難しい状況でした。
アジャイル開発の基本はできているので、それを維持向上するために、チームに張り付いて細いサポートができるスクラムマスターが欲しい。。しかし開発チームは開発に拘りのあるメンバーばかりで、誰もスクラムマスターをやりたがらない、、。そこで候補に挙がったのはテスト打鍵とプロダクトオーナーのお手伝いしか経験のない新人のエンジニアでした。スクラムの経験も開発チームに劣ります。
“新人でもスクラムマスターが務まるのか?”
スクラムマスターの業務は様々ですが、役割りはチームを支え、守り、パフォーマンスを発揮できる状態を保つことだと私たちは考えました。そして、チームのサポート業務に特化したスクラムマスターを育成する3ヶ月の取り組みがスタートしました。
セッションにはスクラムマスター本人にも登壇して頂く予定です。
本取り組みは株式会社テクノロジックアートの長瀬 嘉秀 氏に監修いただいております。その他、関係者の方々に御礼申し上げます。